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終末期を看取れれば一番だけど…現実的なペットロス事例

終末期を看取れれば一番だけど…現実的なペットロス事例

終末期を看取れれば1

日本では、ほんの少し前まで猫の飼育といえば屋外を自由に行き来させるというスタイルが当たり前だった。
しかしこの飼育方法では猫が外で事故に遭うなどして死んでしまうことも多い。

が、昔はおおらかというか無責任というか、飼い猫が戻らなくなっても「お山に修行に行った」とか「猫は死期を感じるとひっそりと姿を消す」などと片付けていた。
実際には猫は家に戻りたくても戻れないまま死ぬことばかり。

だから屋外を猫に行き来させるというのは、今の時代においては、なかなか通用しない飼い方になりつつある。

室内飼育をすることで得られるメリットは山のようにある。

猫の病気を排泄物から推察することもできるし、安全で室温管理も徹底された環境に猫を置くこともできる。
そして何より、完全室内飼育だと猫の寿命も延びる傾向にある。
より長い時間を愛する猫と暮らせるわけなので、これは最高の利点といえるだろう。

犬においても、昔と今とでは飼育の質は大きく異なる。
人間の食事の残りものをあたえられていた昔の犬は、寿命が極端に短かった。

ときにはネギなどの、犬にとっては有害なものをあたえられて中毒死する場合もあった。
悪意によるものではなかったとはいえ、犬の適切な飼育方法がまだ浸透されていなかった時代には、ずいぶん多くの犬が本来の寿命より早く死ぬことになっていた。

現代では犬にあたえるフードも最適化され、飼育のノウハウも確立されている。
だから猫と同じく、犬の寿命は随分長くなった!

……それだけに辛くなってしまうのがペットロスの到来だ。
今回は、今の時代のペットロスについて、ちょっとしたコラムを展開していきたい。

延びた寿命に比例して長く育まれる愛情、しかしそれだけに最期はつらい…

終末期を看取れれば3

冒頭でも触れたが、昔ながらの適当な飼育方法で猫を飼っていると、あるときを境に戻らなくなっても「死期を悟って消えたんだよ」みたいな適当な俗説がささやかれて、それでおしまいということが多かった。
これは恐らく、実際には事故死などをしてしまった可能性を、飼い主側が直視したくないのでオブラートに包んでそう表現したのだろう。

実際には猫は死期を悟って外に出て、そのまま意図的に行方をくらますことは考えにくい。
外に出たが、戻れなかったというだけのことだ。

それだけに今、室内飼育によって猫は最期の瞬間まで飼い主と共にあることも当たり前になってきた。
これは本当に素晴らしい変革だと思う。
飼い猫を、飼い主が最後まで責任を持って飼育しているという何よりの証である。

犬の場合も、飼い主側の知識とモラルが蓄積されていくことによって、今ではかなり長生きする個体も増えてきている。
特に小型犬の場合は、散歩の時間以外は室内に留めておくことで猫と同じく体調管理に適した室温、湿度を提供できることから、その寿命は相当長くなっている。

ただ、そうしてペットの寿命も延びて、幸せに暮らす時間が長ければ長くなるほど、別れは本当につらい。
大切なパートナーを、できる限り長生きさせようと苦心しても、やがて必ず最期の日は来る。

そしてこれを境に、深刻なペットロスに陥る人も少なくない。

鬱を発症するまでに心に穴が開く、ペットロスの現実…

終末期を看取れれば2

せっかくペットを飼育する以上は、大往生させる看取り方が一番いい。
そのために飼い主はできるだけ努力すべきだ。

しかし、いざそれを叶えたとしても、多くの飼い主は「もっとできることがあったのでは?」と思うようになるし「もう一度会いたい」と強く願うようだ。
そのままペットロスに陥って、日常のありとあらゆる場面で落ち込むようになってしまうことがある。
それだけ大事に育てていたペットがいたという証拠であるが、これをそのままにしていると、ちょっと危ない。

僕の友人にも、愛犬を失ってペットロスに陥り、食事や入浴などの行為が滞るなど、いわゆる鬱状態に陥った人がいる。
こうなってしまうと、看取ったペットだって安心して天国に行けないだろう。

だけども、ここまでの状態に陥ってしまう飼い主は結構いる。大事にした分だけ、失ったときに大きな穴が心に開くのだから、まあ仕方がないんだけど……。

「寿命まで長生きさせられなかった」という悔恨からくるペットロスもある…

また、このようなペットロス事例もある。

2011年3月に発生した、東日本大震災。

甚大な被害を出したこの震災の被災者の中に、愛犬を泣く泣く家に置いたままの避難を余儀なくされた方がいた。しばらく経って一時帰宅は果たしたが、そのときにはもう愛犬の姿はなく、以降再会はできていない。そしてこの方は、ペットロスに陥った。

たしか、あの大震災の2日前にも割と大きな地震が発生しており、「あのとき不安に思ったけど避難しなかった自分が許せない」と話していたのが印象的だ。

このような事例が、さきの大震災に際して相当数発生した。実際、これ以降震災によって飼い主と離れ離れになった犬や猫を救う活動を行う団体も複数発足したほどだ。

日本は災害大国。

地震はことのほか多く、その発生のたびにパニックになったペットが外に逸走し、そのまま二度と再会できなかったという事態が発生する。

また、災害だけではなく病気やケガで亡くなるペットも多いが、その都度やはり飼い主はペットロスに陥る。

特に病気などの場合は「何故もっと早く気づいてあげられなかったんだろう」と自分を責める飼い主さんが非常に多い。

ペットの飼い方は年々アップデートされ、昔よりも長く一緒にいることは可能になった。
しかし、これによって昔よりも今のほうが、ペットを失った際のペットロスの度合いは強くなっているように感じられる。

おわりに

少し話が長くなってしまった。

まとめると、ペットロスはいずれ必ず、どの飼い主さんにも訪れる問題として、常々……それこそ毎日頭の中に入れておくべきポイントだと主張したい。

ペットとの今生の別れは絶対に避けられない。

だからこそ、日々できることを可能な限りやってあげようという気になるものだし。

日々の瞬間を大事に共有することを意識しておく。

これがいざペットとお別れをするときになって、少しでも後悔をしないで送り出せる秘訣ではないだろうか。

そして後悔の少ない別れは、それだけペットロスの度合いを弱めてくれるに違いない。

文/松本ミゾレ

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