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「在庫処分」と表示された犬との出会い。

人との出会いも様々なように,愛犬・愛猫との出会いも様々である。

どんな形の出会いであれ,その子たちとは「縁」があって出会ったのだと思う。この地球上の他の誰でもない愛犬・愛猫と出会ったのだ。そして何かの縁で「うちの子」になったのである。そう考えると,出会ったのはまさに運命なのかもしれない。

PETomorrowの読者でもある宮垣隆輔さん,美鶴さん夫妻は,一匹の出会いから現在,3匹のワンコと暮らすようになったという。これも不思議な縁の連鎖。運命の出会いを噛みしめているという。そんな宮垣さんご家族と愛犬たちとの出会いについてお話を伺った。


左から ちまきさん,こむぎさん,あずきさん

最初の子「こむぎ」との出会いはあるペットショップでした。ある日,ちょっと落ち込んだ気持ちを癒したくて覗いたペットショップ。そこで「彼」と出会いました。でもそこには在庫処分との表示が…。「在庫処分って…。」と複雑な気持ちでした。そして一目で虜になったのです。

1ヶ月経ち,トリマーさんがボランティアとして保護犬のお世話をされていらっしゃるということを知りました。当時の私は保護犬について何も知りませんでした。保護犬について色々と調べてていくうちに「自分でも何か出来ることはないか?」と考えるようになり,里親募集サイトなどを見るようになりました。するとそこに「先住犬と相性が合わないので手放します。迎えにきてくださる方希望。」というメッセージが。とてもかわいらしい黒チワワでした。それを見て,いてもたってもいられなくなり,その日のうちにお迎えしました。それがあずきです。

元の飼い主さんは「先住犬がごはんを食べなくなり動かない。仕方なかったんです…。どうか幸せにしてあげてください。」と号泣されていました。こむぎとあずきはとても相性が良く,我が家へ来て以来,ずっと仲良く暮らしています。2匹が楽しそうに遊んでいる様子を動画に撮って送ると,元の飼い主さんも安心されたようでした。

それからも保護犬について調べました。保護団体や保護犬カフェなどのサイトを見て「お金持ちになったら5匹ぐらい引き取りたいなぁ…」と考えていたのですが,保護犬カフェさんのチワワに目が止まり,不思議とどうしても引き取らなければならない運命を感じてしまったのです。


保護カフェにいた頃のちまきさん(まだユキという名前だった。)

やはり3匹目となると,主人も私も色々な葛藤がありました。「実家の老犬が亡くなったら実家に連れて行く,それまではうちで可愛がろう。」そう決めました。でも今考えると半ば無責任な考えだったと反省しています。

保護犬カフェへ見に行くと,着いた途端,膝の上にピョコンと乗ってきたのがサイトで見ていたチワワでした。何回下ろしても膝に乗ってくるような子で,じっと私と主人の顔を代わる代わる見つめてくるんです。まるで「あたしを迎えにきたんでしょう?」と言わんばかりに…。そして「パパ,ママ,よろしく!」といった感じで離れない…。

気が付くと「連れて帰ります…。」そう言っている自分がいました。

一通りの手続きを済ませ,なんと到着してから30分後には車に乗せていました。

その後,ちまきにとって初めての自宅へ。

自宅には大き目のサークルをリビングに置いてあるのですが,ちまきは玄関からサークルへ一直線。「なんでわかるの? 初めての家なのに…。」
普通に水を飲み,シートでおしっこをして,クッションに横たわり,その姿はまるで前から我が家の子だったかのように堂々たるものでした。

その態度に私達夫婦も驚いたのですが,こむぎ,あずきも,驚きを隠せなかったようです。

ちまきは繁殖引退犬なのですが,大切にされてきたのかそうでないかは食べ方を見てわかりました。

こむぎとあずきはごはんの食べ方がとても綺麗。でも一方のちまきは誰かにとられないようにと必死なんです。食に関してはとにかく執着がすごいのです。ガリガリに痩せていたということもあり,「ブリーダーさんのところではあまり良い待遇ではなかったのかな…。」と思いました。

しかし,ちまきとこむぎは相性が悪く,血便が出たり,吐いたりと半年は大変でした。ちまきはちまきなりに気を遣っていたのかもしれません。色々な方に相談したり,病院の先生に診ていただいたり,色々と手を尽くしましたが,結局,解決したのは時間とあずきでした。

こむぎとちまきの度重なる喧嘩や傷の手当てに疲れ,「もう犬同士勝手にして!」と放置した途端,活躍したのがあずきだったのです。

あずきはまだ一歳で一番小さいのですが,ちまきがこむぎに怒られたりした後は,ちまきのフォローに向かい,ちまきをペロペロするんです。そして次はこむぎのそばに寄り添っているのです。これはとても面白い光景でした。


大活躍だったあずきさん。大好きなパパさんと。

私達は「こむぎは一番最初に来た子だから,この子がリーダーなんやで。ちまきはこむぎやあずきより年上でもこむぎがリーダーなんやで!」と,ちまきに教え込もうとこむぎファーストでいたのです。しかし,それは人間目線なんですね。犬には犬の世界があるんです。これは,この子たちをお迎えしなければ私たちにはわからないことでした。

ちまきをお迎えするにあたり「実家の老犬が亡くなったら,ちまきを実家へ…。」という話でした。残念なことに先日,実家の老犬が亡くなりました。でも私たちの心は変わってしまっていました。

『ちまきを手放すなんて,絶対に出来ません!!いくら実家でも,無理!!』

そのくらい私達にとって,この子たちはなくてはならない存在になっていたのです。

宮垣家は,こむぎ,あずき,ちまき,そして主人と私と娘がいて,本当の家族になれたと思います。絆がより深く強くなりました。

でも,この子たちは私達より先にいなくなってしまうのです。

考えるだけで辛く苦しい気持ちになりますが,いなくなったら,やはりまた保護犬を選択します。

「犬は大切にしてあげると,大切にしてくれます。大好きといった感情も全身で伝えてくれます。」

こんな嬉しいことはありません。そういった事を,多くの人や悲しい思いをしている犬に味わってもらいたい,心からそう思っています。私は愛情というものがよくわからなかったのですが,今ではわかります。3匹をお迎えしてから,毎日私たちに無条件の愛情を与えてくれる彼ら。愛情を教えてくれた彼ら。もう感謝しかありません。彼らの気持ちに応えるためにも,私たちも愛情を注いでいこうと思います。宮垣家は毎日「かわいい」が溢れていて,とても幸せです!

「在庫処分」ということに疑問を持ち,保護犬へと意識が変わっていった宮垣さんは,彼ら3匹のワンコたちが宮垣家の絆をより一層深めたと話す。私たちにとって家族である愛犬を幸せにする!というのは当然だが,本当は私たちが彼らから幸せをもらっている,ということなのかもしれない。それをしっかりと気づかないといけない。それを再認識させてくれた宮垣さんご一家。ご家族とワンコたちのこれからも末永く続くしあわせな日々を祈って,心から感謝の意を表したい。

みなさんの愛犬・愛猫との出会いはどんな運命だっただろうか。よその家ではなく,「うちの子」になった彼らをしっかりと見つめ,運命を感じながらギュッと抱きしめてあげてはどうだろうか。


セイリングに行くときも,みんな一緒。

文・取材/織田 浩次
取材協力/宮垣隆輔さん,美鶴さん,こむぎさん,あずきさん,ちまきさん
写真/宮垣隆輔さん,美鶴さん

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