2021-12-26 ミーとの距離を縮めてくれたのは”冬の寒さ”だった!? カーツさとう保護猫保護猫と暮らす保護猫!日々猫!介護猫!高齢猫 この物語は、ここ30年でノラ出身のネコを12匹保護し、一緒に生活し、ついに全員を看取ったと思ったら、今また一匹のネコと暮らしている中年男の喜怒哀楽に満ちた日常の回顧録である。 ミー(仮名)がきた! 第32回“夢” めっきりお寒ぅなってまいりました。なんだか今年の冬が例年になく寒く感じるのは、実際の気温のせいなのか、それとも寄る年波で単に体が熱を生み出すのがヘタクソになったのか?まぁどっちでもいいんですが、今年の冬が寒いからなのか、冬になって、ワタクシとミーとの関係性で革命的な変化が訪れた! 前からもうイヤっつうほど書いてますが、子供もいないワタクシが、もう初孫のように可愛がっているミーなのに、ミーといえば、完全に女房ベッタリ。 女房は、最近の洒落た言葉で言うところのエッセンシャルワーカーなので、ほぼ毎日出勤しているワケです。でワタクシといえば、もう40年もこんな物書き稼業ですから、だいたい家にいることが多いわけですよ。 となると、平日の昼間はだいたいワタシとミーが家で二人っきり。なのにミーはワタシにも寄ってもこず、今みたいな寒い季節だとペット用のホットシートの上でグースカ一日中寝てたりするワケです。そのくせ、女房が帰ってくると、途端にペット用シートから走り出てきて、あとは女房の回りをウロチョロし、女房がソファに座れば自分もソファに登り、女房のすぐ横か膝の上。 そして女房が寝床に入ると、一緒になって布団に入り、女房が布団から出ると一緒に起きる。女房が出勤すると再びペット用ホットシートに戻るという日々を繰り返しております。数行前からもう一度読み直していただければ確実にわかると思うんですが、ミーの24時間には、ワタクシの登場する余地がまったく無い!という惨状になっているワケでございます。 ところがですよ、ところが先日。ワタシ、仕事部屋で仕事してたんです。すごい寒い日でしてね、今年初めて仕事部屋のストーブを点けたんです。仕事部屋のストーブっていうのは、石油ファンヒーターってつうんですかね。燃料は石油なんですけど、電気のコンセントもついていて、ファンかなんかで熱風が出てくるタイプのヤツ。 まぁそういうストーブなんですが、スイッチ入れてから、実際に点火するまで数分かかるんですね。数分経つと、「ボッ!!」っていう音とともに点火して熱風が出てくる。で、その日。ストーブのスイッチ入れて、数分経って「ボッ!」って音がしてストーブが点いた、その10秒後!なぜかミーがワタクシの仕事部屋にネコドアをくぐってやってきたんですよ! ちなみにネコドアっていうのは何回か前に書いたと思うんですけど、ミーが好きな時に仕事部屋にやってこれるように取り付けたネコ専用のバタンパタン開くドア。一応写真載っけておきます。 こんなドアを着けたはいいけど、まぁまったくミーが仕事部屋にやってくるなんてことはなく、無用の長物と化していたんですか、ついにこの日、初めてそのドアを通って自らやってきた!それで部屋に入るやストーブの前に、なにやら暖をとるかのように座りだしたんです。 そういえば、その数日前。リビングでも初めてストーブを点けたんです。リビングも仕事部屋と同じようなストーブで、やっぱり「ボッ!」って音とともに点火するんですが、その時は女房もいたんで、ミーはソファの上に女房と一緒にいたんですが、「ボッ!」っていう音に反応して「一体なにが起きたんニャ?」的にストーブの前に行って、ちょっと熱風に当たったりしてたんです。 なので、その時に「ボッ!」って音がした後、その「ボッ!」って音がする機械の前は温かいってことを学習したんでしょう。 学習した直後に、オレの仕事部屋から「ボッ!」って音が聞こえてきたんで、「もしや?」と思ってやってきたんでしょう。 いや〜それにしてもワタシが仕事部屋に一人いる時にミーがやってくるなんてことは過去に皆無ですからね。ストーブのお陰とはいえ感慨無量!「ストーブありがとう!」部屋を温かくする機能以上に、ミーを呼んでくれた副産的機能に感謝しましたよ。 そして3分もすると、ミーもストーブの前にいるのが熱くなりすぎたんでしょうね。なんと!立ち上がるようなポーズでイスに座ってるワタシの膝に手をかけてきたんですよ。もうその時はあんまりうれしいんで、デスクに置いてあったスマホで思わず写真撮りましたよ! 「オーカワイイかわいい!」なんてアゴ下なぜちゃってね。そしたらその後にミー、なにしたと思います!なんとデスクの上にまで上がってきちゃったんですよ。もう今まででは考えられない、ミーのオレへの対応!またまたうれしくって写真撮りましたよ!! 写真見てお気づきのように、キーボートの前に陣取っちゃってますからね。当然仕事なんてできやしませんよ。しかしそんなもんできなくてもいい!この奇跡の時間をオレは大事にしたい!と思ったら、30秒くらいで飽きて帰っちゃいました。 悔しいんで帰る時の写真も撮ってやりましたよ。ま、ミーからの「あとは仕事は頑張れ」というメッセージがと思いました。だが、悔しくて、その後仕事は全然はかどりませんでしたとさ!実はその後もストーブを点けるとミーが仕事部屋にやってくるということが数回あった。 しかし、それ自体飽きてしまったのか、たった数回で奇跡終了!今もストーブ点けてこの原稿書いてるんですが、寄りついてもきません。ま、冬の白昼夢でした…。 (つづく) カーツさとう コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。 \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3) ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27) 雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27) タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする