TOP>ニュース > 「一頭でも殺処分される犬や猫を保護したい」人と動物のかかわりサミットで学んだ人と動物の関係

  • ニュース

「一頭でも殺処分される犬や猫を保護したい」人と動物のかかわりサミットで学んだ人と動物の関係

人と動物のかかわりサミットで学んだ人と動物の関係

私達の生活の中で、ペットはもはや人生に欠かせない伴侶です。今回、都内でペットを含めた動物と人に関する「人と動物のかかわりサミット」(主催:人と動物のかかわりサミット実行委員会、共催:日本獣医学生協会(JAVS)、NGO Tier Pflanze、協力:株式会社丹後王国(パソナグループ))が開催されました。ペット、食肉、野生動物などさまざまな分野で動物と関わる人々と、パネルトーク形式で意見を述べ合うイベントです。

第一部では司会のたかはしあすかさんと、㈱丹後王国副社長執行役員 宮崎直樹さん、中川動物病院院長、日本獣医師会学校飼育動物支援対策委員 中川清志さん、ぎふ動物行動クリニック院長、NPO法人人と動物の共生センター理事 奥田順之さん、㈱アニスピホールディングス代表取締役 藤田英明さんが登壇して、「パートナー編」として人と動物の関りについてそれぞれ立場から自由に意見を述べました。

丹後王国(パソナグループ) 副社長執行役員宮崎直樹さんは、大手町牧場を運営している会社を運営しています。千代田区大手町のオフィスビルの中に牛や馬、ヤギ、ニワトリ、フクロウ、フラミンゴなどを飼育している「パソナ大手町牧場」の運営責任者を務めています。ます。今回はイベントパネルトーク参加者も見学できるようになっていました。

パソナ大手町牧場は、酪農分野での人材育成を目的に開設され、子どもたちに牧場や農業などへの興味をもってもらうために、ふれあいイベントを行っています。他にも「酪農リクルーティングフェア」などの就業支援や、「食育」が学べる講座なども実施しています。

千代田区のビジネス街で動物を飼育する意義は高く、IT産業とのリンクなど、最先端の情報集積地ならではの利点があると、宮崎さんは言います。一方で、仕事に疲れたビジネスマンの心を癒している実態も紹介してくれました。

㈱アニスピホールディングス代表取締役 藤田英明さんは、老人ホームやペットと暮らせる障がい者グループホームなどを運営しています。グループホームでは日中は仕事に出かけた人が家に帰ってきた時、ペットが迎えてくれる幸せについて語っていました。

「できれば一頭でも殺処分される犬や猫を保護したい」という考えから、藤田さんが運営している会社で保護犬・猫を引き取り、それが社員の癒しになっていると言います。


画像はイメージです

西東京市会議員でもある中川清志さんは社会のコミュニティづくりにペットが役に立っていることや、学校飼育動物の重要性について主張していました。「私の母が亡くなるときに猫が寄り添っていてくれていました。高齢者がペットを飼育できない状況になっている中、ペットとともに最後まで暮らせるためにどうするかが課題」と言います。

奥田順之さんも高齢者のペット飼育問題に関して、「ペットを飼えない高齢者のために、例えば保険金を積み立てることで飼い主さんが亡くなった後もペットが飼育できるような、何らかの仕組み作りを考えたい」と述べていました。

第二部は経済編として、寺内動物病院 寺内宏光さんを司会に、㈱クイージ 代表取締役 NPO法人伝統肉協会 石崎英治さん、Shojinmeat Project 編集長 中塚雄葵さん、森林ノ牧場㈱ 代表取締役 山川将弘さんのパネルトークでした。

司会の寺内さんは栃木県で牛専門の獣医師として活躍しています。㈱クイージ 代表取締役 NPO法人伝統肉協会 石崎さんは野生動物を食肉加工して販売していますが、最近、畑や田んぼを荒らす野生動物が増えていると言います。

「もともと日本ではイノシシを食べていたので、イノシシ肉をボタンや山クジラと言っていました。そうした日本の文化も含めて、野生の肉の普及活動を行ないたい」と述べていました。

また、現在、飼料が高騰して食肉の価格が上がっています。一方、ジビエの肉のコストはほぼ人件費なので、相対的に価格は下がってきていると教えてくれました。

Shojinmeat Project 編集長 中塚雄葵さんは動物から細胞を採取して培養し、ハンバーグなどの肉をつくるプロジェクトを行っています。「命を殺さないで作る。家庭でもスプラウトを栽培するように、肉を作ったりできるようになるかも」。「肉が大好きなので、将来もずっと肉を食べることができるように、技術を使って培養肉を完成させたい」と言います。

森林ノ牧場㈱ 代表取締役 山川将弘さんは森林を活用してジャージー牛を飼育し、牛乳を生産・加工するいわゆる6次産業で酪農経営をしています。搾乳できなくなった牛を赤身のお肉として販売したり、名前のついた牛たちの革を「あの子の革」として販売していて、「牛の価値を高める」という考え方を貫いています。

また、命と向き合うことを大切にしていて、販売している商品名は「いのちのミートソース」です。もとは命であるということを伝えていました。

それぞれのパネルトークの中で、参加者同士がグループになって意見交換をする場もあり、単に話を聞くだけでなく、話すことで動物とのかかわりについて、より深く掘り下げることができました。

文/取材 柿川鮎子

「犬の名医さん100人データーブック」(小学館刊)、「犬にまたたび猫に骨」(講談社刊)、「動物病院119番」(文藝春秋社刊)など。作家、東京都動物愛護推進委員)
撮影/木村圭司

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

「犬が殺される」動物実験の闇を探る (1.22)

  • ニュース

カナダ発のプレミアムペットフードのニュートリエンス サブゼロが日本上陸 (1.22)

  • ニュース

三世代で仲良く暮らす柴犬一家。 (1.17)

  • ニュース

北海道は犬が似合う!それを証明する4匹の犬 (1.16)

  • ニュース

「やめれ!」今日は激しく戦っておりました。 (1.15)

  • ニュース

ロイヤルカナンのペットフードは、なぜ粒の形がこんなに違う? (1.15)

  • ニュース

見て見ぬふりは罪悪か?芥川龍之介のこころに残る名作『白』が、絵本作家により蘇る。 (1.15)

  • ニュース

「夫婦喧嘩は犬も食わない」「主を大切に思う者は犬も大切に思う」など…犬にまつわることわざは... (1.14)

もっと見る

注目のグッズ

あなたはどっち派?村松誠の2020年版「犬猫カレンダー」

ファン待望!「俺、つしま」グッズ3選

ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場!

猫の舌を再現した「猫じゃすり」が、売れすぎて品薄状態!?

愛猫家必見!新発想な猫グッズで快適なねこライフを

これで人気犬!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

どっちを選ぶ?村松誠の2019年版犬猫カレンダー

一緒に洗濯するだけで犬猫の毛を絡み取る『フリーランドリー』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る