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トキソプラズマ症?「猫は妊婦にとって危険なことがある」って本当なの?

「妊婦は猫に近づくな」といういい伝え

「妊婦は猫に近づいてはいけない」といういい伝えがあった、ということを最近読んだ本で知りました。でも、今、そんなことを言っている人はあまり見かけないし、SNSでも、生まれたばかりの赤ちゃんと猫がむつまじく暮らしている様子はたくさん見ますよね。

なぜそんなことが言われていたのか気になって、根拠を調べました。

理由は「トキソプラズマ症」だった!

「トキソプラズマ症」という病名を聞いたことはあるでしょうか?トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)と呼ばれる原虫によって引き起こされる感染症の一種で、その原虫に感染した生肉を食べた人や猫が感染する場合があります。人から人への感染はしないといわれており、ネコ科の動物だけが糞便に卵が排出されるため、もし妊娠中や妊娠直前の女性がネコの糞便に触れて初期感染した場合、胎盤を経て胎児に感染し、悪影響を及ぼす(先天性トキソプラズマ症)があるというのです。

それが本当ならすごく危険な話なのに、私が持っている猫関係の飼育本のほとんどで、出てきません。なぜかというと、実際には妊婦が猫からトキソプラズマに感染して胎児に影響したというケースは、その例が見つからないほど稀なのだそうです。

理由1…室内飼いの猫は、生肉を食べないから感染しない

トキソプラズマは、その病気に感染している動物の生肉を食べた時に感染しますが、そもそも最近の猫は完全室内飼いなので、ネズミや鳥などの生肉を食べません。またほかの猫との接触もないので、猫がトキソプラズマに感染する確率自体が非常に低いのです。

理由2感染する期間が超短い

猫の平均寿命は15歳前後といわれますが、通常、猫が糞便中に原虫の卵を排出するのは、トキソプラズマに初感染した13週間の間だけ。その期間と、妊娠初期が一致するなんて、めったにありませんよね。

しかもこの卵は外界に触れて15日後に感染能力を持つので、万が一飼い猫が原虫の卵を排出していたとしても、こまめにトイレを掃除し、その後に手を洗っていれば、感染を防ぐことができます。

理由3…すでに抗体を持っている人も多い

実際には、知らないうちにトキソプラズマに感染していて、抗体がすでにある人も多いそうです。不安なら、妊娠前に血液検査を受けて陽性であれば、心配する必要もなくなります。

庭に出している猫がいる場合は、注意が必要

ただし、この原虫の卵は、土の下などの適切な温度下では、1年以上感染能力が持続することもあります。完全室内飼いでも庭に猫を出すことがあり、猫が庭で糞をした場合、感染する可能性もゼロではありません。そこで以下のことに気を付けましょう。

・妊娠中は庭いじりをしない

・土いじりをする時は手袋をする

・終わったら手をきれいに洗う

・猫を放している場所の家庭菜園でとれた野菜は、生で食べない。生で食べる時はよく洗う

文・桑原恵美子

参考資料/「ネコの気持ちがわかる89の秘訣」(壱岐 田鶴子著/SBクリエイティブ)

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