2019-12-13 海外旅行で犬猫と触れ合う危険性とは? 海外犬猫病気 海外旅行で犬猫と触れ合う危険性とは? 日本って、素晴らしい国だと思う。 ペットたちは重篤な感染症にかかるリスクが単純に他の国に比べても低い。これは、それだけ日本という国が動物たちの防疫について、高い水準で管理を徹底してきたことの証左だ。 もちろん、昔からそうだったわけではない。 日本でもほんの僅か以前までは、狂犬病が蔓延する時代があった。 そのせいで犬も猫も、そのほかの獣たちも、正視に堪えない最期を迎えることだってあったし、狂犬病に人が感染して亡くなることだってあった。未だ発展途上の国々では当たり前に起きているリスクが、かつての日本でも生じていたのだ。 さて。こうやって書いていくと、さも先進国なら防疫が万全だと勘違いしてしまいそうになる。 だが決して、そうではない。 ドイツで飼い犬経由で感染症発生…死亡したのは飼い主だった アメリカのニュースチャンネルの老舗CNNが11月下旬、恐ろしい事件を報じている。ドイツで63歳の男性が、飼い犬に舐められた際に感染症にかかってしまい、そのまま死亡したと伝えているのである。 症例を診察した医師団によると、飼い主の男性は犬や猫の口腔内に存在する、カプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌によって感染症を起こしたとされている。 この細菌、人と動物に共通して脅威となる病原体で、特に人間の場合は免疫機能が低下している高齢者や疾患を持った方に感染すると重篤化しやすいという。 もちろん日本にもこの病原体は存在しており、1993年から2017年までの間に、19件の死亡例が報告されているため、厚生労働省も注意を促している。 日本ですら、死亡例のある感染症が根絶できていないのだ。 防疫意識が低い、その他の国々では、基本的に犬や猫と触れ合う際にはかなりの注意が必要ということになる。 海外旅行で犬猫と触れ合う危険性 筆者はしばしば、SNSなどを見ていてヒヤッとすることがある。それが、日本からの旅行者が海外のさまざまな国々で、現地の犬猫と触れ合っている画像や動画を目にした時だ。 先ほどから書いているように、日本はある程度防疫意識が高い国だ。 しかし他国。それも発展途上にある国々では、そういう意識はまだ徹底されていない。狂犬病も当たり前にように根絶されていない国もある。 そういった国々で、恐らく野良の犬や猫と触れ合っている日本人旅行者の投稿なんかを目にするたびに「おいおい大丈夫か〜?」と他人事ながら心配になってしまうのだ。 それでなくても普段そこらへんにいる野良猫、地域猫を触った後ですら、筆者はしっかりと入念に手を洗っている。 人間の免疫機能について過信はできないからだ。 おわりに 海外旅行ともなると、やっぱりどこか開放的な気分になるもの。しかし、普段と違うサイクルで活動するということは、それだけ意識していない体の疲弊を誘発させてしまう。 体の機能が普段と違うことになると、ひょんなことから体調だってこじらせることも多い。 そこへ来て現地の動物と無防備に触れ合うのは、個人的には危険だと思ってしまうのだ。 だからこそ、外国で犬猫と触れ合ったら、たとえ見た目には清潔そうに見えても、しっかりと手洗いを徹底することをオススメする。 触れ合いたいのは動物好きの性。止められるものじゃないことは、筆者もよぉく理解している。 であれば、しっかりと、たっぷりと、時間をかけて石鹸で手を洗って、細菌をせん滅しておこう! 文/松本ミゾレ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 世界初!ペットの顔写真から病気を予測するAIが誕生 (2.27) さよならは言わない。またいつか会おうね、マリア (2.27) マリアが、わが家で過ごす最後の夜 (2.27) 「大切な家族」という割に…僕が出会った無責任飼い主たち (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 お待たせ。「俺、つしま」グッズ大特集! ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場! \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする