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イタリアとイギリスの『黒猫の日』を知ってる?ハロウィンとの悲しい関係も【世界の猫の日】

イタリアとイギリスの『黒猫の日』を知ってる?ハロウィンとの悲しい関係も【世界の猫の日】

イタリアの黒猫

以前、「8月17日は黒猫感謝の日なんだって!」という記事をご紹介しました。

『黒猫感謝の日』は愛しの黒猫ちゃんに感謝すべくアメリカで作られた記念日ですが、実は世界には他にも『黒猫の日』があるんです。

そんなわけで今回は、イタリアとイギリスふたつの『黒猫の日』の由来と、ハロウィンにまつわる悲しい歴史をご紹介します。

アメリカの『黒猫感謝の日』について知りたい方はこちらの記事もどうぞ
『黒猫感謝の日』を知らなかった人~?手を挙げて~!!

10月27日はイギリスの『黒猫の日(National Black Cat Day)』

10-yearsblackcatday

出典:National Black Cat Day | Events | Cats Protection

10月27日はイギリスの『黒猫の日』です。

実はイギリスの一部地域では、古くから黒猫は「幸運の象徴」といわれてきました。

「結婚する花嫁に黒猫を贈ると、幸せな家庭に恵まれる」「船乗りと一緒に黒猫を船に乗せると、安全に航海をして帰ってこられる」…

そんな迷信もあり、イギリスの一部の方にとって黒猫はラッキーチャームだったのです。日本の「招き猫」や「厄除け」なんかに似た存在ですね。

黒猫の仔猫

しかし、イメージとは裏腹にイギリスでは黒や白黒カラーの保護猫たちは人気がありませんでした。イギリスを代表する保護猫福祉団体Cats Protectionによると、他の毛色の猫に比べて黒猫と白黒猫の家族を探すには平均1週間長くかかったといいます。

モノトーンの猫たちの現状を打開したいと考えた同団体は、2011年の10月27日に英国初の黒猫のための啓発デーを開催しました。イギリスの黒猫の日は、里親探しが難しいとされる黒猫たちのお家を見つけるため、彼らの魅力をたくさんの人に広めるためのものだったんですね。

このキャンペーンは著名人にも支持され、ハッシュタグ「#CPBlackCats」は一時的にツイッターでトップ10入りしたほどでした。

National Black Cat Day

出典:Meow! Blog | Cats Protection: The history of National Black Cat Day

その翌年、名称は「National Black Cat Day」に変更され、黒猫と白黒猫だけのコンテストを行うなど主にSNSを使ったキャンペーンで今日まで盛り上がりを見せてきました。

 

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Do you have a #cat ? How many? 🖤 I have 2 but I would love to have more🤩 . Double tap if you like it ✨ and follow me please 🙏🏼😽 . . Credit unknow, dm for credit . . . #blackcats #blackcat #blackcatsrulee #blackcatsonly #black #blackcatsofig #blackcatsclub #blackcatsmatter #catsofinstagrame #blackcatsruletheworld #cats #blackcatsofinstagram #black_cat_crew #blackcatstellall #blackcatsarethebest #blackcatlove #blackcatday #blackcatsig #blackcatappreciationday #blackcatlovers #lovecats #funnycat #blackcatstagram #blackcatsaregoodluck #blackcatsofinsta #blackcatsareawesome

~ 𝔹𝕝𝕒𝕔𝕜 𝕔𝕒𝕥 𝕡𝕚𝕔𝕤 𝕒𝕟𝕕 𝕧𝕚𝕕𝕖𝕠𝕤 ~(@blackk.catts)がシェアした投稿 –

なかでもインスタグラムでは知名度が高いようで、「#blackcatday」で検索するとヒット数は実に6.5万件。様々な国の黒猫&白黒猫ちゃんたちの自慢の写真を見ることができます。

そんなイギリスの黒猫の日は2020年で10周年を迎えます。もしあなたに黒猫(または白黒猫)の友達がいるならば、「#blackcatday」のタグを付けた画像を投稿して、このハッピーな黒猫祭りに参加してみてはいかがでしょうか♪

ロンドンで暮らしていた有名黒猫「ギネスくん」の飼い主さんにお話を聞いてみた

ギネスくんとピムスクん

ロンドンで暮らされていたrina_takeiさんのお家には、黒猫の「ギネスくん」と茶トラのセルカークレックスの「ピムスくん」という2匹のネコチャンがいます。

ギネスくん達が暮らすマンションの窓ふきにやってくるおじさんたちとの交流を記録した「愛猫ギネスと窓ふきおじさん」は、様々なSNSやメディアで話題になりました。

ギネスくんと窓ふきおじさん

そんな有名黒猫ギネスくんとロンドンの暮らしについて、rina_takeiさんにお話を伺ってみました。

Q. ロンドンで暮らされていた時に、何か黒猫にまつわることわざや言い伝えを耳にされたことはありますか?

(rina_takeiさん)残念ながら聞いたことは無いのです。ただ、家に遊びに来てくださる現地のブリティッシュの方に何度か「幸運の猫ちゃん」と言われたことはありました。その方々がお話されていたのは、黒猫の胸毛に生えている白い毛の事(エンジェルマーク)をおっしゃっていたように思います。

Q. 10月27日「黒猫の日」は、大々的なイベントなどが開催されることもあるのでしょうか?また、ご自宅で何か行っていることはありますか?

(rina_takeiさん)私の周りではそのようなイベントは無かったように思います。日本より生き物に対してブームというものが少なく、そういった動物たちのイベントもあまり遭遇した事が無い気がします。我が家はギネスがいる限り毎日が黒猫の日です!笑

Q. 黒猫の魅力をひとつあげるならば、ずばり何でしょうか?

黒猫ギネスくん1

(rina_takeiさん)「飾らない美しさ」でしょうか。可愛い色や模様を身につけずに、黒一本で勝負してる潔さがすごくカッコイイし魅力的に感じます。

黒猫は可愛いです。大好きです♡

根っからの黒猫好きというrina_takeiさんは、他にもブログで黒猫の4つの魅力について熱く記されています。

①飾らない美しさ。

②ミステリアスなところ。

③写真を撮る楽しさを教えてくれるところ。

④心優しい穏やかな性格。

このなかでも、筆者が特に感銘を受けたのは③です!

黒猫ギネスくん3

「黒猫は写真映えしない」という風評はよく耳にしますが、rina_takeiさんは「きれいな写真を撮るのが難しいからこそ、撮影のスキルアップにつながる」といいます。さらに、被写体がモノトーンなのでどんなバックとも合わせやすいのも魅力だということ。

完全に納得してしまいました。要は、黒猫が可愛く写らないなんていうのは、黒猫が悪いのではなく撮る方(人間)の腕が悪いのです(笑)

黒猫ギネスくん2

少し意外だったのは、黒猫の日についてはリアルなイベントなどを目にされたことはないということです。

動物愛護の先進国であるイギリスではきっと、猫は筆者が考えるよりもっと日常に溶け込んでいるものなのかもしれません。生き物のブームというものが少ないというお話を伺って、考えなおしてみると、黒猫を理由にしたフェスのようなお祭りを想像していた自分の考えが恥ずかしくもなったのでした。

※写真は全てrina_takeiさんのインスタグラムよりお借りしました

rina_takeiさんのインスタグラム
https://www.instagram.com/rina_takei/
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCDwWFt8k5df8Arv1j5e55LA
ブログ
https://ameblo.jp/rina-takei/

ギネスくんと窓ふきおじさんの関係が気になる方はこちらの記事もどうぞ
『窓清掃のおじさんと仲良くなった黒猫の話』

11月17日はイタリアの『黒猫の日(Gatto Nero Day)』

Gatto Nero Day

出典:ASSOCIAZIONE ITALIANA DIFESA ANIMALI ED AMBIENTE: Risultati di ricerca per Gatto Nero Day

変わって、11月17日はイタリアの黒猫の日です。

「悪魔の使い」「不吉の象徴」などの迷信を理由に、ヨーロッパや欧米諸国では歴史的に黒猫が嫌われていたということは何度か話題にしてきました。

とりわけ、イタリアではそれが顕著です。古い時代の話だけではなく、イタリアの黒猫たちは現代でも毛が黒い猫というだけで一部の人から虐待の対象となっているのです。

イタリアの動物愛護団体AIDAA(Italian Association for the Defence of Animals and the Environment)は、そんな黒猫たちを守るため2007年に『黒猫の日』を立ち上げました。

ちなみに、「17」はイタリアでは昔から不吉な数字といわれているそう。あえてこの日に制定したということからも、黒猫の迷信について払拭したいという強い覚悟が伺えますね。

ハロウィンの儀式や毛皮…イタリアで迫害されてきた黒猫の歴史

モノクロ写真の黒猫

「黒猫は嫌われる」といいましたが、実際彼らが受けていた仕打ちはそんな易しいものではありませんでした。AIDAAによると、80年代~90年代のイタリアでは年間約5万匹もの黒猫が市民の虐待による犠牲になっていたといいます。その主な理由のひとつが、疑似悪魔主義者のグループによる殺害でした。

そのグループは10月31日のハロウィンの夜に各地で儀式を行うため、イタリアではよく「11月1日の朝になるまで飼っている黒猫は決して外に出してはいけない」とか、「近くに黒猫がいたらその日1日だけでも家にかくまってあげてほしい」などといわれています。馬鹿げた儀式のために街を歩いている黒い飼い猫を誘拐し、野良猫を連れ去り、命を奪うからです。

こうして書いているだけでも憤慨なのですが、その犠牲の数は2005年~2014年の間で約4万匹と報告されているそう。

この、ハロウィンの劣悪な儀式を撲滅するべく立ち上がったAIDAAは、毎年10月31日の夜に数百人体制でイタリアの都市をパトロールすることを習慣化しました。

「馬鹿は決して死ぬことはなく、昨夜でもAIDAAパトロールが6回介入し、犠牲に運命づけられて安全になった8匹の黒猫を救った」

出典:ASSOCIAZIONE ITALIANA DIFESA ANIMALI ED AMBIENTE

こちらは、2014年の11月1日にAIDAA社長であるロレンツォクロース(Lorenzo Croce)氏のブログに掲載されていた言葉です。近年では非科学的な儀式の発見は大幅に減少していますが、現在も尚続いている事実があるということ。

彼は、そのような儀式をする人間がいなくなったわけではないことを忘れないでほしいと警鐘を鳴らし続けています。

save-the-black-cat
(毛皮のために猫を殺すことをやめなさい)

出典:ASSOCIAZIONE ITALIANA DIFESA ANIMALI ED AMBIENTE: Risultati di ricerca per Gatto Nero

 

さらに、イタリアで黒猫が狙われるもう一つの理由は、手袋の内側や首輪などに使う毛皮のためです。毛皮のために黒猫の命を奪うことはすでに法律で禁止されているにも関わらず、現在も横行しているそう。

2007年の11月17日黒猫の日を立ち上げて以来(もしくはそれ以前からずっと)、AIDAAはこれらの黒猫の悲しい現状を世間に広め、協力者を募い、イベントを開き、黒猫たちの権利を守るために努めてきたのです。

SNS、啓蒙活動、ミラノの黒猫アート展示会

ミラノの風景

迫害の歴史が深いからなのか、イタリアでの黒猫の日の盛り上がりは他国と比較しても大きいように感じます。SNSのタイムラインではカワイイ黒猫ちゃん画像が飛び交い、黒猫を守るための啓蒙文が拡散され、芸術の国ならではのイベントが行われます。

Gatto Nero Dayのアート作品

出典:ASSOCIAZIONE ITALIANA DIFESA ANIMALI ED AMBIENTE

ミラノでの黒猫のアート展、音楽とエンターテイメントのチャリティライブ、黒猫だけのコンペティションなど、黒猫好きにはたまらないこのお祭り。その規模は年々膨らんでいるようで、2019年の黒猫の日にはヨーロッパ諸国や世界中で500を超えるイベントが開催されました。

さらにAIDAAは、黒猫の愛しさを広めるべく、ナポリに常設の『黒猫博物館』をオープンする計画を立てていると現地メディアによって伝えられています。

インタビューでロレンツォ氏は、2015年時点で被害に遭っている黒猫の数は、80年代~90年代に比べ年間10分の1ほどに減少していると答えています。しかし、「黒猫が道路を横切った場合、歩き続けることをためらう人はまだたくさんいます。」という彼の言葉通り、偏見が無くなったわけではありません。

AIDAAの活動や黒猫の日をきっかけに、イタリアの黒猫たちの状況がさらに良い方向へ向かっていくことを心から願います。

イタリアとイギリス、ふたつの黒猫の日

赤いソファで眠る黒猫

イタリアとイギリスの黒猫の日の由来や歴史をご紹介しました。黒猫は不遇な扱いが多かった分、現代も世界中でなにかと注目される機会が多いように思います。

もし、黒猫チャンのことをあまり知らずに「写真映えしない」「なんかこわい」……なんて思っていた方がいるなら、一度でいいので「#黒猫~」もしくは「#blackcat~」ではじまるタグを検索してみてください。モノトーンならではの魅力満載の、おしゃれでかっこいい(そしてもちろんカワイイ)黒猫チャンたちがたくさん出てきますから!

そして、身近に黒い猫チャンが現れたらぜひ友達になってみてください。きっと黒猫に対するイメージも変わるはずです。

文/黒岩ヨシコ

参照:
Cats Protection | UK’s Largest Feline Welfare Charity
Meow! Blog | Cats Protection
ASSOCIAZIONE ITALIANA DIFESA ANIMALI ED AMBIENTE

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