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「ペットフードには、粗悪な原料が使われていることがある」という説は本当なのか?

「ペットフードには、粗悪な原料が使われていることがある」というウワサは本当?

NEWSと書かれたスケッチブック

ネットには、「◎◎が入っているフードを選ぶべき」「◎◎を使っているペットフードは危険」といった情報があふれています。読んでみると「なるほど」と思える情報もありますが、本当かどうかを確かめる方法はありません。特に気になっているのが、「ペットフードには、食用にできない粗悪な原料から作られているものも多い」というウワサ。本当にそうなのか、ペットフードに詳しい「仙台プラム・アニマルクリニック」院長の梅原 孝三(うめはら たかみ)先生にお聞きしました。

ペットフードには、食用に適さない原料も使用されている⁉

スマホをいじる女性

――ウェブサイトで、ペットフードに「肉副産物」や「◎◎ミール」の表示がある場合、食用に適さない4Dミートが使用されている可能性がある、という情報を見ました。◎◎ミールは先日のお話で、『肉粉』のことだと教えていただきましたが、だからといって粗悪な原料とは限らないんですよね?

梅原先生「そのとおりです。例えばチキンミールなら、頭部や脚部、内臓、骨、皮などを加熱処理して粉状にしたものですので、全体食に近く、栄養価が高い原料といえます。特にキャットフードの場合、猫は肉食で野生では鳥や虫、ネズミを丸ごと食べていますので、正肉だけを与えるよりもむしろ、バランスがいいといえます。ただし前にもお話しましたが、『ミートミール』は、どんな動物の肉を使用しているか表示されていないという問題点があるのは事実です」

鶏の群れ

――原料がきちんとわかることが大事なんですね。ちなみに「肉副産物」って何ですか?

梅原先生「肉副産物とは、牛、豚、鶏などの家畜動物の『肉(正肉)』を除いた部分を指します。私たちが焼き肉屋さんでよく食べるホルモン類も、この『肉副産物』に含まれます」

――ということは、「肉副産物」=粗悪な原料、ということも言えないんですよね。

梅原先生「そのとおりです。ただし、『肉副産物』には、私達も食用にしている内臓などの『可食臓器類』のほかに、食用に適さない『不可食臓器類』もあり、そうした部分も原料として使用されています。人間が食用としない部分を使用することを問題視し、「ヒューマングレード」(人間向けの食品と同じ衛生基準・管理基準でつくられている)のフードにこだわる人もいます。悪いことではありませんが、価格が高くなりがちなこと、そして日本にはヒューマングレードのきちんとしたルールがないため、メーカーで自由に名乗ることができることもおぼえておいてください」

「4Dミート」を使ったフードは、今も存在している?

――「4Dミート」というのは、どういうものですか?

梅原先生「4Dミートとは、

・DEAD(屠殺以外で死んだ動物の肉)

・DISEASED(病気の動物の肉)

・DYING(死にかけの動物の肉)

・DISABLED(障害がある動物の肉)

を指します。かつては、低価格のペットフードにこうした原料が使われることもあったようで、そのイメージが今も残っているのでしょう」

――今は違うんですか?

瓶に入ったペットフード

梅原先生「現在ではペットフードは原材料の検査が厳重に行われていて、時にはペットフード安全法に基づいて無通告の立ち入り検査が行われています。競争の激しいペットフード界で、大きなリスクを侵してまでも不衛生な原料を使うことは考えられません。実際、私が主なメーカーに聞き取りをしたところ、一様に4Dミートの使用を否定し、安全性が確認された原材料を使っているという回答でした」

――ということは、ネットのペットフード情報をうのみにして、不安を持たないほうがいいんですね。

梅原先生「ペットフードについて情報発信するサイトは数多くありますが、信頼性に欠けるサイトも多いので、情報の取捨選択が必要です。特に、特定のフードを推奨したり、ほかの商品を誹謗している場合は、アフィリエイト(サイトで紹介した商品が売れると報酬が得られるシステム)が目的であることが多いので、要注意です」

――どういう情報なら、信頼できるんでしょう?

梅原先生「まず、執筆者をチェックしましょう。ペットフードの解説には専門知識が必要ですので、獣医師、あるいはペットの栄養に造詣の深い専門家が実名で記述している記事以外は、信頼しないほうがいいですね」

餌を見つめるミニチュアダックスフンド

文・桑原恵美子

参考資料:「猫の寿命は8割が“ごはん”で決まる!」(監修:「仙台プラム・アニマルクリニック」院長 梅原孝三/双葉社刊)。マンガで楽しくわかりやすく、猫の栄養学とフード学の重要ポイントを学べます。

「猫の寿命は8割が“ごはん"で決まる!」

◎監修:「仙台プラム・アニマルクリニック」院長 梅原 孝三(うめはら たかみ)先生

西洋医学だけでなく鍼灸、漢方薬、薬膳といった東洋医学も取り入れた治療を行う。調理師免許、ペット栄養管理士の資格を持ち、犬や猫の食事療法にも造詣が深い。国際中獣医学院日本校 副校長、ペット薬膳国際協会 常任理事長、日本ペット中医学研究会 学術委員、日本獣医皮膚科学会員、比較統合医療学会(旧日本獣医伝統医学会)員 、獣医神経病学会員、日本動物リハビリテーション学会員、認定ドッグライフカウンセラー、認定アニマルアロマセラピスト

※仙台プラム・アニマルクリニック」(http://website2.infomity.net/8070000118/

◎関連リンク

キャットフードに使われている「◎◎ミール」って何の肉?

https://petomorrow.jp/news_cat/124030

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