TOP>ニュース > 密航者の潜伏先は島のえき【田代島ドンベエ通信 】

  • ニュース

密航者の潜伏先は島のえき【田代島ドンベエ通信 】

隣の島から密航した三姉妹アミ、シマ、タマ

隣の網地島から攻めてきたヤツらがいた!どうもフェリーで密航したらしいっちゃ。そういえば見たこともねぇ三色の柄のヤツを見かけたことがあるっちゃ。きっとそいつらだっぺ!(ドンベエ談)「~ちゃ」、「~だっちゃ」は島の方言。

フェリーに積まれた車に隠れ、隣の網地島から密航したのが、網(アミ)、島(シマ)、そしてタマ。アミ、シマは網地島からやってきたのでその地名をその名前に分散されたが、タマは単純に三毛猫だからという理由だけで「タマしかないでしょ~」と付けたと名付け親。

網地島は石巻からフェリーで仁斗田港(田代島)の次の島。網地、長渡と二つの港があり、面積6.49平方キロメートル(国土交通省国土地理院「市区町村面積調べ」令和2年1月1日現在) と田代島の約2倍。

東北でも指折りの透明度を誇る遠浅で穏やかな海水浴場として人気の網地白浜海水浴場や、「3年続けて参ると一生お金に困らない」と言われる金華山と太平洋を一望できるドミキ崎などが有名。また、渡り鳥や海鳥など野生の鳥を数多く観察できるとして愛鳥家が多く訪れるスポットにもなっている。

網地島にも田代島ほどではないが猫はそれなり多く、何年か前、網地島で保護猫活動をしている方に「茶トラ軍団」の話を聞き、撮りに行ったこともある。また、網地島で猫同士の折り合いがつかないからと、田代島に移住させる猫なんかもいたりするが、今回の様な密航ははじめてだと聞く。


上が網地島に住む茶トラ軍団。下が網地島から移住してきたIKKO

そんな網地島から密航しやってきた3姉妹は元気に島のえきで暮らしている。この場所で撮っていると必ずと言っていいぐらい登場してくるのが「アミ」。好奇心は猫一倍強く、とにかく人間が大好き。レンズを向けるとファインダーの中に必ず居座るいわゆる生粋の「モデル体質」。頼みもしないのに勝手にポーズを決め、違う猫を撮ろうとすると背中を駆け上り頭の上で爪を立て邪魔をするヤツ。「今日はモデルしないでいいよ」と言ってもお構いなしだ。


モデルとしては優秀なアミなのだが

アミとは逆に僕は「シマ」のその存在を完全にスルーしていた。撮った猫はほぼ覚えているが、この密航の話を聞いたときに「シマちゃんって誰?」と思わず聞いてしまったぐらい。白黒ながら柄は個性的でひと目見たら忘れないはずなのだが「これがシマちゃんだよ」と画像を見せられたとき、瞬時に「あっ撮ったことがない」と答えたほど記憶にない。写真として絵になるかならないかで言えば彼女には申し訳ないが後者のタイプ。好みじゃないとスルーしちゃうんだな。やっぱり僕も男だ(笑)。

この記事を書くときに実はこのシマちゃんの画像を2018年に遡り必死に探した。撮ってはいないけれど誰かの横にでも写っていないかな?と5000枚を超えた辺りでようやくヒット。たまたま横にいた!その他にも探したけれどこれしかななかった


やっと見つけたシマの画像。右側。

僕がこの島に通いはじめた頃はそれこそモノトーンの猫だらけで、茶トラや三毛猫などの赤系は見ることがなかった。そんな中、唯一姿を見せてくれた色付きがハナちゃんと呼ばれる黒二毛(サビ柄)の猫。島民の方にとっても珍しく飼い猫として家の中で大切に可愛がられていた覚えがある。

それからまもなくしてチャトラッシュと呼ばれる茶トラをはじめ、ポツポツと三毛猫も姿を見せるようになったが、しかしそれはとてもレアなケース。やはり猫の毛色の元祖とも言われるキジトラや、生命力の強いとされている白黒などの黒系(黒、白黒、黒キジなど)の遺伝子はマジで強い。そういえばこの島で白猫はまだ見たことがなかったな。

そんなモノトーンだらけの中で突然現れた三色が「タマ」だった。これもまたレアケースだと思っていたらまさかの密航者。この島では軽トラに乗って移動する猫もいるぐらいだらか不思議ではないが、まさか船とは(笑)


この島では見かけることの少ない三毛猫タマ。

島という閉鎖空間の中では全てではないが近親交配により血が濃くなりがち。そしてそれは猫の身体に様々な先天的な問題引き起こす場合も多い。考え方によってはそこに違った血が交じることはいいことなのだろう。その反面、今まで存在しなかったウィルスなどが入り込み蔓延してしまうリスクも高くなる可能性もゼロではない。

僕は医者でもなければ学者でもない。だから何が正解なのかは解らないが、ただひとつ、不必要な命はどこにもない、与えられた生命を精一杯生き抜いて欲しいとそれだけを心から願う。

文・写真)ケモノの写真作家。小山 智一
https://ne-cozou.com/

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3)

  • ニュース

ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27)

  • ニュース

雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27)

  • ニュース

タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る