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猫好きなすべての人に読んで欲しい一冊「猫だましい」

猫だましい(幻冬舎刊、ハルノ宵子著)【ブックナビ】

猫好きの友人が著者ハルノ宵子さんの大ファンで、「この人の猫に対する姿勢がとても好きだ」と言う。早速、新刊「猫だましい」(幻冬舎刊)を読んでみた。確かに猫に対する愛情がさわやかなのに感動的で、なるほど猫好きのファンが多いはずだと納得した。

「猫だましい」では表紙や挿絵の猫もとても素敵で、猫を知っている人でなければ描けないリアルで美しい猫にうっとりしてしまう。猫に対する深い愛情も伝わってきて、なぜもっと早く読んでおかなかったのか、悔しい気分で読み終えた。

今回は自らの病気に関する内容が中心で、暗くなりがちな内容なのに、湿っぽい気分にさせない、不思議な魅力に満ちている。治療の経過を丁寧に解説してくれるので、大腸がんについて、この本で詳しく学んでしまった。

猫の病気に関する考え方にも学ぶべき点がたくさんあった。著者は猫のために、あえて治療をしないという選択もしている。経過を知れば確かに正しい選択なのだが、いざ、自分がその場面にいたら、なかなかできないことだと思う。

猫に対して本当に愛情深く接しているからこその決断だろう。死を前にした時、正しく猫の気持ちになって考えることができる飼い主は、実は少ないのかもしれない。

長年、飼い続けてきた猫の病気と関わって来た結果、自分の病についても正しく判断できるようになったと著者は考えている。だから、自らステージⅣのガンを宣告されても、特にショックは受けていない。まことに猫が教えてくれることはあまりにも多いのだと、いまさらながら知ることができたのは、この本のおかげだ。

 

中でも素敵な文章を見つけた。「一瞬は永遠に引き延ばすことができるのだ」という言葉だ。また、「生まれた瞬間から、余命宣告をされた時間を生きている」という言葉にも共感できる。

限られた時間を生きているからこそ、猫と自分の今の生活がどれほど尊いものかを教えてくれた。うちで飼っている猫がもっともっと愛しく感じられる、不思議な魅力に満ちている。

また、今、苦しんでいる人が読めば、ちょっとだけ心が軽くなるはず。自分で生み出している苦しみの泉を止めることができるのは、自分だけだと気づかせてくれた、貴重な一冊。一人でも多くの飼い主さんに読んでもらいたいと思う。

 

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。

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