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犬の新しいがん治療薬がもうすぐ完成!腫瘍が完全消失するケースも確認できたメラノーマの抗体医薬とは?

待っていた…これで愛犬との未来がより明るくなる

『うちのイヌががんになってしまった』

『もうできる治療はないといわれた』

そんな方々の愛する犬を救いたい、日本から新たな動物用治療薬を世界に向けて出したい、

水野先生はそう仰っています。

2020年10月、山口大学共同獣医学部の研究グループが犬の悪性黒色腫(メラノーマ)の抗体医薬を開発したというニュースが報じられました。これはどういうことか?簡単に言えば、高齢犬で一番多い死因の「がん」を消滅させる可能性のある治療薬が誕生したということ。

今回、多くの愛犬家に希望を与えてくれたのは山口大学水野拓也教授を中心とした研究グループ。

今回の新しい犬のがん治療薬とはどういうものなのか?詳しい話を水野教授に伺いました。

(筆者が不勉強ゆえ、わかりやすく教えて下さいました。ありがとうございます)

–犬用がん治療薬について教えてください

「我々の研究室で作製されたものは【抗イヌPD-1イヌ化抗体医薬】。これはヒトのがん治療薬「オプジーボ」と同じ働きがあるものです。がんを患う犬の体内では腫瘍細胞を攻撃する時にリンパ球が活躍するんですが、腫瘍細胞とリンパ球上の分子が結合してしまうとリンパ球が力を発揮できず思うように撃退できなくなっていることがあります。でも、今回の抗体医薬を使うとリンパ球が通常通りの働きをして腫瘍細胞をやっつけてくれるんです」

そもそも「抗PD-1抗体」などを用いたがん治療はヒトでも比較的新しい薬で、今では一般的に使われるようになったものの、小動物の医療では皆無。市販されている薬は世界的にも存在しないといいます。水野先生は「少しでも早くこの薬の承認をとって、がんで苦しむ犬たちに使用できる体制を整えること」を目標に邁進しています。

–犬のがん治療薬開発のきっかけは?

「大学附属動物医療センターで診察をしていますが重症の動物がたくさん来院します。中でもがんは高齢犬の1/3ががんで亡くなるといわれるように大きな問題となっています。一方、犬のがんの治療薬の開発は医療と比べて非常に遅れているため、自分が研究することでその現状をなんとかしたいと考えるようになったのがきっかけです」

これまでの臨床試験は論文発表時で30例、2020年12月現在では60例を超えているといいます。ただその多くはメラノーマ(悪性黒色腫)というがんに対して実施したもの。他の種類のがんについてはまだまだ経験が少なく、どの程度の効果がみられるかまったくわからない状況だとか。

その一方、これまでの治療法で手がない子でも一部の子に対してですが効くことがあるのは間違いないとのこと。これは嬉しい知らせ。

–薬が承認されるのはいつ頃?

「現在は獣医師主導臨床試験を実施中で、今後は農林水産省に治験届けを出したあと、治験を行う必要があります。関連する製薬会社の働き、農水省における承認申請プロセスなどの進み具合によりますが最低でも5年ほどはかかるのではないかと思っています」

–この薬が承認されて変わることは?

「人では類似した治療法がすでに広く使用されており、よく効く腫瘍の場合は約50%の患者さんに効果がありますが、一方で全く効果のない腫瘍も存在し、平均すると20-30%の患者さんに効果があるのではないかと考えられています。犬の場合も全体として同じくらいの結果が得られるのではないかと思っています」

効果については腫瘍の種類によって効果がかなり異なる事が考えられるため、明確には答えられないとも仰っていた水野先生。副作用も全くないとは言えず「過大な期待はされない方がいい」とも。

それでも、水野先生は「人に一番近いペットであり、人の気持ちをよく理解し、人と共存することに長けた犬が苦しんでいたら、何がなんでも救いたい」という想いを胸に、がん治療薬の実現に向け、精力的に活動されています。

『自分の作った薬でがんになった犬を救いたいという気持ち、日本から新たな動物用治療薬を世界に向けて出したいということ。それが一番のモチベーションとなっています』(水野先生)

そんな水野先生ですが、ツイッターを拝見すると猫ちゃんの写真がいっぱい。アカウントのトップページには「猫写真を中心に呟きます」とありますが…もしかして猫好き?

「もともとは犬好きでしたが、猫を飼うようになってから猫の面白さにはまっています」

そう語る水野先生のお宅には2匹の猫ちゃんが!


14歳のタイガーくん


13歳のドラコちゃん

タイガーくんは生後1日くらいで保護した猫でめちゃくちゃ甘えん坊。ドラコちゃんは生後1ヶ月くらいで保護した猫で都合のいいときしか寄ってこないタイプ。小さい頃から糖尿病持ちで常にインスリンが必要な猫ちゃんだといいます(それにしても2匹ともご長寿!)

–めちゃくちゃ猫好きですよね?

「かもしれません笑。人間の想像を超える動き(振る舞い)や決して人に媚をうったりしないところ、予想外の楽しみを与えてくれるところが大好きです」

先生、かわいい。とにもかくにも愛する家族を救う為、先生は日々戦っています。大きな夢は必ず実現するはず。これからの研究に期待しましょう!

水野先生ツイッター

@mizutakuvet

みずたくブログ

https://mizutakuvet.com/blog/

文/太田ポーシャ

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