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現代アーティストが「妖怪」を表現したら、なぜか猫だらけ⁉

“怖カワイイ”猫に出会える!「藝大もののけ祭り 百鬼夜行展」

2019年9月6日から、東京藝大構内の「藝大アートプラザ」で開催されている企画展「藝大もののけ祭り 百鬼夜行展」に行ってきました(入場無料、9月29日まで)。単純に面白そう、と思って行ったのですが、そこで思いがけなく、たくさんの猫ちゃんに出会えたのです。

「百鬼夜行」とは、いろいろな姿をした鬼や妖怪どもが夜中に行列して歩くこと。そう聞くと怖そうですが、藝大アートプラザ チーフアートディレクター 伊藤久美子さんによると「妖怪」とは本来、身近に存在する「自分たちとは違う他者」や「何か不思議をはらんだもの」に対するひとつの解釈のかたちなのだそうです。

今回の展示のテーマは、“現代版「百鬼夜行」”。アーティスト約60名に、自分たちにとっての「わけのわからないもの」「異形のものたち」をテーマにした作品を出品していただいたそうです。「作品を通して、現代人にとってのファンタジーや他者へのまなざしが浮かび上がってくると面白いなと思いました」(伊藤さん)。

企画展の趣旨は理解したものの、「猫飼いあるある」で、猫をモチーフにした作品があると過剰に反応してしまいます。それで気が付いたのですが、猫作品、多くないい…?

立体作品コーナーの、“怖カワイイ”猫ちゃんたち


近正匡治「化け猫?の香合」(32,400円)

上の写真の猫ちゃんは「香合」というお香を入れる器のシリーズ。顔の上半分がふたで、上下の牙がかみあってきちんと閉まるようになっています。ふたが外れた状態を見ると、ちょっと怖くなってしまいますが、それでもかわいい…。


小林佐和子「福ふく皿」(10,260円)

こちらは「福」の象徴としての猫をモチーフにした作品。よく考えると「招き猫」のように、福を招きよせる不思議なパワーを持っていると考えられてもいるんですよね、猫って。


天明里奈「in my fridge」(216,000円)

麻布を漆で張り重ねて作る「乾漆」という技法で作られた猫。よく見ると尾が割れていますよね。日本には古くから、年月を重ねた猫は「猫又」という尻尾が二股に分かれている妖怪になるという言い伝えがあります。この不思議な質感、表情、ポーズ、すべてが妖しさいっぱいですが、猫の持つちょっと怖い不思議な美しさが伝わってきますよね。

特に、平面作品に猫多し!

会場奥の、平面作品を集めたコーナーには、特に猫をモチーフにした作品が目立ちました。


岩澤慶典「猫又ブラックホール」(85,600円)

こちらも尻尾が分かれた「猫又」ですが、なんて壮大なイメージ!


山内麻美「少女時代」(32,400円)

たくさんの猫に囲まれた、ちょっとミステリアスな雰囲気の少女。何か、大人にはわからない言葉で会話をしていそうです…。


木南玲「妖怪もっぷネコ」(42,600円)

エッチング(銅版画)に、刺繍、布、ビーズ、糸で装飾をした作品。モップのようなモコモコな猫の毛並みを、黒のビーズで表現しています。ミステリアスな中にも、ユーモラスで温かみのある雰囲気が素敵ですね。


前嶋望「沈金風鬼灯猫図」(37,670円)

パネルに水彩と色鉛筆で描かれた絵を、スパッタリングという技法でコーティングした作品。暗闇の中の、人間が見えない何かをじっと見つめているような猫。かわいらしさと恐ろしさが共存している作品ですよね…。

それにしてもなぜ、妖怪がテーマなのにこんなに猫が多いのでしょう・・・?その疑問を伊藤さんに投げかけたところ、「単純にアーティストには猫好きな人が多いからではないでしょうか。やはり、自分にとって愛しい存在を作りたいと思うものなのでは」(伊藤さん)。なるほど、猫好きの人が作っている作品だから、怖い雰囲気の中にも、猫独特の魅力が感じられるんですね。

常設展示作品にも、猫の名品多し!1000円で購入できるアート作品も!

「アーティストは猫好き」という言葉を裏付けるように、会場の壁際に展示されている常設展示作品にも、猫をモチーフにした作品がいっぱい。


安西泉「Play time-スコティツシュフォールド-」(43,200円)

銅版画。安西さんは図鑑の絵が描きたくて、科学雑誌の『ニュートン』でサイエンスイラストを手がけていただけあって、とても精密で、指一本に至るまで正確に描かれています。


寺島和義「CODE-CAT-SPHEERE-1」( M:4968円、S:1,944円、XS:1,080円)

3Dプリンターを使用し、バイオプラスチックで作られたこの作品は、1000円から購入できます。寺島さんは藝大の建築科の卒業生で、「コンピュータと一緒につくる自然」をテーマに、プログラミングを利用した作品を制作しました。


添田亜希子「猫 リングホルダー」(3,348円)

ガラス製で、ひとつひとつポーズが微妙に違います。何個か並べると、猫の集会のよう。光にかざして、ずっと眺めていたい気持ちになります。

「藝大もののけ祭り 百鬼夜行展」は入場無料で、9月29日まで開催中。行けば猫の新たな魅力が発見できて、愛猫を見る目がちょっぴり変わるかも…⁉

*******************

「藝大もののけ祭り 百鬼夜行展」

2019年9月6日 (金) – 9月29日 (日)

営業時間:10時~18時

休業日:9月9日(月)、17日(火)、24日(火)

入場無料

*******************

取材・文/桑原恵美子 撮影/ANZ 福永仲秋

取材協力/藝大アートプラザ

関連リンク

企画展「藝大もののけ祭り 百鬼夜行展」店長・伊藤久美子さんによる、みどころ解説(https://artplaza.geidai.ac.jp/column/2019/09/post-20.html

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