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猫から象まで!義肢で動物の生き方を変える現代のドリトル先生

猫から象まで!義肢で動物の生き方を変える現代のドリトル先生

Dr.デリック・カンパーナ。肩書は動物の義肢装具士ですが、魔術師と呼んだほうがしっくりくるかもしれません。

それほど、彼の仕事は動物たちに未来を与えています。

大学で装具学と義肢学を学んだデリック氏。卒業後、動物の義肢を作りたいと思っていましたが、周りには動物を専門にする義肢装具士はおらず、インターネットでサーチしたところ1人だけ。しかし、動物を助けたいという気持ちは強く諦めきれませんでした。そして「一番簡単な方法は会社をつくることだ!」と思い、アニマル・オルス・ケアをアメリカ・バージニア州のスターリングに設立。専門的な獣医とともに、病気やケガ、精神的外傷や老化などで手足が不自由になった動物の義肢つくりを手掛けています。彼の画期的で献身的な仕事のおかげで、動物義肢の認知度が高まり、この分野の第一人者となりました。

会社設立から12年。デリック氏は毎年1000ほどの義肢を制作。これまで義肢で生活が豊かになった動物たちは20000匹以上。その中には、犬や猫だけでなく、馬、ワシ、亀、ヤギ、鹿など多岐にわたり、いつしか彼のあだ名は、動物と話ができる文学作品の主人公と同じ「ドクター・ドリトル」と言われるようになったとのこと。

彼の仕事はアメリカだけでなく、ラマのためにスペインに、象のためにタイにと世界各国飛び周っています。ただし、このような大型動物の義肢は稀で、仕事の90%が犬の依頼だと言います。

「動物と人間の補綴学の大きな違いのひとつは材料。人は保険などの関係があり決まりごとが多いですが、動物のモノは自由度が高く、いいと思うものを使用できる」と言います。彼はその動物にあう材料を選び、カスタマイズします。そして、簡単に組み立てられ、成長とともに作り直せるようにし、一生付き合う義肢のコストをできるだけかからないように工夫をしています。

彼の功績を聞き、多くの募金が集まり、その一部で3Dプリンターやスキャナを購入。この機材により仕事が数十倍速くなったと言います。ただし、まだこの分野は未開発部分が多く、学ばないといけないところはたくさんあるとのこと。

足を失っても「3本でも元気に暮らしている」という犬はいるでしょう。しかし、足が無い犬の寿命は通常の犬より平均2年も早いと言われています。もちろん、義肢はお金がかかりますが、命はお金で買えません。デック氏は「私のゴールはできるだけ多くの動物を手助け、彼らの生活をよりよくすること」と言います。

参考

The Dr. Dolittle of Pet Prosthetics [Moderncat]

文/舟津カナ

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