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動物と話すドリトル先生のモデルになった意外な人物

動物と話すドリトル先生のモデルになった意外な人物

ドリトル先生シリーズは、動物好きな人なら一度は読んだことがあるでしょう。動物の言葉を話すドリトル先生が大活躍するシリーズは、今でも読み継がれています。また、ドリトルという言い方は英語圏で「腕の良い獣医師」という意味で使われることがあり、小学館eコミック「獣医ドリトル」(作:夏緑、画:ちくやまきよし)も腕利きの獣医さんが登場します。

ドリトル先生の知名度は欧米では意外と低く、日本の方が圧倒的に知られています。理由はいろいろありますが、ひとつには翻訳した井伏鱒二の文章にあると言われています。格調高い文章が、子ども文学の枠を超えて、日本人の心に浸透しました。

原作者のロフティングは第一次世界大戦中に、動けなくなった馬を銃殺した軍のやり方に心を痛め、動物に深い理解をもつ獣医師というキャラクターを誕生させました。

このドリトル先生のモデルになったとされる人物がジョン・ハンター(John Hunter、1728~1793年)です。英国の解剖学者であり、近代医学を確立した外科医でした。「実験医学の父」や「近代外科学の開祖」として知られています。

一風変わった人物で、レスター・スクウェアの家は「ジキル博士とハイド氏」のモデルになったほど、さまざまな動物の骨や、世界中から手に入れた珍しい動物たちであふれかえっていました。珍しいものが大好きな子どもたちが、変わった動物を見学しに、いつも庭を訪れていました。

こうした光景が話題を呼び、ロフティングは動物としゃべることができる、一風変わった獣医師・ドリトル先生のモデルとしたのです。

ハンターは種痘で有名なエドワード・ジェンナー(Edward Jenner、1749~1823年)と仲が良く、犬友達でもあったようです。ハンターは自ら交配させた犬とジャッカルのクオーター犬をプレゼントしています。

ジェンナーもハンターを尊敬しており、種痘の研究に関しては、繰り返しハンターに質問をしたり、研究のアドバイスを受けていました。また、ハンターに頼んで自分の息子エドワードjr.の名付け親になってもらったほど、深い関係が生涯続きました。

ハンターは医者として活躍しただけでなく、1791年に発足した王立獣医大学の前身であるロンドン獣医大学の設立に貢献しました。イギリス獣医師界の父でもあったのです。

ハンターの愛した犬の何頭かは彼の手によって骨格標本にされています。彼が集めたり、作成した標本はロンドンの王立外科医師会の中に、ハンテリアン博物館として収蔵されています。残念ながら現在は改装中ですが、2020年秋頃に再オープン予定なので、ぜひイギリス旅行の際は見学ルートのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

文/柿川鮎子

「犬の名医さん100人データーブック」(小学館刊)、「犬にまたたび猫に骨」(講談社刊)、「動物病院119番」(文藝春秋社刊)など。作家、東京都動物愛護推進委員)

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