2022-02-23 猫は人の仕草を見てドアを開ける?器用な彼らのいたずらと脱走に要注意 猫 飼い主の仕草を見ていたずらの精度を高める猫たち 先日、うちの猫が我が家の玄関に通じているドアのカギ周りをやたら執拗にガチャガチャいじっている様子を眺めていた。すると2分もしないうちに、そのカギを自分で持ち上げて解除してしまった。 そのあと、引き戸になっているドアに強引に前脚を差し込んで、じわじわじわじわこじ開けるではないか。あっという間にドアは開き、猫はこれをすり抜けて玄関に向かってしまった。 さすがに玄関のドアは施錠&チェーンでロックされているので、それ以上進むことはできなかったが、最初からカギの付近を触っていたあたり、恐らく普段から僕がカギを開けるのを見て学んでいたのだろう。引き戸の開け方も割と無駄がない感じだったので、これも開閉の仕組みは既に理解していると思われる。 万が一の事故があってはたまらないので、引き戸に関しては早速カギを新調した。それにしても、猫はドアや引き出しを開ける天才だ。 シンク下の収納スペースを開けたがる困ったちゃんたち ドアか何かを自力でこじ開けてしまう猫というのは、本当に世間に数多い。知り合いの飼っている猫は、シンク下の収納部分の開閉の仕組みを覚えてしまっており、頻繁にこれを開けて中に潜伏するのだそうだ。危ないので食器や包丁などは取り除き、いつシンクに入り込まれてもいいように諦めたという。 また、僕の彼女の飼っている猫も、やはりシンクの下に入ることを好む。しかしあまり立ち入って欲しい場所でもないので、ドアストッパーなどを使って立ち入りができないようにもした。ただ、それもいつの間にか対策されてしまっているようだが……。 もちろん我が家の猫もシンク下の収納に入りたがる傾向がある。開閉部に強い磁石を取り付けて、そう簡単に開かないようにしたが、それでもしばしば侵入を許してしまうことがある。 なのでやはりドアストッパーも購入し、これと併用している形だ。今のところそれ以降侵入されたことはないが油断はできない。シンク下に包丁などを収めている人は多いだろうし、怪我をさせないためにも侵入できない形にすべきだ。 ドアにせよ窓にせよ、猫が万が一にも開けてしまわないような脱走対策も講じておきたい。何かあったときには手遅れ、ということにならないためにも。 飼い主を襲うために仕草を見て襲撃の段取りを企てた猫… そもそも猫という動物は、人間の行動をしっかり観察して、それを学習して自分でも実践するぐらい頭が良い動物だ。ドアの開閉などの仕組みも、じっと観察した上で理解し、自分でも試しているのである。 この習性を踏まえた怪談というものも存在している。簡単に紹介したい。 昔々、山裾に住む猟師が猫を飼っていた。この猫はかなり高齢であまり動くことがなかった。 あるとき猟師が自分の猟銃に1粒ずつ銃弾を込める様子を、この猫はじっと眺めていた。猫は全ての銃弾が銃に込められた様子を見終えると、そのまま目を閉じて寝入ったという。 果たしてそののち日が暮れて猟師が山に入ると、見たこともない不気味な化け物に襲われた。とっさに一発撃つと、「カン!」という音がして防がれる。さらにもう一発撃つが、やはり何かで弾かれたのか致命傷をあたえられない。 そうしてとうとう、銃に込められた最後の一発も弾かれていよいよ万事休すとなった。弾丸がなくなったと察してか、化け物が一気に接近していた。しかしここで猟師は、まさかのときに備えて予備の弾を持っていたことを思い出し、すぐに装填して発砲した。 するとこの一発が見事に命中し、化け物が倒れる音がした。近寄って見ると、そこには彼の家で使っている釜が転がっており、さらにその隣には飼い猫が倒れていた。 つまりこの話、飼い主が猟銃に弾を込める数を確認していた猫が、その飼い主からの発砲を防ぐために釜を持ち出し、自分が数えた弾丸全て使われたのを確認してから襲ってきたというわけである。なぜ飼い主を襲うのかについてだが、昔は老いた猫は妖怪になってしばしば飼い主を食って成り代わったという話があるので、この猫もその類だったということなのだろう。 この話は恐らく創作だが、面白いのは「猫は飼い主の仕草を見て学習する」という習性がしっかり生かされているところだろう。猫という生き物は、全く不思議なもので、さも興味なさそうな顔をしながら、飼い主の一挙手一投足をちゃんと観察しているのだ。だからカギも開けられるし、シンク下の収納を開けることだってできるのである。 文/松本ミゾレ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3) ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27) 雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27) タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする