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犬神伝承に犬は無関係?実際の犬神は犬よりイタチ似?

犬神伝承に犬は無関係?実際の犬神は犬よりイタチ似だとか

犬神伝承に犬は無関係?実際の犬神は犬よりイタチ似だとか

犬神(いぬがみ)にまつわる伝承をご存じだろうか。
伝承というか、秘伝というか、とにかく日本で昔から、一部の人たちが紡いできた呪術めいた文化が、日本には実在している。

犬神、ということで犬の神様か何かに祈祷をするんじゃないか? と思いがちだけど、別にそういうものではない。
むしろ実態は、敬うよりも使役するといった形に近いのだそうだ。

今回は、僕が知っている限りで分かっている、この伝承の面白い部分……というと不謹慎なんだけど、目を引くポイントを紹介していきたい。

犬神、その残酷な手口

犬神伝承に犬は無関係?実際の犬神は犬よりイタチ似だとか (2)

昔から日本では、犬神信仰の根強い地域ってのがあった。
主に西日本に集中しており、四国と九州の全域。果ては沖縄諸島にまで似たような信仰があった記録は残っている。

僕の出身地である宮崎でも、平成のごく初期までは“いんがみ”と呼んで畏怖していた高齢者がいた。
僕自身は実際にその“いんがみ”の成す何かを目撃したことはないが、昔の人はある程度そういったものに出くわす機会もあったのかもしれない。

特に犬神信仰が有名なのは、やっぱり四国だろう。
映画にもなった小説『狗神』の舞台も四国だったし。

この犬神というのは、俗にいう蟲毒(こどく)である。
蟲毒というのは、手順はどうあれ、特定の動物を生贄にして儀式に使い、呪術を成立させるというもの。

たとえば瓶の中に蜘蛛を何匹も入れて蓋をし、餌もやらずにいるとやがて共食いが始まる。
ほどなくして瓶をあけると、そこには同族を食べ尽くして1匹だけ生き残った蜘蛛がおり、この蜘蛛が呪術的に強い依り代になるという考えがあった。

犬神も似たような発想で生まれたもので(注:愛犬家の方々はこの先読まないほうがいいかも…)、犬の身体を土中に埋め、この際首だけを出す形にさせる。
何日も放置し、身動きができない犬の目の前に餌を置き、散々焦らしたあとに命を奪う。
その後、亡骸にしかるべき措置を施すことで術者にその犬が“従う”こととなり、そうなるとさまざまな願望を叶えてくれるようにもなる。

願望を叶えるというか、死んでもなお、術者にこき使われるという形だろう。
本当に不憫な話だ。
恐ろしいのは、今現在でも犬神を作るための具体的な手順が、割と鮮明に伝わっているという点。
やろうと思えば誰でも、良心を捨て去ることで実践できるってのは怖い。

犬神、その正体は犬ではない?

犬神伝承に犬は無関係?実際の犬神は犬よりイタチ似だとか (3)

しかし、それにしたって自分を殺した術者に従って願いを叶えていくなんて、犬神が本当に犬の霊だとするとことのほか理不尽な話だ。
実は犬神の正体は、犬ではないという考えもある。

実際に使役される犬神というのはしばしば目撃されているようで、その見た目は地ネズミのようだという。
人によっては、イタチに似ているとも。
また、よく見るとその尾は二股に分かれているそうで、だとするとなんとも奇妙な容姿をしているということになる。

もしかすると、犬を生贄にして、この奇怪なネズミだかイタチだかに似た何者かを呼び寄せる儀式が、実は犬神なのかもしれない。
ただし、犬神に祟られると七転八倒の挙句にやがて死に、その際には体に犬の歯型が付くとされている。
僕も直接見たことはないが、イタチやネズミの歯型よりさすがに大きいはずなので、ますますその正体が分からない。

ちなみに、一度犬神持ち(犬神の儀式を成功させた人をこう呼ぶ)になってしまうと、当然周りからは避けられる。
このため、ある種の村八分のような状態になることが通例だったという。なにせ下手に介入して怒りを買ってはたまらない。避けられるのは当然だろう。

おわりに

現代ではほとんど話題になることもなくなった犬神伝承。
きっと恐らく、このままいずれ忘れ去られてしまうに違いない。

ただ、確証は持てないものの「儀式をやろうとしたのでは?」と疑ってしまうような事件は、実はここ最近も起きている。

2010年には富山県で犬が胴体を土中に埋められ、顔だけを出して鳴いているのを通行人が発見し、警察沙汰になっている。
犬は近隣で飼育されていた秋田犬で、庭で飼われていたが、発見前日に鎖が外れており行方不明となっていた。

土中に胴を埋め、首だけを出す。
偶然か必然か、犬神を作り出す際の儀式と一緒なのだ。
実際、どういう目的でこんなことをしたのか、犯人の思惑が不明なままなので判然とはしないが、件の犬は救助され、無事飼い主に返還されている。
良かった良かった……。

(文/松本ミゾレ)

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