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DV被害逃げる場合、ペットも一緒に避難できる?

DVからペットを守る法律

人間はなぜ暴力を振るうのだろう。

一方では情愛溢れる生き物でもあるのに。大きなものでは国や人種、宗教などによる対立。夫婦や親子、恋人の間にさえ暴力は存在する。ドメスティックバイオレンス(DV)に悩む人たちは、決して少なくはない。

時にそれは動物に向けられることもあり、対象が子供である場合と同じく、言葉をいくら尽くしても足りずに心が砕けそうになる。

たとえば、DVの被害に遭っている人がペットも飼っているとしたらどうだろうか。中には、どこかへ避難したくてもペットのことが心配で家を出るに出られない、ペットを残して避難した場合、代わりにペットが被害に遭う、またはペットをまるで人質のようにして逃げた家族や相手を呼び戻すというようなケースもあるそうだ。

ペットと一緒に避難できればいいが、なかなかそう簡単にはいかないという事情もあるのだろう。

こういった実情を少しでもなんとかしようと、アメリカのインディアナ州において、1.申立人(被害者)がペットを所有して世話をすることを認めるとともに、2.被告(加害者)にはそのペットに対し、訴訟のようなアクションを起こすことは禁じ、3.ペットを取り戻す際、法の執行官が申立て人に同行する、といった内容の法案が提出されたということを地元新聞Evansville Courier & Pressが報じている。

この法案の要約文冒頭には、「動物に関する保護命令」とある。Evansville Courier & Pressによれば、法案作成の中心人物である上院議員は、自身が幼少の頃にDVの環境で育ち、現在は愛犬と暮らしているという。

それ以上の危険を避けるとともに被害者の心情を思い測ることはもちろん、ペットを保護することの重要性も強く訴えているあたりは、自身の想いもつまった法案ということなのかもしれない。

翻って日本の法律はどうなのだろう。探してみたところ、『配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律』というものがあった。

この第3条3項には、「配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のため、次に掲げる業務を行うものとする」とあり、その中の3号に「被害者(被害者がその家族を同伴する場合にあっては、被害者及びその同伴する家族)の緊急時における安全の確保及び一時保護を行うこと」とある。

ペットと暮らす者にとって、ペットは家族であるという意識が強い。ということは、犬や猫を一緒に連れて避難した場合、ペットも保護してもらえるのだろうか?と考えたくもなるが、ペットについては言及していないことは明らかだ。

警察庁が公開しているデータによると、DVの検挙件数は近年増加傾向にあり、平成27年では8006件となっている。このうちペットがいた状況というのは何件くらいあったのだろうか。もしかしたら、DV関連の事案の中で、ペットの存在というのは忘れられている問題なのかもしれない。

ともかく、こうしたことが少しでも減ることを、起こらないことを願いたい。

参考資料:
(*1)Local Senator Vaneta Becker proposed legislation that allows courts to give victims possession of pets / Evansville Courier & Press
(*2)Senate Bill 314, Engrossed Senate Bill (H) / Indiana General Assembly 2017 Session

文/犬塚 凛

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