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誰もが知る昔話に”猫”を加えた「ねこむかしばなし」が傑作

様々な昔話の登場人物が猫にすり替わる本

幼い頃、筆者は昔話が大好きだった。自分とは違った世界で生きる桃太郎や一寸法師などを目にすると単純にわくわくしたし、世界はもしかしたら、もっと広いのかもしれないと感じてウズウズもした。

母親についてスーパーへ行き、隣接していた小さな書店でお小遣いとにらめっこしながら、まだ見ぬ物語を買うか悩んだあのひと時は、ものすごく貴重な時間だったように思う。昔話は、病弱で外の世界をあまり知れなかった筆者に、ここではない世界があるかもしれないという期待を抱かせてくれた。

そして、これほどまでに本が好きになれたのも昔話のおかげ。だから、大好きな猫と昔話がコラボした『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)は、とても魅力的な書籍だった。

誰もが知る「あの昔話」に猫を加えてみました!

本作は誰もが知る昔話に、猫をスパイスとして加えている4コマ漫画。猫が登場するだけで、見知った昔話がユニークかつ微笑ましく変わってしまうから面白い。

例えば、赤ずきんちゃん。本来なら、お使いを頼まれた赤ずきんちゃんはおばあさんのフリをしてベッドに眠っているオオカミに対して様々な質問をし、食べられてしまう。だが、本作では、オオカミ役となった”猫”が赤ずきんちゃんとユーモラスなやりとりをする。

赤ずきんちゃんは猫に対し、「どうして、耳がとがっているの?」や「どうしてそんなに目が丸いの?」など様々な問いを投げかける。すると、原作とは違い、猫はどんな質問に対しても「それはね、かわいいからだよ」と返すのだ。

たしかに猫には、「かわいいから」という理由で許されることや受け入れられることがたくさんある。世の猫好きは身を持って、その事実を知っているから、このやりとりを目にすると「なるほど…」と納得し、ほっこりしてしまうはず。ちょっぴり残虐な描写がある昔話も、猫をエッセンスとして加えれば、癒され笑える物語に変わってしまうのだ。

また、筆者が声を上げて笑ったのは、猫の気ままさが巧みに盛り込まれている「白雪姫」。白馬に乗った王子さまは偶然、スヤスヤ眠っている猫を発見。心を射止められ、キスをしようとするが、猫は両手を伸ばして断固拒否。その光景を目にし、「同じやりとりを自分も愛猫としているな…」と思い、笑えてしまった。

なお、本書には「ジークフリート伝説」や「ニュートンとガリレオ」など、日本の昔話ではない伝説や逸話も多数収録されているが、本来のあらすじが分かりやすく説明されているため、入り込みやすい。そして、どの物語でも猫たちはいい味を出してくれているため、読み進めていくと、「次の話ではどんな風に猫が関わってくるのだろう」とわくわくしてしまう。

そういえば、初めて昔話を読んだ時も、こんな風に心が動かされたな。ふと、そう気づくと、本作が猫好きな大人のために書かれた、新しい昔話であるようにも思えた。

猫好きによる、猫好きのための、ねこむかしばなし。これを手に取れば、あなたはさらに猫好きになってしまうだろう。

文/古川諭香

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