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江戸時代、猫は馬の数倍の価値で取引されていた…?

江戸時代、猫は馬の数倍の価値で取引されていた…?

ペットの王道、猫。

猫と暮らすことに喜びを感じる方も非常に多いわけですが、元々猫たちは日本にいなかった動物ということは、最近はあまり振り返られることがなくなりました。

古くは弥生時代の遺跡から、猫のものと思われる骨が出土したという話はあるものの、現在日本中に点在する猫たちの祖先となった源流の猫たちは、奈良時代頃に日本に持ち込まれたとされています。

その理由は益獣としての役目を買われたから。

当時の日本では、ネズミによって貴重な記録媒体である紙が食害を受けることもあったようで、現代に例えるなら、官公庁のパソコンのデータを吸い尽くされるような深刻な事態でした。

「そんなネズミの天敵を持ち込んだら?」という発想から、中国よりまとまった数を輸入されてきたのが猫だったわけですね。

もちろん、最初に書いたように、猫の骨自体はそれ以前の遺跡からも見つかっていますし、これ以前になんらかの手段で日本に持ち込まれていた個体は、恐らくいたと思われます。

この辺りの、いつ頃から日本にやってきたのかが判然としないところも、何となく猫のミステリアスなイメージに沿うものですよね。

ネズミ退治最強の切り札、猫。その威力は絶大だったとか

元々ネズミを退治するために持ち込まれ、それなりに活用されていた猫たちでしたが、そのルックスに“やられた”当時の日本人たちは、彼らを益獣ではなく、早々にペットとして愛玩したようです。

時には天皇が溺愛する個体もいたほか、戦乱の時代にあっても猫はことのほか丁重に扱われていた記録もいくつか残っています。町中を自由に闊歩している猫もいれば、首にリードを繋がれて飼育される猫もいたとされており、現在とはちょっとだけ趣の違う扱いを受けていたようです。

ところで、昔は殺鼠剤なんてものも当然ありません。

紙を駄目にするだけでなく、ネズミは米や野菜、時には家の土壁など、かじれるものなら何でもかじってしまいますし、大発生すればそれだけで飢饉の危機に見舞われるものでした。

そういった事態を防ぐためにこそ、猫たちは大いに役立ったわけですね。

徳川家康方の勝利で終わった関ヶ原の戦いから2年後の慶長7年には、猫たちが一斉にネズミ退治に借り出され、その結果、ネズミによる被害は一気に沈静化したと記録されています。

猫の数自体は今よりもかなり少なかったわけなので、1頭辺りが退治するネズミの数がいかに多かったのか。想像するだに猫の底力を感じざるを得ませんね。

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