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猫で釣られて結婚に至った猫好きの私

虹の橋を渡る日まで

親族だけで小さな結婚式を挙げることにした。友人が式の最中に流す動画を作ってくれるらしい。「二人のなれそめをメールで送ってね」と言われて、これまでのことをいろいろ思い出した。

きっかけは、どクズな元彼に「ブス」と捨て台詞を吐かれて振られたこと。気分転換にジム通いを始めた。何とか見せられるバディになったかな、という頃に、気になる男性が現れた。

筋トレにはあまり縁が無さそうな、いかにも繊細そうな感じの理系男子で、これがワタシには「ど」ストライクだった。

何気ない風を装って、お近づきになろうとアレコレ画策しまくって三ヶ月。ついに「ジムが終わったら、軽く飲みに行きませんか?」と、あちらからお誘いをいただきましたよ。

おっしゃー、来たよ、キタキタ!とガッツポーズだったが、いや落ち着け、神様は言っている「まだ被った猫を脱ぐときじゃない」と。

とりあえず今夜は外堀を埋めるつもりで、行ったお店がちょっと良かった。小洒落た居酒屋で、元気なおかみさんが切り盛りする素敵な雰囲気だった。コロナが終わったら真っ先に行きたいお店のひとつだ。

彼のことはジムの仲間からのリサーチで、大体わかっている。勤め先はお堅い研究所で、ひとつ年下。趣味は映画らしい。彼が見そうな映画はちゃんとチェックしたもんね。

乾杯の後、どこから話をしようかと思っていたところ、彼の方から「猫、お好きなんですか?」と聞いてきた。指さした先には、ジムの着替えが入ったバッグで、大きく猫が描かれている。

作家さんが手作りした一点もので、うちの子が亡くなった時に写真を渡してオーダーしたものだ。描かれた被毛の配色はうちの子そっくりで、とても完成度が高い。

猫の話なら大得意。「ええ、もちろん大好き!実家では3頭いて、この子は昨年亡くなっちゃったので、作ってもらったの。一人暮らしを始めて、猫に触れないのが、ホント寂しい」なんてベラベラしゃべった。

すると彼も男だった。よくあるセリフで、誘ってきたよ。「僕、今猫飼っているんですよ。よかったらうちに見に来ませんか」と。

その時、私は思った。ああ、これ、よくあるアレだよね、「やらないか」的なアレ。誘ってるのね。ハイハイ行きます、まいりましょう!チャンスは後ろ髪が禿げているって言うしね。

「えっ!ネコ飼ってるの?会いたい。もうずいぶん触ってない!」

それからさっさとお会計、ここは僕がワタシがなんてまだるっこしいことは無しで、スパッと割り勘。お猫様の御尊顔を拝し奉りに参ろうぞ(建前、いないかも)、だ!

居酒屋からもジムからも意外と近かった、彼のマンション。「ただいま~」と玄関を開けた彼が「さぁ、どうぞ~」といざなったお部屋はとても清潔だった。ワクテカを押し殺してスリッパに足をいれたとたん、「えっ!おっ、おおっ!」

ホントに、猫がいた。亡くなった子と同じネコ種の、モッフモフでっかいノルウェージャンだった。

さらにお出迎えのそいつの後ろからワラワラと駆け寄る小さい毛玉×4付き!

その瞬間、理性のタガが弾けて、他人様のリビングで猫じゃらし片手に大暴れしてしまった私。その後は大吟醸を友に、夜通し彼と熱い猫論を闘わせたっけ。

「ネコがホントにいた」というのが私の最初の感動で、実際、彼とネコ遊びをしただけで、心身ともに幸せではちきれそうになった。こんな感覚は今までどの男性とも味わったことはない。確かな手ごたえがあった。

「この人と結婚したら、たくさんネコを飼えると思いました」と友人の動画作成アンケートに記載しながら、あの晩を思い出した。

気が付くと、私は彼のベッドの上でお腹に大きなネコを抱えて寝いていた。彼はというと、床で大吟醸の空き瓶を枕に、小さな毛玉ズのかけ布団で、うんうんうなされていたっけ。

何か、いろんな意味で、「やっちまったー(やってないけど)」な朝だったけど、人生のすごい転機だったと思う。

「あのさあ、ふたりの馴れ初めというのなら、普通にジムで知り合いました』って書けば?」横からパソコンを覗いてきた彼からのツッコミで我に返った。

「あっ!そうよね!あなたの親戚とかも見るヤツだから、ここは無難にしとく」。マリッジ・ハイになっていたのかも。簡潔かつ短くして、送信しましょう。

でも、20歳代で結婚という目標に、ギリギリ間に合ったんだもん。テンション爆上がりなのは、許して、神様。

コロコロ小かった毛玉ズも、今では母猫と変わらないくらい(かそれ以上)に成長して、今もキーボードに乗っかる隙をうかがっている。

彼が私の素の部分を好ましく思ってくれたのは、この子たちのおかげだな。被った猫を猫に剥がされるなんて、自分でツッコみたいくらいに面白い。

猫で釣られたふりしたら、本当に猫がいて、あれよあれよという間に幸せになってしまいましたとさ。ありがとネコちゃん。虹の橋を渡る日まで、よろしくね。

(文/木村圭司、編集/柿川鮎子)

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