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南米・アラワク族に伝わる民話「犬の恩返し」

南米・アラワク族に伝わる民話「犬の恩返し」

南米・アラワク族に伝わる民話は「ツルの恩返し」ではなく「犬の恩返し」でした。犬に化けた女性が男性の世話をするという物語です。ツルの恩返しでは最後、正体がわかってツルは逃げてしまいますが、アラワク族の民話では犬は正体がわかった後、二人は幸せに暮らしました。

アラワク族は南米ボリビアの北西部や、ペルーのモンクーナヤ地方、スリナムとガイアナおよびアマゾン下流域などに定住する、インディアンです。独自の言語であるアラワク語を話し、スペイン人が侵入する前は高い文化をもっていたと伝えられています。


チワワはアステカ文明で神聖な儀式に使われていました

犬の恩返しの主人公は一人の狩人と若い女性です。腕の良い狩人はいつも一人で3頭の犬を連れて狩りに出かけていました。それを見た若い女性が一目ぼれをします。何とか彼の近くに寄りたい、彼のそばにいて、彼のお世話をしたいと願っていました。

そこへ呪術師が表れ、女性に犬の皮を授けます。「この皮を被れば犬になる。犬になれば彼の近くに寄ることができるだろう」と言われた女性は、もらった犬の皮を被って大好きな狩人に近づきます。

狩人は新しい犬を受け入れ、一緒に狩りに連れ出しますが、新しい犬はいつも途中でいなくなってしまいます。そして、家に帰った狩人を待っていたのは、きれいに片付いた家と、美味しいできたての食事でした。狩人は驚きますが「友人が来たのだろう」と食事をして眠ります。

女性は大好きな狩人の傍にいて、家事や食事の世話をするのが嬉しくてたまりません。一方、狩りに出かけた狩人は、いつも一緒に出掛ける犬が、途中でいつのまにかいなくなって先に家に帰り、その家には毎日あたたかい食事ができているのか、不思議でたまりません。ある時、こっそり犬の後をつけていました。

女性は家に帰ると犬の皮を脱ぎ、人間の姿で家事をしました、狩人は驚き、とっさに犬の皮をつかんで燃やしてしまいます。女性は泣いて詫びますが、心を動かされた狩人は「もう、犬の毛皮など必要ない」と言って抱きしめ、二人は結婚して幸せに暮らすのでした。

ツルの恩返しはツルが人の姿になる民話ですが、アラワク族の民話は人が犬に化けるお話しでした。どちらも最後は正体がばれてしまいますが、ツルは去り、人は結婚して幸せに暮らします。


ショロイツクインツレ(メキシカン・ヘアレス・ドッグ)はアステカとマヤの人々にとって神の使いでした。

時々わが家の犬も人が入っているのではないかと思うことがあります。人間よりも複雑な感情表現をする時があり、「実は人だった」と言われても素直に納得してしまいそうです。

文/柿川鮎子

「犬の名医さん100人データーブック」(小学館刊)、「犬にまたたび猫に骨」(講談社刊)、「動物病院119番」(文藝春秋社刊)など。作家、東京都動物愛護推進委員)

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