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犬にぶどうは食べさせないで!あげていい果物と危険な果物まとめ【秋編】

犬にぶどうは食べさせないで!あげていい果物と危険な果物まとめ【秋編】

ぶどうは秋が旬の美味しい果物。でも実は犬には絶対に食べさせてはいけないということを知っていましたか?

今回は、犬にぶどうを食べさせてはいけない理由や、もし食べてしまったときの対処法についてご紹介します。犬にあげても大丈夫な果物【秋編】も一緒にまとめているので、参考にしてみてくださいね。

1粒でも止めて!犬にぶどうを食べさせてはいけない理由

かごに入ったぶどう

犬が中毒になってしまう食べ物といえば玉ねぎやチョコレートが有名ですが、ぶどうも同じく犬にとって危険性が高い食べ物です。

犬がぶどうを食べて中毒を起こすことが公になったのは、2001年にアメリカで発表された研究が最初といわれています。

ブドウ、レーズンを摂取した後、血中尿素窒素濃度、血清クレアチニン濃度、またはその両方が増加した43匹の犬が特定されました。<中略>この研究の結果は、犬にブドウやレーズンを摂取した後に発生する可能性のある急性腎不全の臨床経過の理解に貢献しています。(日本語訳)

出典:Acute renal failure in dogs after the ingestion of grapes or raisins: a retrospective evaluation of 43 dogs (1992-2002) – PubMed

また、医学や生物学の文献データベース「PubMed」に掲載されている内容によると、ぶどうやレーズンを摂取した43匹の犬のうち約半数が腎機能障害により死亡したと報告されています。

モノクロの犬のアップ

その後も世界各国でぶどう中毒の症例が発表されています。犬によって体への影響が異なることが分かっており、ぶどう中毒は特定の犬種や年齢に限ったことではないようです。

中毒の原因となる物質やメカニズムは今も解明されていませんが、ほんの3g程度の摂取量で急性腎不全を発症した例もあります。個体差が大きいということなのでしょうね。

認知されたのが割と最近ということもあり、「1粒程度なら大丈夫」とか「犬がぶどうを食べてはいけないというのはデマ」などのウワサも多いです。でも、ぶどうが犬にとって危険な果物であるのは事実です。

さらに言えば、原因についての詳細も解明されていないため、たとえ少量でも即、命に係わる危険性もあるということ。ぶどうは甘くて美味しく、手軽に食べられる果物なのでつい愛犬にも食べさせてあげたくなりますが、犬にとっては毒であることを覚えておいてくださいね!

ぶどうを食べて起こる中毒症状とは?

フードの前で倒れる犬

ぶどうやぶどうの加工食品を食べて中毒になってしまった犬は、概ね6時間~24時間以内に以下のような症状が起こる可能性があります。

ぶどう中毒の主な症状

●   嘔吐

●   食欲不振

●   下痢、腹痛

●   脱力感

●   のどの渇き

●   震え、発作

●   尿の量の増加または減少

●   急性腎不全 など

 

ぶどう中毒では、摂取後24時間以内の嘔吐が最も特徴的な症状といわれています。

症状は犬や摂取量によっても異なりますが、急性腎不全になり尿が全くでない状態まで腎機能障害が進んでしまうと、回復はとても困難です。そのまま数日で命を落としたり、安楽死を選ばざるを得ない状況にもなり得るのです。

もし愛犬がぶどうを食べたらどうすればいい?

ぶどう1

意図して食べさせたわけではなくとも、例えば床に落ちたぶどうを知らないうちに愛犬が食べてしまう可能性だってありますよね。まず、事故を防ぐためにもぶどうを食べているときは目を離さず、ゴミの処理にも気をつけるようにしましょう。

もし、愛犬がぶどうを食べたことが分かったら、たとえ今は何も症状がみられなくてもすぐにかかりつけの動物病院へ相談してください。

うなだれる犬

個体差はありますが、犬が食べ物を食べてから小腸に到達するまで2時間程度といわれています。そのため、ぶどうの成分が犬の体に完全に吸収されてしまう前に、一刻も早く処置を行うことが重要になります。

まず動物病院へ連絡して、症状と併せてどのくらいの量のぶどうを食べたのか、食べてからどのくらい時間が経っているかなど伝えて、すぐできる応急処置がないか指示を仰ぎましょう。ネットのコラムなどを見ると吐かせる応急処置の方法が書いてあることがありますが、無理に吐かせると症状の悪化を招く場合もあります。応急処置は自己判断で行わず、獣医師に相談し、その後病院へ連れて行くことをおすすめします。事前に事情を説明しておくことで、到着後の処置もスムーズになるでしょう。

また、たとえ愛犬がぶどうを食べたかどうか曖昧でも、前述したような症状が見られるなら迷わず動物病院へ連れて行くことも大切です。様子を見ていた数時間のうちに手遅れに…なんてことを避けるためにも、自分で判断せず、とにかく疑わしい場合は専門家の判断に任せるのが一番です。

もしもぶどうを食べたのが勘違いだったとしても、それで終わるに越したことはないのですから!

ぶどうの他にもある!犬に食べさせてはいけない果物【秋編】

ぶどうの他にも、犬に食べさせてはいけないとされる果物があります。こちらでは、秋が旬の果物のなかで犬にとって危険なものをまとめました。

※症状は犬や摂取量によって異なります

犬に食べさせてはいけない秋の果物①マスカット・ぶどうの加工食品

レーズン

まず、ブドウ科の果物は「ぶどう」と名がついていなくてもNGと考えておきましょう。シャインマスカットやデラウェア、巨峰、ピオーネなどはすべてぶどうの品種の名前なので、もちろん食べさせてはいけません。

また、中毒の原因物質が解明されていないため、ぶどうの果肉だけでなく皮や種、葉、茎、 など全てに用心する必要があります。干しぶどうであるレーズンやサルタナ、またそれが入ったパンやお菓子、ぶどう果汁を使ったジュースやアイスなども与えないようにしてくださいね。

  • プルーンは大丈夫?

ちなみに、レーズンと混同されがちなプルーンはぶどうではなく西洋スモモ(プラム)を乾燥させたものです。

プルーンもレーズンと同じく人気のドライフルーツですが、犬には食べさせないほうが良い食べ物です。高カリウム血症や下痢、アミグダリン中毒などを引き起こす可能性があります。

犬に食べさせてはいけない秋の果物②イチジク

 イチジク

タルトやジャムなど、スイーツによく使われるイチジク。秋が食べごろのイチジクは、美容と健康に良い果物として有名ですが、犬にとっては危険な成分が含まれています。

「フィシン」や「ソラレン」という成分によって口の粘膜が荒れたり、下痢、嘔吐、皮膚炎などを起こす可能性があります。フィシンはイチジクの葉や茎にも含まれているため、食べた後のゴミにも触れさせないように注意しましょう。

犬に食べさせてはいけない秋の果物③ザクロ

ザクロ

秋が旬のザクロも、犬が中毒を引き起こす可能性のある果物です。ポリフェノールやビタミンが豊富なスーパーフルーツとして人気ですが、実は人間でも中毒症状が起こすことがあるのです。

皮に含まれる「ペレチエリン」は駆虫薬としても使われる成分で、生で食べると人間でも下痢や嘔吐などの症状が起こる可能性があります。アンチエイジング作用があるとされる「タンニン」も、犬にとっては便秘や血便など胃腸障害の原因となり得る危険な成分です。

ザクロ酢など、ザクロの加工品も与えないようにしましょう。

犬が食べてもいい果物【秋編】

さて、ここまで犬にとって危険な果物をまとめてきましたが、ここからは犬が食べても大丈夫な果物をご紹介します!秋が旬の美味しい果物を、愛犬と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。

※食べてもいいとされる果物を与える場合も、食物アレルギーを発症する可能性はあります
※初めて愛犬に与えるときはほんの少量ずつ、様子を見ながら与えるようにしましょう

犬が食べてもいい秋の果物①柿

柿

秋の味覚として人気の柿は、犬が食べても大丈夫な果物です。熟した柿は甘くて柔らかいので、好んで食べるワンコもいることでしょう。ビタミンCやビタミンAなどを含み、皮膚の健康にも良い効果が期待できます。

柿の皮や種、ヘタは消化しにくいため、必ずとってから与えるようにしてくださいね。

犬に柿をあげるときの注意について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。

犬が食べてもいい秋の果物②りんご

大量のリンゴ

そのままでも、お菓子作りの材料としても美味しく手軽に食べられるりんご。りんごも、犬が食べても大丈夫な秋の果物のひとつです。

りんごに含まれるポリフェノールやビタミンは、アンチエイジングの効果が期待できます。「ペクチン」という水溶性食物繊維には整腸作用があるので、便秘気味のワンコのおやつとしてもおすすめですよ!

りんごの種には中毒を引き起こす可能性のある成分が含まれているので、必ず取り除いてから与えてください。皮を食べさせる場合にはよく洗って、消化しやすいように細かく刻んでからにすると良いでしょう。

犬が食べてもいい秋の果物③洋梨

洋梨

ラフランスなどの洋梨もまた、犬が食べても大丈夫な果物です。梨とはまた違った甘さと口当たりで、タルトやパイにも人気ですよね。

洋梨は約90%が水分なので、水をあまり飲まないワンコの水分補給の補助としても一役買ってくれるでしょう。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれているので、お通じを改善してくれる効果も期待できます。

ただ、過剰摂取してしまうとお腹を下す原因になってしまうので注意が必要です。さらに、未成熟の洋梨には有毒物質が含まれるため、愛犬に洋梨を与えるときはよく熟したものを選ぶようにしましょう。

ちなみに、「夏の果物編」でもご紹介しましたが、洋梨だけでなく和梨も犬に食べさせても大丈夫です。

愛犬と美味しく食べられる♪秋の果物レシピ

最後に、愛犬と飼い主さんが一緒に食べられる秋の果物を使ったレシピをご紹介します。

獣医師さん監修のメニューなので、美味しいだけじゃなく栄養バランスもばっちり!夏バテで食欲が落ちてしまったワンコにもおすすめです。

腸スッキリ 焼きりんご

簡単にできる焼きりんごのおやつ。加熱して柔らかくしているので、歯が弱くなってしまった子でも美味しく食べてもらうことができます。

詳しい作り方はこちら→焼きりんごのレシピ

柿で「なます&豚肉のソテー」

柿を使ってなますを作るちょっと変わったレシピ。豚肉のソテーには大根やマイタケなどの野菜も色々入っているので、飽きずに食べてもらえそう。

詳しい作り方はこちら→なます&豚肉のソテーのレシピ

※レシピはワンコ用ですが、味付けを加えれることで人間も美味しく食べられます

リンゴと豚肉のしゃぶしゃぶ

免疫力アップや疲労回復効果が期待できるリンゴと豚肉のしゃぶしゃぶ。夏の暑さで体力が落ちてしまったワンコにもぜひ食べさせたいメニューです。

詳しい作り方はこちら→リンゴと豚肉のしゃぶしゃぶのレシピ

※レシピはワンコ用ですが、味付けを加えれることで人間も美味しく食べられます

愛犬に果物を与えるときは、気をつけるに越したことはない

ふせをしている犬

犬にとってのぶどうの危険性と、犬が食べてもいい果物・ダメな果物をまとめてご紹介しました。

日頃から、飼い主さんが果物を食べていると一緒に食べたがるというワンコは多いかと思います。でも、人間には美味しくても犬の体に良くない果物は意外とたくさんあるんです。

なかには、ぶどうのようにごく最近公表されたものもあります。

獣医師の古江先生にお伺いしたお話によると、ぶどう中毒の原因は「タンニンの不寛容」や「マイコトキシン・殺虫剤・重金属などによるぶどうの汚染」、「酵素の違いによる特異体質」「ビタミンDの過剰接種」などが仮説としてあげられていましたが、近年では特異体質が原因ではないかといわれているそうです。

個体差もあるため犬によっては一見何も変化がないような子もいるので、「うちは大丈夫だから」と食べさせ続けてしまうような話も聞くのですが……、「大丈夫」が続くという保証はないですよね。

取り返しがつかないことになっては大変ですし、安全かどうかわからない果物は軽い気持ちで愛犬に食べさせない!と肝に銘じておきましょう。

監修:獣医師 古江加奈子

パーク動物医療センター副院長。福岡県獣医師会、福岡市獣医師会、日本獣医がん学会に所属。言葉の話せない動物を治療するうえで、動物たちに聞く代わりに飼い主から沢山のことを聞き、飼い主とのコミュニケーションを最重視するドクター。

 

文/黒岩ヨシコ

参照:
ブドウによるイヌの食中毒を知っていますか? | 酪農学園大学動物薬教育研究センター
ブドウ摂取後に急性腎不全を発症して死亡した犬の1 例|日本小動物獣医学会誌
Can Dogs Eat Grapes? | Purina
Grape and Raisin Poisoning in Dogs | petMD | PetMD

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