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足を守る!愛犬の散歩の安全対策【獣医さんに聞いた】

足を守る!愛犬の散歩の安全対策【兵藤哲夫の徒然日記】

愛犬家のみなさんにとっては、朝晩の散歩は欠かせない習慣になっていると思います。とはいえ、い時期は、出かけるのもひと苦労。でも、期待して待っている犬たちのキラキラした瞳を見ると、サボるわけにもいきませんね。

桜が咲いてもまだまだ風の冷たい日は多いので、飼い主さんの防寒対策はもちろんですが、高齢犬や被毛の短い犬種などは、寒さを防ぐ防寒具を身に着けて出かけましょう!

冬場に凍った地面を歩いていて滑りそうになり、踏ん張ったとたん、靭帯(じんたい)を損傷してしまう犬がいます。靭帯損傷は人間のプロスポーツ選手にも多くて、犬の整形外科の中でも多いケガなので、飼い主さんは特に注意してあげて欲しいと思います。

靭帯(じんたい)損傷が増える時期です

犬の膝には、多くの靭帯があり、前十字靭帯と呼ばれる部分が特に損傷しやすいのです。前十字靭帯とは後ろ足の膝関節の中にある靭帯のことで、大腿骨(太モモの骨)と脛骨(スネの骨)を繋いでいます。

大腿骨に対して脛骨(下腿骨)が前方に滑らないよう、ストッパーの役割をしたり、脛骨が内側に捻れないようにしたり、膝が伸展しすぎないようにする役目をしています。

そのため、この靭帯が断裂すると体重をかけるたびに下腿骨が前方に滑り、膝関節は不安定になってしまいます。膝関節では痛みと炎症がおこり、専門的には「跛行(はこう)」と呼ぶ、変な歩き方になってしまいます。

また、お座りをした時に、左右対称になっていなかったり、後ろ足が外側や内側にきてしまったり、座った時に踵とお尻が離れてしまいます。

 そのまま放置すれば関節炎を引き起こします。また、靭帯の断裂は強い痛みを伴うので、通常犬は痛い肢をかばい、引きずったり着地できなくなったりします。

少しずつ悪くなって突然切れる靭帯

症状は散歩をしていて何となく後ろ足が変だという程度から、完全に足をあげてかばって歩くようなケースまでさまざまです。

最近の研究では長期的に小さなダメージが積み重なった結果、靭帯の変性・劣化がどんどん進行していき、何らかのひょうしで強い力が加わった結果、切れてしまうということが明らかになってきました。

特に中~高齢になると、犬種を問わずに多くの犬に起こりえるケガで、特に肥満の子に多いので、思い当たる飼い主さんは注意して見てあげてくださいね

散歩の仕方にも工夫して      

靭帯損傷を防ぐために、凍結してツルツル滑るような路面を歩かないこと。外出先だけでなく、部屋の中のツルツル滑るフローリングも要注意です。ついでに部屋の中で、階段を急に上り下りするような運動も靭帯を痛める原因となります。

寒い日は暖かい部屋で身体がほぐれた状態で、散歩に出かけましょう。また、高齢の犬の場合、冬の散歩は一度に長時間するよりも、短時間で何回かに分けた方が良いケースがあります。

また、動作にも注意が必要です。突然立ち上がって走るような急激な運動を続けていると、靭帯を痛めてしまいます。興奮させず、動作はゆっくり自然に行えるように気を付けてあげるとケガを防げます。

また、犬の寝起き直後に、後ろ足をあげたり、変な歩き方をしていたら、すぐにホームドクターに相談してください。早く発見できれば痛みも少ない段階で治療することができます。治療は温存療法ではなく、手術をお勧めするところがほとんどです。

兵藤動物病院 兵藤哲夫
麻布大学獣医学科卒業後、1963年横浜市にて兵藤動物病院を開設。ヒョウドウアニマルケア代表として公益社団法人日本動物福祉協会理事、横浜市獣医師会理事などを歴任。TBSラジオこども電話相談室の回答者などをつとめた。

文・編集/柿川鮎子

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