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「ペットロス」から立ち直る方法と、周りのサポートの仕方

素晴らしい関係にも、終わりは来る…

ペットとの暮らしは、日常に素晴らしい彩りをあたえてくれる。しかしその時間は残念なことに、限られている。

オウムやカメなど長命なペットは本当に何十年という単位で一緒にいられるが、それでも永遠というわけではない。まして日本で飼育頭数の多い犬や猫は、年々寿命も伸びているとはいえ、現段階ではまだ20年も生きられれば長生きというのが現状。

この国でペットと暮らすということは、大抵自分が生きている間に、それも20年以内にペットを看取ることになるわけで……。

さよならをするのはしんどいが、これが現実なので、日々ペットロスについては飼い主各位も考えておく必要がある。ペットがいなくなっても人生はまだ続くのだから。

もっとも、まさに家族として大事にしてきた存在が消えるのは本当につらい。中には立ち直れないという人だって少なくはない。

今回は、そのペットロスについての話をしていきたい。

ペットロスでうつ状態になった人たちの実例

筆者の身の回りには、既にペットロスを経験した人が複数人いる。僕自身もこれまでに、何頭ものペットを看取ってきた。やっぱり一緒にいる時間が長ければ長いほど愛着もわくもので、そういうペットに先立たれるとつらい。

知人の中には、ペットロスを経て精神的にかなり落ち込む状態が続き、うつになってしまったという人もいる。友人のJさんもその中の一人で、彼の場合愛犬を溺愛していたが、昨年末にその愛犬を喪ってしまった。元々精神的に安定した人ではなかったんだけど、その落ち込みようはどう声を掛けて良いか分からなかったほどである。

さらにほどなくしてJさん自身が新型コロナウィルス感染症に罹患し、元々元気がない状態だったために療養にもかなり時間が掛かってしまった。現在は体力的には復活しているものの、まだペットロスを発端とする精神的な低迷は続いており、心配している。直接出向いて励まそうにも、一番酷い時期がまだコロナ禍の真っ最中だったこともあり、それすら叶わなかった。

また、僕が20代の頃にバイト先で一緒だった先輩が、愛犬がいよいよとなった頃からシフトに入らなくなった。数日後に「今日も休ませてください」との連絡を入れ、愛犬が亡くなったため、とてもじゃないが仕事ができないと言う。

この時は「さすがに愛犬が死ぬのはつらいからね」という理解もあったが、待てど暮らせど復帰しない。心配になって連絡してみると「何にも手がつかない。火葬してもらってからお風呂も入れてない」と言うので、慌ててコンビニ弁当などを買い込んで彼の自宅に出向いた。案の定ほとんど水しか飲んでない状態で、心身ともに衰弱しきっていた。

先輩はそれからも数か月ほどペットロス後のうつ状態に苦しみ、周りも「新しい子をお迎えしてみては?」と提案なんかしたんだけど付け焼刃。「またペットロスでみんなに迷惑を掛けるのが怖い」と固辞していた。

結局彼が完全に復帰したのは半年以上経過した頃。それだけペットロスというのは大きな影響を残すものなのだ。

まして世間には、愛するペットを失っても、生活のためにすぐに働かなくてはならない人のほうが多い。社会人となると、ペットロス状態でも顔で笑って心で泣きながら生活している人ばかり。

そしてペットロス由来のうつ状態って、世間的にはなかなか理解されにくい節もあるから、余計に周りに打ち明けたり、相談しにくい空気もあるが、これは良くない。

ペットロスは周りに支えてもらうことも大事。SOSを自発する選択肢を忘れずに!

前項で、ペットロス由来のうつ状態は、理解されにくい側面があるため打ち明けにくいと書いたが、経緯がどうであれうつ状態はうつ状態。きちんと診断を下されれば実際に酷い状態だったということも“あるある”なので、ここは変に分けて考えないほうがいい。

心がしんどいという場合には、押し殺すのではなく、つらい現状を誰かに相談することは大事になる。今このコラムをご覧になっている方の中にも、ペットと暮らしている方は多いはず。もう一度主張するが、ペットロスでつらくなったときは、誰かにその気持ちを自発するという選択肢を忘れないでいただきたい。

相談したところでペットロスがたちまち忘れられるものではないけど、誰かに話を聞いてもらうことでも、幾分精神的に整理がつく。その相談は親友や恋人、信頼している人などある程度選ぶ必要があるが、とにかく1人でペットロスに掛かる心の負担を独占しないことだ。

誰かと共有することで、分かってもらえるし、話を聞いてもらえることでラクにもなる。その繰り返しで、つらくて立ち直れないレベルから、少しでもマシな状態に移行するまでの時間が若干短くなる。若干だけど……。

ペットロスに直面した飼い主さんへの、サポートの仕方とは?

ペットを失った経験がある人であれば、たとえば知り合いがペットロスに陥ったときの対処もある程度は親身になって実践できる。が、そういう人ばかりってわけでもないし、自分はペットを飼ったことはないけど、親友や恋人がペットを亡くし落ち込んでいるという状況に接するという機会は考えられる。

こういうときは、どうサポートすべきか。これについては、ただ一緒にいるだけでも十分な励みになるし、ペットとの思い出を相手から聞き出したり、後悔している話なんかも聞いてあげること。それだけで十分励みになるし、相手にとってもかなり精神的に救われると考えていい。

具体的に自分が動いてどうこうってサポートはしなくてもいいのだ。ただ一緒にいるだけで、ペットロスに陥った人はだいぶ救われるということをおぼえておきたい。

その際に禁句なのが「新しい子をお迎えしてみては?」とか「塞ぎ込んでてもしょうがないから外出しよう」など。前者は「そういう単純な問題ではない」という話で、後者は「とてもじゃないがレジャーの気分にならない」で済んでしまう。この2つの言葉ってペットとの関与が薄い人が悪気なく放ってしまいがちなところがあるので、その点は重々注意しておくと下手に傷つけずに済むだろう。

見送ったとき、できるだけ後悔が残らないようにしよう

それから、これは僕の地元のお坊さんが説法中に話していたことだが、亡くなる直前の人よりも、残された人のほうが「あのときああしてれば良かったな」と後悔をするのだという。愛着がある家族なのに、あんまりしっかりお世話をしてあげられなかったという経験は、特にお世話をする対象が晩年になった頃に強い後悔を呼び起こしやすいのだそうだ。

たとえば、もう体を起こすこともできなくなったペットの床ずれを防止するための定期的な寝相の転換は、飼い主にしかできない。これを少しサボったりすると、いざそのペットが亡くなったときに「もっと頑張って寝相を変えてあげればよかった」と、自分にしかできないことに関して、最大限の努力をしなかったことを悔やむわけだ。

後悔が残ってしまえば、見送った後にそれが原因になってペットロスが到来した際に、余計に自分の心に罪悪感まで招いてしまう。そしてそのせいで、立ち直れない期間が余計に長くなってしまうことにも繋がりかねない。

そういう事態を防ぐには終末期はもちろん、健康な時期から日々のお世話に手を抜かないこと。しっかり構って遊んであげること。可能な限り傍にいてあげること。これらが大事になる。これを徹底していれば、見送りのときも「やれるだけのことは全部やった! でもまだ全然お世話してあげたかった!」という気持ちになれる。そういう気持ちで見送りをできれば、ペットロスに陥っても復活は早いに違いない。

ペットロスを恐れるのでなく、日々備えよう!

ペットロスというのは、多かれ少なかれ全ての飼い主に訪れるもの。正直、実際どのぐらいのつらさが生じるのか未知数なので怖い部分もあるし、特に長い時間を一緒に過ごしてきて、苦楽を共にしてきた人ほど別れのダメージは大きい。

ただ、まだペットがぴんぴんしていて、起きてもいないペットロスという事態に対して「怖い、怖い」と震えていても仕方がない。ペットロスを過剰に怖がるのではなく、いつか必ず訪れるその日に備えて、日々のお世話を後悔がないように、きっちり行うこと。

これが飼い主ができる一番の重篤なペットロス予防になるに違いない。そしてもし、身の回りに直近でペットを亡くしたという知人、友人が出た場合には、普段以上にその人のことを気に掛けてあげるのがいい。やっぱりどんな気丈な人でも、精神的には容易に立ち直れないダメージを負っているのは確実だからだ。

文/松本ミゾレ

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