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救えなかった小さな命…保護した猫が必ずしも助かるわけではない現実

救えなかった小さな命…保護した猫が必ずしも助かるわけではない現実

迷子になったり、飼い主に捨てられてしまった犬や、怪我をした野良猫や息も絶え絶えの子猫。

みなさんは、目の前でこういった自分が救えるかもしれない命に遭遇したとき、どんな対処を選ぶでしょうか。いてもたってもいられず、保護してしまうという方も多いかと思います。

たとえ自宅がペット禁止であったり、既に先住のペットがいるという場合にも、ひとまず助けてみて、それからどうすべきか考えたくなるものですよね。

あるいはペットの飼育が可能な物件に引っ越してでも、その命を繋ごうとする優しい方も、きっといらっしゃることでしょう。

ただ、現実は残酷です。

たまらず保護して、献身的に看護をしても、全ての命が助かるわけではありません。

今回は、筆者が以前経験した子猫との一夜についてお話ししたいと思います。

罠にかかった子猫。親ともはぐれ、衰弱状態で…

2年以上前の夏場に、民家の脇でねずみ捕りのトリモチに引っかかった子猫を保護したことがあります。その家には大きな蔵があったため、恐らくはその民家の住人が仕掛けていたものに、たまたま子猫が引っかかったものと思われます。

外に罠にかかった子猫ごと放置していたのは、そのまま死ぬまで放置するつもりだったのかもしれません。

たまたまその日は大した用事もなかったため、見捨てるのもしのびないと思い、家の人に許可を得て、子猫を引き取って動物病院に連れて行くことにしました。

獣医さんはその子猫を一瞥し「あ〜、だいぶ弱ってるね」とは言ったものの、一応対処してくれました。

まず、毛にべっとりと粘着物がついていたため、これを綺麗に剃ってもらい、べたつきの問題は解消しました。

さらに点滴も打ってもらいました。

ところがこの子猫は、それからほどなくして目に見えて元気がなくなり、そのまま夜明け前には冷たくなってしまいました。

獣医さん曰く、夏場にかなり長時間にわたってねずみ捕りと格闘していて、すっかり体力を消耗してしまっていた、とのことです。

とはいえ、これまで何頭かの猫を屋外で保護し、育ててきた筆者にしてみると、目の前の小さな命がなくなったという事実はかなりショッキングだったんですよね……。

保護して、万全を尽くしても、それでも救えないというのは何とも虚しいものです。

動物たちが屋外で遭遇する危険は無数に存在する…

件の子猫。もう少し早く遭遇していれば、体力を消費しない状態で保護できたかもしれないわけですが、それを悔やんでもしょうがないことではあります。

だけど、当時はやっぱり悔しい気持ちになったところでした。

似たような事例って、どこにでもあります。

たとえば筆者が懇意にしている地域猫団体を例にしますと、何年もの間近所の人々に愛されていた猫が、交通事故に遭って亡くなるというケースは年間に10件以上といいます。

中にはまだ息がある状態で保護される場合もあるものの、やっぱりその多くは、じきに力尽きてしまいます。

それから毎年、花火のシーズンになると発生するのが犬の失踪。

花火大会に連れてこられた犬が、その音にパニックを起こして遁走し、そのままいなくなったり、事故に遭って変わり果てた姿で発見されるということは珍しくありません。

車や害獣対策の罠や花火など、私たち人間の生活では当たり前の光景も、動物たちにとっては命に関わる危険であり、避けにくい恐怖ということなんですよね。

おわりに

屋外で動物を保護するという状況の原因は、人間の生きる上で不可欠なものの犠牲になっていることが大半。怪我をした動物を救ったり、看取るといったことを防ぐには、そもそも大事になるのは、屋外に動物がいないという状態が理想です。

ペットというジャンルに絞れば、まさに猫にこの話が当てはまるでしょう。

たとえば、そもそも屋外に野良猫がいない環境づくりも、いい加減本腰を入れて実現に取り組むべきですよね。
安易に飼い猫を外に出さない、それから捨てない。

この、実践するには別に難しくも何ともない2つのポイントを意識しておくだけでも、不幸な最期を屋外で迎えることになる猫は減ります。

文/松本ミゾレ

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