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外猫には丸くなるコタツがないにゃ!【田代島ドンベエ通信 】

田代島の猫の健康のために尽力したクレス聖美先生

オラたちにはおせちもお餅も関係ないけれど年に一度ぐらいご馳走があってもいいっちゃ!それにしても蓄えた脂肪だけじゃこの冬は寒いっちゃ(ドンベエ談)「~ちゃ」、「~だっちゃ」は島の方言。

ここ何年か僕はこの島で年を越している。年末年始は観光で訪れる方も比較的少なく写真が撮りやすいからだ。

ただこの時期の渡航には十分注意が必要だ。なぜなら海は荒れやすくフェリーが欠航する日が多いのと、僕の場合、民宿マリンライフさんのご厚意で部屋を貸していただけているが、マリンライフを含め民宿は全て正月休みになる。

この島は寒流と暖流の潮の境にあり比較的温暖で寒暖の差が少ないので、一年を通じて過ごしやすい気候と言われており、温帯常緑広葉樹のタブの大木などが自然繁茂するほど。そのせいか東北に位置しているにも関わらず雪が降ることが少なく積もることもあまりない。

しかしこの年末年始は、師走としては過去最強レベルの寒波が日本を包み込み日本海側を中心に大雪となった。もちろん東北の太平洋側でも局地的に雪が強まったわけだが、この比較的温暖と言われている田代島でも26日、27日、28日に連続して雪が降り、そして元旦も夜から明け方にかけて降ったので1~2cm程度だが雪化粧をした朝を迎えていた。

そして最高気温が1、最低気温がマイナス4℃前後の日が続き、加えて5~10メートル以上の風が吹き荒れた日も多く2022年の始まりは大変厳しいスタートを切った。

雪が降ると思い出すのは2018年の融雪剤騒動。この年の2月11日の夜から降りはじめた雪は、翌12日の朝に島では珍しく5cm以上積もったという。

その翌日、いち早く猫たちの異変に気がついたのは民宿マリンライフさんのご主人。マリンライフには朝晩、近くに住む多くの猫たちがご飯を食べに訪れていたのだが、13日の夕方は1匹も来なかったと話す。その後、何匹かは姿を表すようになったがその数は激減、気がつくと島のあちこちで猫たちが姿を消していった。

それと時を同じくしてマリンライフの当時営業部長だったメイ(飼い猫)の食欲が落ち、嘔吐を繰り返すようになった。そのことから、メイを石巻の動物病院へ連れて行くと「喉に炎症を起こしており痛くてエサを食べられない状態。薬品などが付着した毛を舐めたりしたせいで炎症を起こしている可能性が高い」との診断を受けた。この症状は仁斗田地区だけでの話ではなく、大泊地区の猫たちもまた同じ。

そのことを大泊地区で民宿を営むはま屋さんに伝えると「今回の事は融雪剤じゃないか?」と推測した。はま屋でも衰弱した猫を動物病院に連れて行った際「融雪剤を撒いた雪解け水を飲んだり、歩いて融雪剤がついた肉球を舐めたりして炎症を起こすことは考えられる」と診断を受けていた。

過去にも融雪剤を使用したケースは幾度もあったと聞くが、今までこういった猫に影響を及ぼすようなことはなかったという。ただ、このとき撒いた融雪剤は過去のものと異なる種類みたいだ。

島には島の生活がある。この件で融雪剤を使用した島の方たちをもちろん責めてはいけないし、それはお門違い。強いて言うならば、融雪剤を含め、日常で使わなければならない薬剤はもっともっと環境に優しいものであって欲しいと願う。この島に限らず本土でも人間を含めいろいろな生き物が存在している。だから安全で安心して使えるものが流通してくれると嬉しい。

そして、この融雪剤騒動があったときにたまたま島を訪れていたドイツの獣医師クレス聖美先生が、一部の人たちにより「猫たちの死はクレスが原因」といったとんでもないデマにより濡れ衣を着せられ、非ぬことをSNSで書き立てられたことがあり、大変心を痛めていたクレス先生の姿を僕はずっと見てきた。そのような過ちは二度とあってはならないし繰り返してはならない。

田代島の猫の健康のためにずっと無償で情熱を注いできたクレス聖美先生は本当に素晴らしい獣医師です。

文・写真)ケモノの写真作家。小山 智一
https://ne-cozou.com/

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