2016-05-06 【キーパーソンインタビュー】ドッグブランドプロデューサー・垣内りかさん キーパーソンインタビュー垣内りか 2010年の歌手活動引退後(改名前:愛内里菜)、ドッグブランドのプロデューサーや数多くのドッグイベント・ペットイベントへのゲストとして活躍する垣内りかさん。彼女がペット業界に携わったきっかけについて話しを伺った。 ――まずは犬との出会いについて教えてください。 「13年ぐらい前に、ティーカッププードルというすごく小さいプードルを偶然インターネットで見つけて、このかわいいすぎる子はなんや!と思ったのが出会いです。一瞬にして一目惚れしてしまって、そこからどうにかしてブリーダーさんを見つけ出して、電話して、1年待ったんです。本当にまだ、世に出ていなかった頃なんで、ブリーダーさんを見つけるのが大変でした。それで来たのがパインちゃんです」 ――今まで犬を飼ったことはあるんですか? 「人生初です。おばあちゃん家でマルチーズを飼ってたりして、犬とは触れ合ってはいたんですけど、自分のお家で飼うのははじめてでした」 ――はじめて飼ってみてどう思いました? 「本当に大変!実は、家に来た時から網膜萎縮症っていう生まれつきの病気があったんですけど、最初はわからなくて。暗いところでは見えにくくなったりするんですけど、なんで暗い所をうまく歩けないんだろうって思ったりして。いろんなところにぶつかっちゃったりするんです。あと夜、散歩をすると異様に人に吠えたりとか、急に動かなくなったりとか。犬を飼うこと自体はじめてだったので、先天性の病気のこととか全くわからなくて」 ――そこから現在の犬関係の仕事につながるわけですね。 「そうですね。今まで、犬の仕事を始めることは全く考えてなかったんです。歌の道を引退した時も今後のことを何も考えずにやめたので。自分自身も体調が悪かったので、まず自分をしっかりと健康にしてから次の道を考えたいなって思っていました。やめたタイミングでパインちゃんの病気が目立ってきて。プードルに多い先天性の病気で膝蓋骨脱臼っていうがあるんですけど、その病気で立ち上がれないほどの状態になってしまって。手術したんですけど、うまくいかない方向になってしまい、寝たきりになってしまったんです」 「足の筋肉が全部なくなって、頻繁に転んだりして、さらには食欲がなくなりどんどん衰弱していく。それを見て、何とかしてあげないといけないと思って、まずはワンちゃんの学校、資格が取れるような学校に通おうと思いました。私は大阪に住んでいるんですけど、東京の学校だったので毎日通うことができないので通信のコースにして、何回かは実技がいるので月1、2回東京まで通いました。後は家でレポートをやったりして、半年間通い、最短で資格を取ることができました」 ーーその学校では、どんなことを学んだんですか? 「『ドッグリフレクソロジー』というものを勉強できるんですけど、ホリスティックケアを中心とした、ワンちゃんのマッサージ方法や食事、アロマ、簡単な基礎医学、行動学、ワンちゃんのボディーランゲージなど幅広く学ぶことができました。そこからパインのご飯を手作りで作るようになり、犬にとって本当にいいドックフードはどんなものがいいんだろうということを考え始めたんですけど、そもそもドッグフードっていいの?っていう所まで考えられるようになって」 「何が一番栄養になるのか、どうやったら筋肉が回復するんだろうとか、ワンちゃんのリハビリってそもそもあるのかな?とか、ワンちゃんの眠りってどうなっているんだろう?とか、そういうものを全部自分で考えていくようになりました。学校の先生にお願いしてドッグフードメーカーを紹介してもらって、工場見学にも行きました。そういう知識を使って、パインを1年かけてリハビリしたんです」 「そうしたら、毎日ご飯食べるのも違った料理が出てくるからすごく楽しみにしてくれるようになったりとか、マッサージが気持ちいいってわかっているからやって欲しくて足引きずりながらでも背中を出してきたりとか、こうして欲しいというパインの気持ちが全面に出てきたんですよね。心が通じ合うというか、そこから絆もすごい深まりました。しかも、ちょっとずつ目が元気になってきたんです。そしたらパインも頑張ってくれるようになって、1年かけて少し歩けるようになったんです」 「病院に入院させていた頃は、表情がちょっと変になっていたので、実は半ば無理やり連れて帰ってきたんですよね。そうやってパインと向き合って、毎日ノートつけたりしていて、パインが元気になった頃、ふと思い始めたのが、同じように悩んでいる飼い主さんもいるじゃないかなって。学校に来ていた人たちの中には、寝たきりのワンちゃんを見ている人もたくさんいましたし。ワンちゃんの食事とか眠りのサポートとか、そういう視点でなにかできたらいいなって思ったんです」 ――なるほど。それで「ボンボンコピーヌ」を立ち上げたんですね。 「そうですね。2012年10月にオープンしました。ワンちゃんのベッドとフードを中心に展開しています。ベッドの綿は、人間の病院で介護に使われているものなんですよ。綿埃が出にくく、洗えて清潔に使えて、弾力が強くて羽毛以上にすごいんです。この綿をワンちゃんのベッド用として使っているのはおそらく、ほかではないと思いますよ。綿を探して、ベッドに使えるようになるまで、なんの伝もなかったのですごく大変でしたね(笑)」 「ワンちゃんは一日の大半寝てるので長時間使えるような綿にとにかくこだわりました。使っていただくワンちゃんの体に合わせられるようにセミオーダーでの注文ができるようになってます。だから手作りになってしまうので、どうしても作る数が限られてしまいますけど。あとフードは、もちろん人間でも安心して食べられる無添加の素材を使っています」 ――最後に垣内さんにとって犬とはどんな存在だと思いますか? 「一番素直な自分に戻れる、最高のパートナーだと思いますね。イギリスのことわざにも『子供が生まれたら犬を飼いなさい』ってあるほどですからね」 《子供が生まれたら犬を飼いなさい》 子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。 子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。 子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。 そして子供が大きくなった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。 「本当に犬は人にとって最高のパートナーだと思います」 垣内りか (かきうち・りか)2000年に愛内里菜として歌手デビュー。2010年に甲状腺に病気を患い歌手活動を引退、そしてその後2013年に垣内りかと改名して、現在はドッグブランド「Bon Bon Copine」のプロデューサーとして活動。また、その10年の間に、現在も一緒に暮らしている愛犬のプードル(パインとリボン)に出会う。 引退後、愛犬パインの病気をきっかけにドッグリフレクソロジスト・愛護動物取扱管理士・ドッグヨガトレーナーの資格を取得。ワンちゃんのリフレクソロジーやアロマなど、犬のための癒しの技術をはじめ、フード学から行動学なども学ぶ。愛犬が一日でも長く健康でいてくれるように、また、一つでも多くの楽しい思い出が残せるようにという思いから、ペットグッズや、無添加のフードとおやつの企画をはじめる。 2012年10月1日、ドッグブランド「Bon Bon Copine」のプロデューサーに就任。2016年現在、数多くのドッグイベント・ペットイベントへゲストとして参加。歌手としての10年の間にシングル35枚、アルバム14枚を発表。2003年の第54回NHK紅白歌合戦に出場。 ◆ボンボンコピーヌHP: http://www.bonbon-copine.com/ ◆垣内りかさんオフィシャルブログ: http://ameblo.jp/bonbon-rina/ 撮影/横山 快 \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3) 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1) 亡くなったペットは死後も近くにいるの?夢に出たり、ときには帰ってくることも… (2.26) 猫の辞書に「よく噛んで食べる」という文言は無い! (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする