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「コロナ禍でも、ペットフードの供給が止まることがあってはならない」ロイヤルカナンの熱い想い

 「コロナ禍でも、ペットフードの供給が止まることがあってはならない」――ロイヤルカナンの熱い想い

コロナ禍でも、ペットフードの供給を途絶えさせなかったヒミツ

今年4月に発令された、コロナによる緊急事態宣言。営業を中断した会社や、操業をストップさせた工場も少なくない中、「愛用しているペットフードの生産がストップしたらどうしよう…」と不安を抱いた方も多いのでは?

そんな中、早い段階から危機管理体制を整え、感染拡大防止対策をとりながらペットフードの安定供給を続けたのがロイヤルカナン ジャポン。山本俊之社長に、会社としてのコロナ対策や、withコロナ時代のペットライフについて、お話をうかがいました。


ロイヤルカナン ジャポンの山本俊之社長

「東日本大震災での経験から、早期対策の必要性を感じていました」(山本社長)

――ロイヤルカナンの本社は、フランスですよね。フランスはコロナ被害が甚大だったので、日本よりも、ペットフードの供給維持が難しかったのでは?

山本社長 フランスを始め欧州の被害拡大は当初の予想以上で、正直、私も心配していました。さすがに感染拡大ピークの1週間ほどは影響を受けたそうですが、その後は操業を続再開し、普段通りの生産体制に戻しています。

――ロイヤルカナン ジャポンでは、緊急事態宣言が発令されるかなり以前から、新型コロナ対策をスタートさせたとうかがっています。いつから、どのような対策をとられたのでしょう?

山本社長 2020年1月31日にWHOによる緊急事態宣言が出された後、天皇誕生日の一般参賀や東京マラソンなど、国内の大きなイベントの中止が発表された2月17日には、社員に対し在宅勤務推奨のアナウンスを行いました。また政府の基本方針が発表された2月25日には、出社が必要な一部の業務以外はすべてテレワークに切り替え、その後IT Tipsのオンラインレクチャーを充実させて、在宅勤務における不具合の最小化に取り組みました。

――2月だと、国内ではまだそれほど危機感が高まっていなかったですよね。なのになぜ、そんなに素早い対応ができたのですか?

山本社長 私たちは、世界80カ国で125,000名を超えるスタッフのいるマースグループの一員として、グローバルのリスク管理方針に基づき、以前から国内の緊急時に備えていました。また、私自身がロイヤルカナンの社長に就任してほどなく起こった「東日本大震災」での経験から、コロナウイルス感染拡大対策の必要性を早い段階から強く意識したということもあります

「3つの優先事項を確立し、全社で共有の上、危機管理にあたりました」(山本社長)

――その後、どんどんコロナ不安が増大していきましたよね。その時は、どんな対策を講じたのですか?

山本社長 当社では以下の3つの優先事項を確立し、全社で共有の上、危機管理にあたりました。

  • 社員の健康と安全の確保
  • 社会全体の感染拡大防止に貢献する模範的な行動
  • 犬と猫の健康と福祉及び顧客の利益のための事業継続

――①は、先ほどお話いただいた在宅勤務推奨のことですね。でも、①と②を優先させるとなると、③の「事業継続」はかなり厳しいですよね。自分も感染しないようにし、人にも感染させないようにしながら、事業は継続させなければならないわけですから…。

山本社長 そうなんです。社会、社員、犬と猫、顧客のために最善の方法を考慮した上で、まず、私たち自身が、顧客である動物病院、ペットショップ、ブリーダーの方々への感染リスクにならないよう、営業活動の自粛を決定いたしました。その上で、日本中の犬と猫にフードを届けるため、ペットオーナーの皆様にご安心いただくため、衛生管理やソーシャル・ディスタンスなどを徹底しつつ、工場の稼働、カスタマーケア業務の継続を維持することにしました。

――カスタマーケア業務とは主に、お客様からのお問い合わせや栄養相談を承るコールセンターの業務のことですね。そちらも、工場での生産と同じくらい重要だと考えられた理由は?

山本社長 カスタマーケアは、非常時だからこそ必要不可欠な業務と言えます。実は、今夏予定されていたスポーツ祭典に備えて、緊急事態宣言が出る前から在宅コールシステムの導入準備を進めていたのです。それもあり、通常数か月かかると言われるシステム導入を 2 週間で行い、 4 月24 日から在宅による受電対応を行っています。 これにより、オペレーターの安全と健康を保ちながら、お客様の不安や疑問を解消することができるようになりました。

「一部工場スタッフには、平日のホテル宿泊も手配しました」(山本社長)

――とはいえ、工場勤務のスタッフは、在宅というわけにはいきませんよね。

山本社長  はい、ロイヤルカナンのペットフードは日本国内では、動物病院、ペットショップ、ブリーダーなど専門家の推奨のもと販売されています。特に、病気によって私たちの療法食を食べている犬と猫たちに、フードが届かないことで栄養に偏りがでて健康が損なわれることだけは、絶対に避けなければなりません。「どんな時でもフードの供給が止まることがあってはならない」という思いから、徹底した安全確保のもと、操業を続けました。

――具体的には、どんな安全対策をとられたのでしょう?

山本社長 例えば横浜の福浦に我々のパッキング工場がありますが、この工場では、時差出勤、時短勤務、シフトの調整、検温・問診、入退室時の衛生管理、2mのソーシャル・ディスタンス確保などを徹底しています。また長時間の通勤者には、平日のホテル宿泊などの対策なども講じました。

――「どんな時でもフードの供給が止まることがあってはならない」、という信念には、愛犬の皮膚病のためのフードがスタートだったロイヤルカナンらしさを感じます。

山本社長 ロイヤルカナンは、フランスの獣医師ジャン・カタリー博士が1968年に創業しましたが、元々、何度治療してもすぐ皮膚病を患ってしまうジャーマン・シェパードのために、カタリー博士が栄養学の力で皮膚病を治すことを目指したのが始まりです。以来、彼のビジョンは、50 年以上たった今もロイヤルカナンの DNA として深く根付いています。私たちは「すべては犬と猫のために(Dog & Cat First)」という理念のもと、科学と徹底した観察、獣医師など専門家との協力により、個々の犬と猫の品種・年齢・身体のサイズ、ライフスタイル・健康状態に最適な栄養バランスを追及し、世界100か国以上で200種類以上の療法食とフードを展開しています。

――ロイヤルカナンさんは、年に一度、獣医師関係者を対象にしたシンポジウムを行われていますよね。今年も2月と3月に全国の複数主要都市でシンポジウム開催を予定されていましたが、そちらはどのように行ったのでしょう?

山本社長 コロナ禍で自粛せざる得ない状況でしたが、最前線で犬と猫の健康のために戦っておられる獣医師・看護師の皆様を応援するためにも何とか実施したい思い、3月から急遽オンライン・ライブで開催しました。実に2,000 名近い獣医師の方々に参加していただき、犬と猫のアレルギー性皮膚疾患や、消化器疾患における食事療法について、その分野のプロフェッショナルな講師陣による講演を聴講していただきました。オンライン化により、いかなる状況においても、犬と猫の健康のため、日本の獣医療のための取り組みを実施することができました。

――厚生労働省はコロナ感染を防ぐための「新しい生活様式」を推奨しています。ロイヤルカナンが考える、犬と猫、そのペットオーナーのための「新しい生活様式」とはどのようなものでしょう?

山本社長 リモートワークが広まり、多くの方が自宅で過ごす時間が長くなることは、ペットオーナーにとってはペットと過ごす時間が長くなることも意味します。いっしょに過ごす時間が長くなることが、ペットの健康の微妙な変化に気づいたり、丁寧にケアをしたりする習慣に結びついていくことを心から願っています。

またペットオーナーも、コロナ禍の経験を通して、ご自身とペットの健康への関心がますます高くなってきていると思います。人にも言えることですが、健康のため栄養バランスに気を付けることはとても大切です。特に犬と猫の場合、品種・年齢・サイズ・ライフスタイル・健康状態などによって、必要な栄養は異なります。愛犬・愛猫にとって正しい栄養を備えたフードを与えることは健康維持にもつながります。ロイヤルカナンでは、個々の犬と猫で異なる栄養要求に応えるための、最適なバランスを重視し、「病気にかかってない」というだけではなく、心身ともにベストな状態である「真の健康」を目指しています。

――自宅で過ごす時間が増え、新たにペットを迎える家庭も増えています。

山本社長 初めてペットと暮らす方たちは、ぜひペットへの栄養の大切さを知っていただき、犬と猫たちが健康で幸せに暮らせるように寄り添っていただければと思います。弊社でも栄養についてのラーニングプログラム(ヘルスニュートリション ラーニングプログラム https://hnlp-s.jp/)を提供しており、また、自社のFacebookアカウント(https://www.facebook.com/DogAndCatFirst/)でも、犬と猫の健康についての情報発信を行っております。「ペットの真の健康」のためにも、ぜひ活用していただければと思います。

また私達もそうした状況を見据え、これまで以上に、ペットの「真の健康」の重要性と、そのために必要なことを広く伝えていかなければと思っております。

――もしかしたらコロナが、ペットと人間の絆をさらに強め、健康の重要性への認識が広まるきっかけになるかもしれませんね。本日はありがとうございました。

取材・文/桑原恵美子

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