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【獣医師監修】狂犬病予防接種をしない飼い主が書類送検

狂犬病予防接種をしない飼い主が書類送検【兵藤哲夫の徒然日記】

先日、東京都内の会社員が飼い犬に狂犬病の予防接種受けさせなかった疑いで、書類送検されました。「狂犬病予防注射をしていなかっただけで逮捕されちゃうの?」とびっくりした人も多かったでしょう。「忘れていた」という人はぜひこれを機会に最寄りの動物病院に相談してみてください。狂犬病予防接種は飼い主の義務として法律で定められています。

今回の事件では、飼い犬を市町村に登録しなかったうえ、狂犬病の予防接種を受けさせていなかったとして、狂犬病予防法違反の疑いで書類送検されました。

狂犬病予防法違反が明らかになったのは、散歩中に通りかかった女子高校生の足に、犬が咬みついたという事件がきっかけでした。咬んだと通報を受けた警察官から事情を聞かれ、予防接種を受けていないことが発覚したのです。

幸い、検査の結果では犬は狂犬病に罹患しておらず、咬まれた女子高校生も狂犬病に罹らずにすみましたが、万が一、罹患した犬に咬まれ発症したら死亡率は100%という怖い病気です。治療法がまったく無いわけではありませんが、脳の障害が残るなど、完全な健康体に戻ることはできません。病気を防ぐしか有効な手段は無いのです。

幸い、日本は狂犬病清浄国ですが、年一回の予防接種は飼い主の義務です。今回、違反した飼い主は「任意だと思っていた」と語ったようですが、「義務」です。

違反した場合は下記の法律に従って罰金20万円以下の罰金となります。法律では次のように記されています。

第二十七条  次の各号の一に該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。

一  第四条の規定に違反して犬(第二条第二項の規定により準用した場合における動物を含む。以下この条において同じ。)の登録の申請をせず、鑑札を犬に着けず、又は届出をしなかつた者

二  第五条の規定に違反して犬に予防注射を受けさせず、又は注射済票を着けなかつた者(以下省略)

第四条の規定とは

犬の所有者は、犬を取得した日(生後九十日以内の犬を取得した場合にあつては、生後九十日を経過した日)から三十日以内に、厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地を管轄する市町村長(特別区にあつては、区長。以下同じ。)に犬の登録を申請しなければならない。ただし、この条の規定により登録を受けた犬については、この限りでない

以上です。

日本がいつまでも狂犬病清浄国として、犬と安心して触れ合える国であるように、これからも飼い主さんが狂犬病予防の義務を果たして欲しいと思います。私達獣医師もそのために努力していかなければいけないと、ニュースを見て感じました。

ちなみに飼い犬が亡くなった場合は、市町村に届け出ると、次の年から狂犬病予防の葉書は届かなくなります。

兵藤動物病院 兵藤哲夫

兵藤動物病院 兵藤哲夫
麻布大学獣医学科卒業後、1963年横浜市にて兵藤動物病院を開設。ヒョウドウアニマルケア代表として公益社団法人日本動物福祉協会理事、横浜市獣医師会理事などを歴任。TBSラジオこども電話相談室の回答者などをつとめた。

文・編集/柿川鮎子

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