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猫エイズや白血病と闘ったメロくん

出会った瞬間に心の穴が埋まった―私と愛猫メロとの不思議な絆

初めて会ったはずなのに、なぜか知っている感じがする…。そんな不思議な現象は、猫と人の間にも起きるものなのかもしれません。catparty_agentさんは自分を猫好きに変えた愛猫メロくんのことを、ソウルメイトだったと語ります。

出会った瞬間に心の穴が埋まった

出会いのきっかけは、いつもなら通らない帰路を選んだこと。その日、ほろ酔い気分だった飼い主さんは年配の女性から、保護猫と飲めるお店へ来ないかと誘われました。

当時、犬派だった飼い主さんは誘いを拒否。しかし、保護猫たちのお世話にお金がかかると聞き、後日、足を運ぶ約束をしました。数日後、お店へ行くと、外にまで悪臭が漂っており、保護猫施設というより、多頭飼育崩壊寸前。「ワンルームに50匹以上の猫がいて、悪臭で目が痛くなり、最悪な環境だと思いました。」

うまく断って帰ろう。そう思っていた矢先、ふと目に止まったのがメロくん。

【取材】メロくん001

「なぜなのか分かりませんが、やっと見つけたと本能で感じた。やっと会えた、猫になってたんだと。不思議なことに、どんなものでも埋まらなかった心の穴が出会った瞬間に埋まったんです。」

この子を連れて帰ります―。そう宣言した飼い主さんはすぐにトイレやご飯を購入しに行き、その日のうちにメロくんを引き取りました。

猫エイズや白血病と闘った日々

しかし、家に迎えて初めての週末、帰宅するとメロくんの身体が熱いことに気づきました。不安になり、病院へ連れていくと、母子感染により猫エイズと白血病を患っていることが判明。

【取材】メロくん002

熱は下がらず、口呼吸を始めたため、メロくんは入院。その病院では抗生剤を点滴してもらいましたが、おしりがうんちだらけのままケージに入れられていたため、飼い主さんは通院先を変更しました。

「どちらの病気もグルーミングや食器の共有などで感染する可能性があると言われているので、お店に電話をし、一連の流れを説明したんです。」ところが、オーナーは「そんなので移りません。病気で嫌なら返品していいので持ってきて」と言い放ったそう。物扱いされたことに憤りを感じた飼い主さんは改めて、「最期まで面倒見る」と決意しました。

【取材】メロくん003

毎日、通院し、強制給餌も行いましたが、メロくんの体は快方に向かわず。家の中では温度、湿度管理も徹底していたものの、ただそばにいることしかできない自分に無力感を抱いてしまいました。

「痩せこけ、おむつが必要になったり、次第に目が腐り始めて開かなくなったりしました。注射へ連れて行くたび、生きて欲しいと願う気持ちと、ここまでして生かすことはエゴではないだろうかという思いの間で揺れ、苦しかった。」

【取材】メロくん004

そこで、獣医さんに相談すると、少し強い注射を打ってくれ、「一週間程度は持つので、その間に今後の方針を決めてください」と告げられました。

ソウルメイトだった愛猫の死を乗り越えて

その夜、突然メロくんは目を見開いたまま泡を吐き、痙攣。「抱きしめていないと、体が宙に浮いてしまうほど。大丈夫だよなんて、言えなかった。」

なんとか一晩は乗り越えてくれましたが、翌日、飼い主さんは自身の病気の説明を受けるため、どうしても大学病院に行かなければならず、「帰ってくるまで待っていて」と祈り、足早に帰宅。家に着き、抱き上げた瞬間、メロくんは目を開いたまま、旅立ちました。

【取材】メロくん005

「あんなに柔らかだったのに、数分で冷たく固くなって。どこに行ってしまったのかと悲しかった。でも、早く痛みから解放してあげたかったし、もう頑張らないでいいという思いもあったのは、たしか。最期まで一緒にいれて幸せでした。」

亡くなったことを病院で報告すると、実は猫伝染性腹膜炎(FIP)でもあったと告げられたそう。獣医師や友達は、メロくんの毛色に似合うお花を贈ってくれました。

一緒に過ごせた期間は、たった1ヶ月。けれど、その1ヶ月は飼い主さんにとって何よりも濃いもの。

【取材】メロくん006

「メロが亡くなった後、自分は孤独で弱く、愛されたかったことを隠していたのだと気づきました。あの子は猫だけど、ソウルメイト。もっと何かしてあげられたのでは…と思ったこともありましたが、今では自信をもって、メロは私に看取ってもらえて幸せなはずだったと言えるようになりました。」

もう会えないのが寂しい。でも、この世に生まれてきてくれていたこと、出会ってくれたことが最高に愛おしかった―。メロくんへの思いをそう語る飼い主さんは現在、保護団体から迎えたとろろくんと生活中。

【取材】メロくん007

とろろくんは四十九日を過ぎた頃、別の保護猫団体から迎えた子。「生後すぐ、ビニール袋に入れられ、竹藪に捨てられていたところを近所の小学生が見つけて連れ帰ったのですが、お母さんに怒られてしまい…。途方に暮れていると、近所のおじいさんが一時的に預かってくれ、ドライフードが食べられるようになってから保護施設に預けたと聞きました。」

【取材】メロくん008

その後、一度里親さんが決まったものの、猫アレルギーにより返還され、飼い主さん宅へ。

「メロがとろろと引き合わせてくれたような気がします。家がなく、ママもいないこの子を、ボクの分まで育ててあげてと言っていたのかも。」

【取材】メロくん009

今も、悩んだり迷ったりした時、飼い主さんはメロくんに話しかけるのだそう。たとえ肉体がなくなっても、2人は今でも愛を育み続けています。

取材協力:catparty_agentさん

twitter

https://twitter.com/catparty_agent

文=古川諭香

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