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【獣医師監修】冬の野良猫たちは、どうやって暮らしているのか?

木枯らしの中の野良猫たち【兵藤哲夫の徒然日記】

今年は12月に入って少し暖かい日が続いたので、暖冬かと油断していたらめっきり寒くなってきました。夜、木枯らしの吹く窓の外を見ていると、厳しい寒さの中、野良猫たちがどうやって暮らしているのか、心配になる時があります。

飼い主のいない猫の平均寿命は4~5歳といわれています。ネズミやごみの放置などで、食料の多い都心部と郊外では、寿命に差があるでしょう。また、もし、人間と同じように新生児から死亡までを含めた平均寿命の計算としたら、きっと、もっと短命になるはずです。

病院に交通事故で搬送される野良猫のなかには、もしかすると飼われていた猫かもしれない、室内外を自由に往き来している猫が運ばれてくることがあります。特定の家で名前を付けられ、食餌だけもらいに来て、寝ているところは誰も知らないという野良猫もいます。

ペットとして飼育しているのであれば、飼い主の庇護のもとで、食餌と温かい寝床を用意してもらえます。飼い主が出産を望まなければ病院で避妊・去勢手術を受けることができるし、子猫が欲しい家庭ではきちんと出産用の準備を整えてもらえるはずです。病気になれば獣医師が治療にあたり、怖い病気にかかっても、安心できるよう、予防接種も可能です。しかし、野良猫にはこうした機会は一切与えられません。

猫は生後六か月になると発情期を迎え、妊娠すると、妊娠期間約二か月で子猫を出産します。妊娠した野良猫は大きなお腹を抱え、食事と出産場所を探し、安心して育児できるところを確保しなければなりません。身を隠し、子猫を守りつつ、自らも生き延びるために必死です。家の中で何の心配もなく、幸せに暮らしているペットの猫に比べると、雲泥の差です。

寒くなると、屋外を放浪している野良猫を思い、切ない気持ちになります。生まれてきたからには、せめて幸せな時間を与えてあげたい。温かい部屋の中で、食餌の心配無く暮らせる飼い猫にしてあげたい。そんな思いで、兵藤動物病院では野良猫の譲渡会を定期的に開催しています。幸せになるチャンスを待っている、野良猫たちがいることを、知っておいて欲しいのです。

兵藤動物病院 兵藤哲夫
麻布大学獣医学科卒業後、1963年横浜市にて兵藤動物病院を開設。ヒョウドウアニマルケア代表として公益社団法人日本動物福祉協会理事、横浜市獣医師会理事などを歴任。TBSラジオこども電話相談室の回答者などをつとめた。

文・編集/柿川鮎子

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