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恐怖の呪術“犬神”、その正体は本当に犬なのか?

恐怖の呪術“犬神”、その正体は本当に犬なのか?

みなさんは、犬神というものをご存知ですか?

ものすごく簡単に紹介してしまうと、日本古来の呪術の一つでして、結構名前だけは有名です。

過去にはこれをモチーフにしたオカルト映画も作られているのですが、犬神信仰自体は日本各地でそれなりに根付いていたことが分かっています。

江戸時代の中頃に活躍した画家の鳥山石燕。かの水木しげるの妖怪画のモチーフとなった作品を山のように描き溜めていたこの人物もまた、犬神についての図画を残しています。

これによると、宮中貴族風の身なりをした、犬頭の妖怪。それが犬神ということになっていました。
このデザインがまたかっこよく、犬神をよく知らない人の目にも留まりやすくなっているんですよね。

実際、筆者も子供の頃に画集か何かでこの犬神を目の当たりにして「おお、かっこいいな」と思ってしまったものです。

ただ、本来の犬神の姿はどうなのかと言うと、石燕の残した作品に描かれる姿とはかなり異なっていたようです。

各地に伝わる犬神伝説に見る、犬神の本当の姿

筆者は九州の宮崎で生まれ育ちました。ちょうど昭和の終わり頃だったのですが、この頃には一般的に犬神信仰はほとんど省みられることはなくなっていて、実家のある付近でもまったく話題になることはありませんでした。

困ったときの神頼みにせよ、犬神筋の家がないものなので、そこら辺の寺社仏閣を頼っていました。
昭和も終わりの頃には、恐らく全国的にそういう風潮になっていたことです。

ただ、宮崎では犬神のことを“インガメ”と訛った口調で呼んでいたことを覚えているので、もしかするとまだその当時には、付近に犬神筋の家系が絶えていなかったのかもしれません。

ところで犬神の姿とは、どういったものでしょうか。

漫画やアニメなどに登場する犬神は、やはり犬モチーフのデザインが多いものですが、これは犬神を生み出す際に、文字通り犬を用いていたこと(残酷なので書きませんが…)に影響されているようです。

実際に犬神筋が使役していた犬神は、犬というよりも、もっと小さな動物のような姿をしていたことが、いくつかの記録に明記されています。

たとえばそれはイタチのようであるとか。

たとえばそれはイタチではなく、ネズミのような姿をしているとか。

目の退化した哺乳類、それこそモグラのような姿をしていて、数頭が集団になって行動しているとか。

容姿についての言い伝えはさまざまですが、いずれも犬そのもののスタイルをしているというわけではなかったそうです。

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