2019-04-05 室内飼いの猫の約半数が肥満?愛猫の「フードの適正量」を計算してみた。 猫肥満猫 愛猫の「フードの適正量」を、本気で計算してみた。 室内飼いの猫の約半数が肥満!? 室内飼いの猫には肥満が多く、なんと40%以上が肥満であるというデータがあるそうです。わが家の愛猫はどちらかというとスリム体型だったのですが、最近、ちょっぴりおなかのあたりに丸みが…。ひさびさに体重を測ったら、5.5kgで、前に測った時よりも微増。 もしかしたら、おやつのあげすぎ? おやつをあげた分、フードを減らさなければならないのはわかっていたけど、よく考えたら、そこまで厳密に計測してあげているわけでもなく…。 あらためていつも挙げている主食のフード(「総合栄養食」と記載されているもの)の表示を確認。体重5・5kgなら85g、カップ1杯分が1日分の“適正な量”になります。 (写真上左)このお皿に山盛りにして、1日に2~3回にわけてあげています。(写真上右)1日分の85gの量。思ったより多い印象です。 愛猫が、いつもの3倍の量のフードにびっくりして寄って来ました。 公式サイトで調べると、このフードのカロリーは100gあたり約360kcal。ということは、85gなら306kcalということになります。でも、メーカーが算出しているこのカロリー、果たして適正なのでしょうか? 愛猫が1日に必要なエネルギー量を算出してみた 猫が必要とするエネルギー量は、まず「RER(安静時エネルギーの必要量)」から算出します。これは、“安静にしつつ食事をとっている状態でのエネルギー要求量”で、下の公式から求められます。 RER(安静時のエネルギー必要量)=30×(体重kg)+70 わが家の愛猫は5.5kgなので、上の公式にあてはめると235。 この数字に、発育ステージに合わせた係数を掛けると、「DER(1日あたりのエネルギー必要量)」が出てきます。 係数は以下のとおり。 1歳以上で避妊・去勢済…1.4×RER 肥満傾向…1.0×RER 成長期…2.5×RER 妊娠期…2.0×RER 老齢期…1.1~1.6×RER 愛猫は「1歳以上で避妊・去勢済」なので、235×1.4で、329kcal。これが、1日に必要なカロリー量ですので、100gあたり約360kcalの主食フードを、メーカーで推奨している85gあげると306kcal。54kcalほど少ないので、90gまであげてもいい計算になります。 おやつのカロリー量を調べてみたら が!うちの猫は、朝は液状のおやつ、昼はカリカリスナック、夜はスープ状のおやつをあげる習慣…。液状のおやつはそれでも健康を考えて、1日に1/2本にしているので、1本7kcalとして3.5kcal。主食のフードの食べムラの範囲内といえます。 昼のカリカリスナックは、1袋(3g)が11kcal。夜のスープは1食分が14kcal。朝・昼・夜のおやつの合計カロリーは28.5kcal。メーカーで推奨している主食フードの量が、必要なカロリーより54kcalほど少なかったので、3回分のおやつをあげてもセーフ、ということに。ホッ。 よく考えたら、外出した後は、お留守番のご褒美にさらに、スティック状のおやつをあげていました…。でもこれも調べたら、1本8kcal。1回に半分しかあげていないので、これを足してもOKな範囲内です。 朝あげている液状のおやつ。1日に1/2本なので、3.5kcal 昼あげているカリカリスナックは、1回分が11kcal 夜あげているスープは、14kcal 今まで「おやつをあげすぎかな?」と心のどこかでやましさがあったのですが、きちんと計算してみたら、少なくともカロリーの面では、主食フードを減らさなければいけないほどではないことがわかりました。 とはいえ愛猫の5歳は、人間でいうとそろそろ中年。中年を迎えてからのダイエットの大変さは自分でも痛いほどわかっているので、そろそろ、きちんとフードを測ってあげて、肥満を予防しなければ、と思いました。 文/桑原恵美子 参考文献/「猫のための家庭の医学」(動物・野澤クリニック 野澤延行著/山と渓谷社) \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3) ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27) 雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27) タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする