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9歳で犬猫の保護施設を立ち上げた少年

この1枚の写真。フィリピンのミンダナオで撮られたこの写真が世界中の人々の心を動かし、多くの動物たちを救うきっかけとなった写真である。


©Happy Animals Club

ここに写っている少年の名前はケン・アマンテ。そして3匹の犬たちは、後にブラッキー、ブラウニー、ホワイトパピーと名付けられる野良犬たちだ。自宅で保護犬1匹と保護猫2匹と暮らしていたケンは、物心ついたときから、不幸な犬や猫たちを救うために「殺処分のない」アニマルシェルターを開きたいと思っていた。8歳の頃に書いたポスターがその真剣さを表している。


©Happy Animals Club

父親にその自分の夢を話すと、「アニマルシェルターを開くにはたくさんのお金がかかる。少なくとも20年くらいはかかるだろう。アニマルシェルターを始めることができるのは大人だけだよ。」と答えた。

しかしケンは、自分のお小遣いからドッグフード等を買い、お腹をすかせている野良犬たちにご飯を提供し続けた。

翌年、9歳になったケンが路上で3匹の野良犬たちにフードを与えている姿をレンズに収めた父親は、その写真をSNSに載せた。するとケンの行動に感銘を受けた世界中の人々から寄付が寄せられるようになったのだ。寄付金で質の良いフードや動物病院でのケアができるようになり、ブラッキー、ブラウニー、ホワイトパピーは健康的な姿を取り戻し、さらには人間を怖がらないことを学んだのだという。


©Happy Animals Club

こうした寄付金のおかげで、2014年5月1日、ケンは両親の手助けを得ながらアニマルシェルターを始めるための1,000平方メートルの土地を約16万円(1年間)で借りることができたのだ。雨が降るたびに浸水していた土地に水路を作り、木材や電気配線、屋根、セメント等にもお金を賭けて、手作りのアニマルシェルター、「非営利団体 Happy Animals Club」が誕生した。Happy Animals Clubでは、病気などの正当な理由がない限り、ケージ内での生活ではなく自由にのびのびと生活できる環境になっている。動物たちのためのシャワールーム、ドッグフードだけではなく、手作り食も作ることのできるキッチンや犬や猫の習性を考えた様々な工夫がなされている素敵なシェルターが完成したのだ。


©Happy Animals Club

Happy Animals Clubの一番の目的は、市の管理する殺処分目的の収容施設から犬猫たちを救出すること、そして飼い主から捨てられ野良犬や野良猫となった子たちを救うこと。さらに、再び元気になった子たちに新しい良い家族を見つけるシステムを構築することである。

設立から6年たった今も犬や猫の里親を見つけつつ、その目的は変わっていない。ケンは、大人たちの力も借りながら、同じ年齢層のボランティアのメンバーを中心に、学校がある時間以外は今も変わらず動物たちへ愛情を注いでいるのだ。

しかし、ステイホームが中心となった今回の新型コロナウィルスの影響で、多くのメンバーが辞めざるを得ない状況になってしまったという。それでも残ったメンバーとケンは、「痩せほそった犬が道端にいる」「怪我をした野良猫がいる」などの情報が入れば、怖がらせないように細心の注意を払いながら必死に救出し、病院へ連れていき、元気になるまで面倒を見続けている。


©Happy Animals Club

彼らがアップする情報を日々確認しているが、時には悲しいお知らせもある。救出した子が亡くなるという情報だ。その多くは救出時、極度に状態の悪かった子たちであるが、病院での検査結果、その後の処置、そしてどういう状況だったのかが細かく記されており、世界中のサポーターにも様子がわかるようになっている。そして時には亡骸を抱きしめるケンの写真もあったりする。そこにも最後までケンの「愛」が感じられるのである。


©Happy Animals Club

Happy Animals Clubで保護するのは、犬や猫だけではない。時には、鳥であったり豚であったり、はたまた牛であったり。ケンはきっと「この世に生を受けたものは人間だけではない。動物にも命があり、感情もある。でもこのような状況の動物を助けることができるのは人間だけだ。だからきちんと面倒をみる。」ということがわかっているからだろう。

ケンはずっとアニマルシェルターを作ることを望んでいた。でもそれはきっと「大人になってから」と思っていたに違いない。しかしインターネットのおかげで、わずか9歳にしてアニマルシェルターの設立者となった。しかも地域で初の「どの命も殺さない」シェルターの創立者に。そしてそれは6年半経った今も規模を拡大しながら続けている。9歳だった彼の純粋な気持ちは、15歳の今も多くの動物たちに日々注がれているのだ。


©Happy Animals Club

本当はこのような「シェルター」が必要な世界が望ましい。それはフィリピンだけでなく日本も全世界も同じである。動物は「モノ」ではない。感情のある「命」なのだ。それを全人類が気づくまで、ケンの活動は続くのかもしれない。

Happy Animals Clubへの寄付は、こちら(https://www.happyanimalsclub.org/donate)から可能である。

「全世界の動物たちが幸せに暮らせる世界」になることを願ってやまない。


©Happy Animals Club


©Happy Animals Club

文/織田 浩次

協力/

Happy Animals Club

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