2020-09-08 人間の勝手な餌やりに翻弄される野良猫たち 猫野良猫野良猫の餌やり 身勝手な餌やりさんのせいで猫を飼っているだけで近隣から疑われた件 こちらのコラムではもう再三主張していることだけども、僕は野良猫への無責任な餌付けには明確に反対する立場だ。 わざわざ野良猫に餌付けをして懐かせて可愛がるというのは、非常に残酷なことである。 外の世界には危険ばかりだ。 そんな外の世界に置き去りにしたまま、餌やりのためだけにやってきて、排せつ物のチェックもせず、病院にも診せずに「また明日ね~」なんて言うわけだから、こんな恐ろしく無責任なことはない。 しかし残念なことに、日本中にはまだまだ、こうした人が少なからず存在している。 自分がばら撒いた餌を猫が必死でかき込む。 その様子を見てヘラヘラ笑っていられるなんて、本当の猫好きのすることではない。グロテスクである。 今日はちょっと、そういった餌やりさんのせいで気分を害した話をしたい。 外に猫の餌が放置。腐って悪臭。疑われるのは猫の飼い主 これ、ちょっと前の話なんだけど、あるとき僕の家の周辺で猫に餌付けをする人が出た。 大量のカリカリがそこらに撒かれていて、その大半はアリがたかっているという有様であった。 誰がやったかは不明だが、ひとまずこの残飯の処理を近所の人が仕方なくやるという事態になってしまった。 こういうことは全国でもしょっちゅう起きている。 去年、大阪の某地域でもハトやらカラス、そして野良猫に散々餌をばら撒いて近隣住民に多大なる迷惑を掛けた人たちがいたとニュースにもなっていたように。 今回の話では、さすがにあれほど大きな規模の餌やりではない。 だけども、関係ない近隣住民がその尻ぬぐいをさせられるってのは、本当に我慢ならなかったことだろう。 あるとき家の周りを散歩中に、ご近所さんに話しかけられた。 この人はちょっと言いにくそうに「ねえ、外の猫にもご飯あげてない?」と持ち掛けてきた。 僕は無責任な餌付けはしないし、餌をやるぐらいなら家の中に連れてって、飼い猫にしてからじゃないと無理と考える立場。 だけども、近隣では「猫を飼っている人が野良猫に餌付けをしてるのでは?」という疑心暗鬼が渦巻いていたのである。 猫を飼っている我が家が疑われたのも無理はない。 恐らく他の猫飼いさんたちも、同じく疑惑の目を向けられたことだろう。 ちゃんと猫を管理してる人が、無責任な餌やりさんと同一視されるのは甚だ不満 もちろんこのとき、僕は「うちは猫を外に出さない」と説明したし、「外の猫には捕獲目的以外では餌はあげないし、捕獲の際にも近所に説明して回ります」と反論した。 そのうえで、「もしも放置された餌が残っているなら、今すぐ家に来てもらって、与えているフードと一致しているか確かめてもらってもいいですよ」とも主張した。 我が家では粗末で安い食事は与えていないので、安物のフードばかりばら撒きがちな“餌やりさん”と違うことを把握してもらいたかったのだ。 このためその場で誤解は解いてもらえたんだけど、腹立たしいのは身勝手な餌付けをした人のせいで、まともに飼育を徹底している飼い主たちが疑念を抱かれることである。 僕は冒頭でも触れたとおり、そもそも餌付けだけして残飯の掃除もしないような人に対しては、あまりに不義理が過ぎると思っている。 餌付けをする人の中には身勝手な言い分をぶつけてくる人もいるが、結局その人たちは餌やりをして猫に慕われている自分こそが一番可愛いのは事実だ。 本当に猫が好きなら、餌付けして懐いた猫を危険な屋外に放置なんてできない。 それができる時点で、猫のことより自分のほうがよほど可愛いのである。 そんな人たちと、飼い猫を安全な環境で育て、しょっちゅう病院で検査をしてもらい、ペット保険にも加入させて老後に何かとお金がかかるようになる可能性を見据える飼い主とを、一緒くたにしてほしくない。 これはこのコラムをご覧になっている、全ての愛犬家、愛猫家さんにも共通する認識ではないだろうか。 言葉が過ぎるかもしれないが、あんな連中と一緒にされちゃたまらんのだ。 餌だけやって知らんぷり、現場付近が不衛生になって近隣住民が後始末をしようと知ったこっちゃない。 そんな人に、猫好きと自称する権利はないのである。 おわりに そもそも、後始末もしない餌やりなんて不衛生だし、猫たちだって人間の身勝手で一時的な善意に翻弄されるのは可哀想だ。 今現在、まだまだ大勢の餌やりさんがいるが、そのせいで投薬治療が必要な地域猫が満腹になり、地域猫団体の人たちが薬も飲ませることができないまま衰弱を見守っている事実もある。 僕はもう、そんな猫を何頭も見送ってきた。 「猫が好き」と言いつつ餌付けだけしかしない人たちに言いたい。 猫が好きならどうか、余計な手出しはしないでほしい。 野良猫に無責任に餌付けをすれば、不幸にも屋外で暮らさなくてはならない野良猫はまた増える。 そうなれば保健所に収容される猫もまた増える。 地域猫だって、近隣住民と愛護団体がもうお世話をしている。他所の自称・猫好きの手を借りる必要なんてないのだ。 「猫が好き」な自分が好きというだけの人は、どうかどうか、猫を育成するゲームでも買って、好きなだけ餌やりしてあげてほしい。 文/松本ミゾレ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! あの頃も可愛かった…ペットのビフォア・アフター写真12選 (3.4) 自慢させてください!今年の冬も毎晩、キャットと寝た男 (3.4) 猫好きならわかるよね。アビシニアンに見られない「目色」は何色? (3.3) おにぎり!?モフモフおにぎりみたいなフォルムの美猫チャン (3.3) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 お待たせ。「俺、つしま」グッズ大特集! ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場! 自慢させてください!今年の冬も毎晩、キャットと寝た男 猫好きならわかるよね。アビシニアンに見られない「目色」は何色? 猫ちゃんの1分クッキング。今日のメニューは中華料理のフルコース(笑) 冷え性予防に。ワンコも食べれる「鯖汁」 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする