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過酷な外の環境で子猫を育てる母猫が描かれた絵本「お母さんのらねこのおはなし」

過酷な外の環境で子猫を育てる母猫が描かれた絵本「お母さんのらねこのおはなし」

犬の飼育頭数を猫が2年連続上回るほど、近年は空前の猫ブーム。その勢いは依然として、衰えていません。しかし、「猫ブームはいつ終わるのかなあ?という保護団体さんたちのため息交じりの呟きを、筆者は何度も耳にし、その度にもっと多くの人にペットたちが置かれている現状を伝えたいと願ってきました。

そんな中、見つけたのが大阪府八尾市の任意団体『Happy Tabby』の、ある取り組み。獣医師でもある団体の代表・橋本恵莉子さんはクラウドファンディング上で、自身が作画した絵本『お母さんのらねこのおはなし』を大阪府内の小中学校に寄贈するプロジェクトを開始。その結果、期限まで1か月以上を残す3月23日に目標額を見事達成し、プロジェクトは成功となりました。

このプロジェクトの成功には、大きな意味があるように思えます。なぜなら、どれだけ大人たちが口をそろえてペットの殺処分を減らそうと頑張っても、未来の担い手である子どもたちのその想いが伝わっていないと、ペットたちの未来は明るくならないからです。

私たち大人は子どもの心に配慮し、どうしてもペットを取り囲む悲しい現実や殺処分に関する話を避けてしまうもの…。そして、親自身がペットに対して関心を抱いていないと、子どもは動物が置かれている現状や小さな命の守り方を学ぶことが難しくなってしまいます。

こうした現状をなんとかしたいと考えた橋本恵莉子さんは、かねてより活動をともにしてきたボランティアの碓井朝美さんと共に制作した『お母さんのらねこのおはなし』を、2018年10月に100部試作し、販売することに…。すると、全国より購入希望が寄せられ、わずか3ヶ月足らずで完売したのです。

この絵本に描かれているのは「過酷な外の環境で子猫を産み育てる母猫」と「それに関わる人」の姿。しかし、哀れみや同情に訴える「かわいそうな猫の話」ではなく、動物愛護精神にあふれる「素晴らしい人格者の話」でもありません。作中には、どこにでもいる猫が常に危険と隣り合わせながら生きる姿や、日本のあちこちで猫のために活動している人たちの様子が収められているのです。

作中には一部、悲しい描写がありますが、最後は穏やかなハッピーエンドで締めくくられており、小さな子どもたちに安心して読ませることができます。

そして、猫と人との共生のための知識とハウツーが込められているのも特徴。この物語を通して、子どもたちは外で生きる猫の現実と、実行できるアプローチの方法を知るができます。これは、過酷な環境で生きる数年先の猫を減らすことや、人と猫の共存の実現に繋がっていくはず。絵本という親しみやすい媒体だからこそ、老若男女誰もが動物の命と向き合うことができるのです。

今回行われたクラウドファンディングの経過は、下記からチェックすることが可能。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/604

優しいタッチでカラフルに描かれている本作を手に取れば、野良猫に出会った時や小さな命が苦しんでいる時、どんな対応をしていったらいいのかを我が子に教えることもできるはずです。

<参考リンク>https://happy-tabby-room.themedia.jp/

文/古川諭香

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