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子供の頃の思い出話『猫に襲われて飛べなくなった白い鳩』

野良猫にやられて飛べなくなった白い鳩がやってきた

子供の頃、おじいちゃんっ子だった僕はしょっちゅう祖父母の住む団地の長屋に遊びに行っていた。2部屋ぐらいしかない古い長屋で、トイレはぼっとん便所。当時はお風呂にもシャワーすらなくて不便だったが居心地が良かった。

猫の額ほどの庭があって、そこにはイチジク、ミカン、モモが植えられており、ちゃんと実も生った。昔は残飯をその庭に埋めていたので、植物にとっても栄養があったのかもしれない。その埋められた残飯を求めて、夕方か朝方になるとしょっちゅう沢山のタヌキもやってくる。そんな環境だった。

あるとき、同じ団地の少し離れた区画に住んでるバイク好きのじいさんが、祖父母の家に白い鳩を届けてきた。祖父母は動物が好きだったので、面倒を見るだろうと思っていたようだ。

この鳩。猫に襲われて翼が傷ついているのをバイクのじいさんが保護し、傷口を消毒をしてしばらく自宅で育てていたが、持て余したので寄越してきたのである。鳥は基本的に外傷があっても出血が少ないので、この鳩も飛べはしないものの、普通に採餌も出来るぐらいには回復していた。真っ白な、綺麗な鳩だった。

白い鳩のリハビリ生活、順調だったけれど…

最初は全く飛べないため、庭の物干し竿に、鳩を入れたカゴを下げて日光浴をさせたり、植え込みの雑草を食べさせたり、それからヒエやアワ、小松菜なんかを食べさせていた。1か月もすれば飛べないまでも、羽ばたく仕草は見せるようになっていた。

怪我をしているのでそんなにべたべた触ることはできなかったが、日光浴をしている鳩の羽毛の柔らかくて暖かい感覚は今も思い出せる。

そんな日々がしばらく続いたある日の夕方、その白い鳩が死んでしまった。理由は祖父母の家に押し入ってきた野良猫による捕殺である。

悪いことに、網戸にしていたために野良猫が網を破ってしまったのだ。鳩はこうなったらもう逃げることは出来ない。ましてや飛べないのだから。

最後に触れたときの鳩の身体の冷たかったこと冷たかったこと。

これもあって僕は猫は網戸を簡単に破る力があることを知った。だから今は自宅で猫を飼っているけれど、絶対に網戸にはしない。網戸なんて意味がないのだ。

猫は狩りの達人。せめて自分の飼い猫には鳥の命を奪わせないでいたい…

ひるがえって現在。今もたびたび、白い鳩を見かけることがあるが、その都度件の鳩に悪いことをしたという気になってしまう。野良猫が悪いのではなく、鳩をしっかりと危険から守れなかった当時の飼育方法が悪いのだ。

そもそも猫は鳥を捕殺する力もあるし、そういう本能も持っている動物。SNSでは通年で「うちの猫が鳥を捕まえてプレゼントしてくれた」というような発信が、画像とセットで目に飛び込んでくる。猫のハンターとしての能力のすばらしさには感嘆するところだ。

と同時に「これ、同じことを猫がされたら大変な衝撃だけども、鳥が捕殺されてることに対しては、特に猫好きは感覚が麻痺してるよね」と感じることがある。世の中には猫好きもいれば、鳥好きもいる。

鳥を飼っている人や野鳥を愛している人が、猫に捕殺された鳥の画像を見るのはつらいこと。そういう人たちの気持ちをはかり、その上でそもそも自分の飼い猫を加害者にしないためにも、猫を屋外に出さない飼育方法に切り替えてもらえたらなぁ……と切に願う。猫に食べられてもいい在来種なんて基本的にはいないわけだし、飼い猫の場合は飼い主さんがご飯をあたえることが出来るのだから、余計に屋外の動物に捕殺圧を掛ける必要もないのだ。

文/松本ミゾレ

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