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爪とぎは、猫にとって“精神安定剤”だった

爪とぎは、猫にとって“精神安定剤”

猫だけがして犬がしないことはたくさんありますが、「爪とぎ」もそのひとつ。もともとは狩りや喧嘩の武器としてとがらせておくためのものでした。確かにうちの猫も、遊んでほしい気分の時にバリバリ爪をとぎます。これは「俺はやる気満々だぜ」というアピールのようにも見えます。確かに室内飼いの猫にとって、遊び=狩りですもんね。また飼い主の注意を引きたい時も、禁止されている場所で爪とぎをすることがありますよね。

現在では爪とぎに、ほかの役割もあることがわかっています。そのひとつが、「コミュニケーション」。犬のおしっこと同じように、猫が爪とぎをした場所は自分のテリトリーであるという証明になります。なんでも猫の肉球に臭いを出す腺があり、それをこすりつけることで他の猫へのメッセージを送っているのだとか。1匹だけで室内飼いされている猫の場合、家全体がテリトリーですが、そこに匂いをつけたいということも、爪とぎの理由なのでしょう。このように爪とぎは、猫の精神を安定させるためになくてはならない習慣なんです。

子猫は、S字型の爪とぎを好む

最近はいろいろなデザインの爪とぎが出ていて、「わあかわいい!」と思って衝動買いすると、全然使ってくれなかった…。そんなことってよくありますよね。では猫にとって理想の爪とぎはどんなものなのでしょうか?そのテーマを科学的に追及したのが、アメリカの研究チームです。

彼らがまず実験の対象として選んだのは、好奇心が旺盛で、育ってきた影響なしに猫本来の爪とぎの好みを評価しやすい、生後2カ月未満の子猫。子猫40頭を対象に、10種類以上の形状が異なる爪とぎを与え、どれを好んで使用するかを観察しました。すると多くの猫が、S字型にくねった段ボール方の爪とぎを最も好むことがわかりました。

成猫では違う結果が!

次に彼らは、子猫が最も好んだS字型の段ボール製の爪とぎと、直立したポール状の段ボール製の爪とぎを成猫に与える実験を行いました。その結果、最も多くの成猫が選んだのはポール状の爪とぎ。しかもこの傾向が見られたのはオス猫だけで、メス猫にはこの傾向は見られませんでした。また段ボール製・麻製・カーペット製などの素材で比較したところ、成猫は段ボールや麻製をより好むことがわかりました。

オス猫がポール型の爪とぎを好むのは、自然界でメス猫より広いテリトリーを持っているため、テリトリー争いが多かった名残と考えられています。少しでも高い場所で爪とぎをしたほうが、体の大きさをより大きく周囲に伝える=優位に立てる、というわけです。

これに対し、生後2カ月未満の子猫はまだマーキングとしての爪とぎの本能が発達しておらず、バランス感覚や筋力が未発達なため、体に密着するS字型の爪とぎに興味を持ったと考えられます。ただしこれはあくまでも実験で、その猫の成育歴によって異なるそうです。

文・桑原恵美子

参考資料:「獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書」(獣医にゃんとす 著/二見書房)

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