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一緒に暮らしている犬猫が「心臓病」になったら…

ペットの心臓病について【獣医師コラム

現在ペットの平均寿命は犬が14歳ぐらい、猫が15歳くらいと言われております。ずいぶんと伸びましたね。

あくまで平均なのでこれ以上長くそれこそ20歳というような超高齢まで生きる子もいれば、若くして亡くなる子もいます。

しかし、全体としては長寿化していると言っていいでしょう。長く生きることによって出会うことが多くなった病気の一つに心臓病があります。生きていればずーーーーっと動き続けて生命を支え続けてくれている心臓。高齢化に伴い、だんだんと問題がでてきます。

心臓は簡単に言えば筋肉の塊で、全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。そして、ポンプとして働くために逆流を防ぐ弁があります。

心臓の病気はこの筋肉に問題が起きる場合と弁に問題が起きることが非常に多いです。筋肉が分厚くなってしまって心臓の部屋が狭くなってしまって、全身に送る血液量が少なくなってしまって、めっちゃ早く心臓を動かしてなんとかしている病気、肥大型心筋症。

逆に筋肉が薄っぺらくなってしまって収縮できなくなって、全身に送る血液量が少なくなってしまう拡張型心筋症。弁の構造や、弁を支えている腱索と言われるものが伸びたり切れたりして逆流を起こす弁膜症。

最もペットさんが出会うのはこれらの病気になります。もちろんレアケースで腫瘍とか敗血症とかもありますのでしっかり見てもらいましょう。

心臓の検査で最も一般的に行われるのは聴診ですね。
逆流が起きていると雑音と呼ばれる音が出るのでそれを聞き取る方法ですね。

「どっくんどっくん」言うはずの心臓が「ざーーっくんざーーっくん」言うようになったりします。弁がおかしい部位によっても変わります。

ところが、拡張型心筋症や肥大型心筋症の場合聴診で異常がわからないこともあります。その場合はレントゲンや、超音波で心臓の状態を判断します。
特に超音波検査は心臓の検査でかなり有効なツールだと思います。

病気が発見された場合、悲しい事実があります。
心臓病の治療は、基本的には心臓自体を回復させる治療ではありません。

現在の心臓の状態で、いかに全身状態をあげて、楽に心臓を働いてもらえる環境を創ることが治療になります。

一般的には全身の血液を少し広げて血圧を落として心臓が頑張って動かなくても全身に血液を送りやすくしたり、心臓自体への栄養を送る血管を広げてあげてフォローしたり、いろいろな薬を組み合わせることが多いです。そして、悪化に合わせて薬は増えていく傾向が多いです。

もちろん弁膜症などに開胸して心臓外科を行って根治的な治療も存在します。大学病院等を紹介になりますので、積極的に病気にアプローチしたい方はご相談ください。

いくつかの選択肢の中からペット、飼い主、そして病院の関係を考えて一番いい治療を考えていきましょう。

心臓病は病気のサインがわかりにくいことが多いですね。
年かな? で片付けられてしまうことが多い様な症状もありますからね。

やはり長く一緒にいて、以前に比べてなんか元気がなくなった? とか、そういうふわっとしたことから発見できると早い段階で治療できるのでより良い時間をその後送ることが出来ます。

健康診断などで偶然雑音などが見つかる場合が多いのですが、治療時期で迷われる方が多いと思います。獣医師的な答えを言えば、雑音が聞こえるほどの変化があったら超音波検査等で調べた上で、臨床症状がなくても治療を始めていくべきだと思います。

先程も述べましたが、回復させる治療ではなく、出来る限り楽をして長く働けるようにしてあげることが治療なので、異常があるなら症状がなくてもメンテナンスしてあげたほうが良いです。

症状出てから治療を開始すると、その症状を引きずったまま長く生きていくことになりますから、出来る限り症状が出る時期を後にすることが大きなメリットになります。

初期治療からなら投薬量も少なく金銭的にも抑えられます。
進行してから多剤併用して定期的な検査を行いながら治療すれば動物も大変ですし高額になります。

心臓病のかなり進行してきて起こる問題は肺水腫という状態です。
簡単に言えば陸上にいながら溺れる様な物です。

心臓が上手く血液を全身に送れなかったり、送ろうとする血液が逆流して肺に溜まっていくイメージです。

もちろん肺は呼吸をして体に酸素を取り込む場所ですから、そこが水浸しということは、水の中にいるようなもの溺れているような状態です。

ゴホゴホと湿った咳が出ていると本当に重篤です。
きっと舌は紫色、全身状態も悪いです。

はっきり言うと、いつ何が起きてもおかしくなりません。一生懸命利尿剤や降圧剤、場合によっては昇圧剤、などなど状況に合わせて必死に助けようとします。

が、肺という生命に関わる場所に異常を起こすほど、深刻な心臓の病態が存在している場合が多いです。

一時的に危険を脱しても、すぐに同じ様な状態になってしまったりします・・・
家に酸素部屋を用意してもらったりすることをお願いしたりすることもあります。

とっても危険な状態ですので、できれば無治療でこの状態になってから始めて診療するのは避けたいので、どうか軽い症状で病院へ連れてきてくださいね。

宜しくおねがいします!

文・監修/東 一平

アイエス動物病院・院長。自分自身が通いたくなる動物病院を目指す獣医師。自分自身のスキルアップや知識のアップデートに全力を尽くしている。

アイエス動物病院
アクセス/千葉県市川市妙典3-12-16 フクシン21
妙典駅(JR東西線)から徒歩4分
URL:https://www.is-ah.com

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