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お魚くわえたドラ猫【田代島ドンベエ通信 】

漁港付近に住む猫たちにとって、魚は御馳走となる!

ドンくさいオラに代わってケンゾーが釣り人からメバルを盗んで一緒に一匹の魚を仲良く分け合ったりしていたっちゃ。でもこないだオラに黙ってケンゾーが美味そうにメバルを一人で食ってたの見つけっちまって涙(ドンベエ談)「~ちゃ」、「~だっちゃ」は島の方言。

お魚くわえたドラ猫 追っかけて

はだしでかけてく 陽気なサザエさん

日曜日の夕方、この曲を聴くと今もなお自然と涙が出てくる僕は根っからの「サザエさん症候群」。この歌詞にある「お魚くわえたドラ猫」を幼少期から刷り込まれていたせいか「猫は魚が好き」で、しかも頻繁に魚を盗むものだと信じていた。

しかし、当時、実家にいた猫たちは虫や鳥、そして蛇までもくわえて届けてくれたが、魚をくわえた姿を一度も見たことがない。夕食のサンマにさえ興味を示さない。たまにテレビなどで魚をくわえた光景が映し出されるとそれは全て海沿いの民家や漁港の話で、いつしか「魚をくわえた猫が居ないのは海無し県に住んでいるせいだ」とあきらめ、単純な僕はどうして隣の茨城県に生まれなかったのだろうと途方に暮れたときもあった。

そんな僕が「猫は魚が好き」というのは日本特有の文化だと知ったのは、それこそ大人になって自分で猫を飼うようになってからのこと。

日本で猫が一般的な家で飼われはじめたのは江戸時代。ここ何年か「空前の猫ブーム」と言われているが、この頃にも爆発的なブームがあった。「女性の魅力を引き立てる小道具」として美人画などに数多く描かれていたり、今戸神社や豪徳寺など発祥の諸説は数あるが招き猫もこの頃から登場している。

そんな江戸時代からそれこそ「ペットフード」が登場する約50年前まで猫に与えられてきた食べ物は主に人間の残飯。今でこそ日本人のライフスタイルの変化により「肉食系」が幅を利かせるようになってきているが、当時の食生活は海に囲まれた島国ならではの魚介類が中心。そのおこぼれを食するうちにもともと肉食だった猫たちも魚を食べるようになっていったと言われている。

そういえば以前「Legendary Locations」というアメリカのテレビ番組(日本でいうなら「川口浩探検隊シリーズ」みたいな番組)で田代島ロケに同行した際、猫が漁師さんに魚を強請ったり、魚を貰って美味しそうに食べる姿を見て肉食人種の彼らはカルチャーショック受けたと言っていた。それほど魚をくわえる猫は世界的に珍しいらしい。

この田代島でもすべての猫が魚を好きというわけではない。漁港付近を縄張りにしている猫たちは漁師さんのおこぼれ魚を奪い合いながら食べているが、漁港から離れた島中央付近の場所を縄張りにしている猫たちは見向きもしない。それどころか魚を警戒して後ずさりをする猫もいる。やはり生まれ育った環境の違いは大きい。

そんな田代島だが、決して魚を貰うだけの食生活ではなく、ほぼすべての猫たちに毎日ドライタイプのキャットフードが行き渡っている。猫の健康を考えるとカリカリだけを食べることが一番望ましいことだと思うが、人に嗜好があるように猫にも嗜好は存在する。魚好きの猫にとっては「尾頭付き」はやはり特別なご馳走。とはいえ港の猫たちを観察していると尾頭付きもカリカリも意外とバランス良く自ら食べているようだ。

ちなみに、ウチの事務所のはなちゃんはマグロ派でぶーちゃんはカツオ派。どちらも肉系は嫌いみたいだ。小さい頃から魚系のキャットフードで育てたからだな。きっと。

文・写真)ケモノの写真作家。小山 智一
https://ne-cozou.com/

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