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自粛か営業か?保護猫カフェの現状とウィズコロナ時代の里親探し

自粛か営業か?保護猫カフェの現状とウィズコロナ時代の里親事情

新型コロナウイルスによる自粛ムードのなか、保護猫たちはどうしているのでしょう?

猫との「触れ合い」を提供する保護猫カフェ、たくさんの人と猫が「触れ合う」譲渡会など、コロナ禍のなかで運営することはとても難しいように思います。

というわけで今回は、気になるウィズコロナ時代の保護猫業界と新しい里親探しについて探りました。

保護猫カフェは営業自粛が難しい?

爪とぎハウスに入る猫

2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出されました。

緊急事態宣言中は多くの保護猫カフェが営業自粛を行っていましたが、なかには対策をしながら止む無く営業を続けていた保護猫カフェもあったといいます。

猫カフェのモフモフ猫

保護猫カフェの自粛が難しいといわれる理由は、休業中でも当然ながら猫のご飯や猫砂などお世話代がかかること。お世話をする人員も必要ですし、場合によっては病院代だってかかります。また、お店は閉まっていても家賃と光熱費も同じようにかかります。電気やエアコン、空気清浄機など、猫がこれまで通り快適に過ごせるよう稼働させ続ける必要があるからです。

「本当は自粛したいけど金銭的な問題で自粛できない」というのが、営業を続けていた保護猫カフェの本音でしょう。

チュールを食べる猫カフェの猫たち

保護猫カフェのなかには、ネコチャンたちを思う常連さんが日常的に支援や寄付を行ってくれているというお店も多いです。しかしそれでもまかなえず、猫の病院費にと備えていた貯蓄を切り崩しながら、少しでも売り上げになるならと切実な思いで営業していた店舗もあったのです。

営業再開か閉店か、保護猫カフェの今

宣言が解除されてから、2020年8月現在。営業自粛で一時休業していた保護猫カフェの多くが、感染防止対策を徹底して営業再開をしいます。

営業再開した保護猫カフェの現状

東京都中央区、人形町駅より徒歩1分ほどのところにある「保護猫カフェ たまゆら」もそのひとつ。たまゆらでは、2020年の4月3日~5月31日まで営業を自粛し、臨時閉店していました。

保護猫カフェたまゆら1

店長である今場さんに、詳しいお話を聞かせていただきました。

Q. 営業自粛中の猫たちのお世話はどのように行っていたのでしょうか?

A. 基本的には毎日今場が、週に1回半日のみ他スタッフが来てくれていました。

保護猫カフェたまゆら3

自粛中は今場さんがほぼ休みなしで店に通い、猫たちのお世話をしていたということ。該当の時期は世間的にもできるだけ外出しないというムードであったためかと思いますが、猫とスタッフさん両方へのお気遣いが感じられます。

Q. 営業再開にあたり行った新型コロナ感染予防対策と、新たな試みなどがあれば教えてください。

A. 猫がいる空間なので、もともと衛生面での対策はされておりました(換気、消毒など)。営業再開時にプラスしたのは定員を普段の半分ほどにすること、営業中に一度クローズして掃除、消毒をし直していることです。

保護猫カフェたまゆら4

実は筆者もたまゆらさんには2年ほど前に何度か伺ったことがあるのですが、当時から入店時の手洗い・靴下の着用などは徹底されていました。大きな空気清浄機もつけっぱなしで、猫特有の匂いも少なく、衛生面がとてもしっかりされていた印象です。

さらに普段から真夏・真冬を問わず換気のため窓を開けているため、基本的な感染防止対策はできていたということです。そのうえで、感染予防対策として新しく導入したのが「入店人数の制限(定員6名)」と「掃除・消毒のためのクローズタイム(16時~17時)」。靴下だけでなくマスクの着用も徹底してもらい、未就学児のお子様のご入店を控えさせていただいているということでした。

Q. 営業再開後~現在で、お客様や里親希望者の方の数に変化はありましたか?

A. お客様は自粛前より増えたと感じています。ただ、土日が人数制限のせいですぐ満席になってしまい入店をお断りすることが増えて心苦しいです…

里親希望者さんも増えています。テレワークになったので、猫さんの面倒をちゃんと見られるから(今まではお留守の時間が長かったけど)という理由で迎えようとお考えの方もいらっしゃいました。

保護猫カフェたまゆら2

意外にも、自粛前よりお客様は増えているということ!

特定の店舗に限ったことではないのですが、常連さんの多い保護猫カフェでは、お店の経営や猫たちのことを心配して足しげく通ってくれる猫好きさんが多いと聞きます。保護猫カフェのネコチャンたちがいかに愛されているかわかりますね。

また、里親希望者も増えているというのはなんとも嬉しい傾向!基本的に、保護猫カフェは現在所属しているネコチャンの家族が決まれば、また別の保護猫ちゃんをお店に迎えることができるという仕組みになっています。今いるネコチャンたちの家族が決まれば、より多くの順番待ちの保護猫ちゃんたちが家族と出会うチャンスをもらえるというわけです。

新型コロナのせいで出社やプライベートでの外出が減ったというのは、以前からペットを飼いたいと考えていた方にとっては「良い機会」という一面もあるのかもしれませんね。

保護猫カフェ たまゆら
http://tamayura.nyanko.org/
ツイッター
https://twitter.com/CatcafeTamayura
フェイスブック
https://ja-jp.facebook.com/tamayura

※保護猫カフェ たまゆらの画像は2018年当時のもの、営業状況は2020年8月の取材時のものです。最新の情報については公式サイトにてご確認ください

閉店した保護猫カフェもある

窓の外を眺める猫

一方で、なかには営業自粛のまま閉店を余儀なくされた保護猫カフェもありました。

理由はやはり、先に挙げた出費の多さ。それに、猫と触れ合うことができるという本来猫カフェの醍醐味である特徴もネックになっているといいます。

猫カフェがコロナウィルスに対して致命的なのは、「猫は消毒出来ない」というところです。<中略>風評も含め、猫達が被害を被ったり、悪者になってしまうのは絶対に避けたい。経営者として現在のままでは猫達も、お客様も守る事ができないと考え、閉店と移転を決意しました。

出典:コロナ禍で保護猫カフェが閉店! 残された猫達の安住の地を信州に作ります! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

こちらは横浜で6年間営業していた保護猫カフェを新型コロナの影響で閉店することにしたオーナーの言葉です。閉店を決めた後、クラウドファンディングを利用し、長野の古民家で少人数制の「泊まれる猫カフェ」を再オープンするプロジェクトを立ち上げたそうです。

経営が難しくなったことに加え、コロナによる猫たちへの被害を防ぐために店を畳む決意をし、猫たちにとってもお客様にとっても安住の地を作りたいと考えたというお話でした。(※クラウドファンディングの支援募集は終了しています)

営業再開と閉店。異なる形ですが、猫たちのため、そしてお客様の笑顔のためにという保護猫カフェに懸ける根本の思いは変わらないように感じますね。

「オンラインお見合い」「YouTube配信」…新しい里親探し

さて、コロナ自粛の影響は保護猫カフェだけではなく、相次ぐ譲渡会の開催中止にも現れていました。

従来なら触れ合いなしには難しいと思われる、保護猫の里親探し…

でも、気軽に触れ合うことができなくなってしまったウィズコロナ時代に生まれた、「新しい里親探し」の形もあるのです!

オンラインお見合い・譲渡会

審査制里親マッチングサイトの「OMUSUBI」では、「#オンラインお結び会」と称してインスタグラムで保護犬、保護猫の情報発信する取り組みをいち早くスタートさせました。

 

この投稿をInstagramで見る

 

=OMUSUBI News= #オンラインお結び会 はじめます🎉 マッチングサイトOMUSUBIでは たくさんの保護犬や保護猫たちが 新しい家族を募集しています! しかし外出が難しい今、各保護団体さんから 「譲渡会が開けず、出会いの機会が減っている」 という深刻な声が寄せられています。 そこで、これからOMUSUBI事務局は Instagramで保護犬猫の情報発信をしていきます✨ シェアでの応援、大歓迎です!! シェアの方法 ✔︎投稿の左下の一番右のボタンをクリック ✔︎「ストーリーズに投稿を追加」をクリック これで完了です♪ 皆様のひとりひとりの応援で 家族を待つ犬猫たちの縁がつながるかもしれません🎗 ぜひ、ご協力をよろしくお願いいたします♪ #お結び会 #お結び応援隊 #omusubiさとおや部 #保護犬 #保護猫 #保護犬と暮らそう #犬飼いたい #猫飼いたい #犬のいる暮らし #猫のいる暮らし #犬 #猫 #おうち時間 #stayhome #stayhomewithbuddy #里親募集中 #いぬすたぐらむ #ねこすたぐらむ

保護犬猫マッチングサイト|OMUSUBI(お結び)(@omusubi_pet)がシェアした投稿 –

#オンラインお結び会のタグをたどれば、まるで譲渡会にいるように里親募集中の保護犬・猫たちを見て回ることができるというものです。

保護犬・保護猫の里親募集サイトOMUSUBI(お結び)【審査制】
https://omusubi-pet.com/
#オンラインお結び会(インスタグラム)

また、数多くのペットの里親募集情報が集まるサイト「ペットのおうち」でも、緊急支援として「ペットのおうちオンライン譲渡会」という特設サイトをオープンさせました。

譲渡会のように、保護団体別に里親募集の犬・猫を見ることができるようになっています。

ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
https://www.pet-home.jp/
ペットのおうちオンライン譲渡会 Supported by PURINA :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
https://www.pet-home.jp/emergency/

YouTube・保護猫動画配信

パソコンと猫

また、YouTubeやSNSでのライブ配信など、動画を使った里親探しも今の時代だからこそ!なかにはこんな最新の方法に挑戦している団体さんもいます。

併設する保護猫シェルターに約20匹が暮らす「てしま旅館」(山口市)は、全方位撮影可能な仮想現実(VR)対応カメラでシェルター内を撮影した動画を配信。専用のゴーグルを装着するとリアルな映像が現れ、まるでシェルター内にいるような気分を味わえる。動画はライブ配信し、視聴者からのチャットを通じた「投げ銭」は、餌の購入費に充てられる。

出典:長引く自粛、「猫カフェ」に打撃 動画投稿、VRで雰囲気づくり:時事ドットコム

中庭に保護猫シェルター「猫庭」を持つてしま旅館では、なんと保護猫たちの日常をVR(仮想現実)配信していたということ。

他にも、YouTube・ツイッター・インスタグラムで「オンライン譲渡会」と検索すると、様々な団体さんの動画配信情報を見ることができます。

密になってしまう譲渡会開催が難しい状況の中でも、保護猫の里親探しは新しい形で進んでいるようです。

ウィズコロナ時代の保護猫たち

ウィズコロナ時代の保護猫カフェの現状や、新しい里親探しの形をご紹介しました。コロナ自粛で不便なことが多い中でも、家族を待っている保護猫はたくさんいます。保護団体の方々は、人も猫も安全・安心な方法で出会いを繋げることができるよう、工夫を凝らしながら運営されているのでした。

文/黒岩ヨシコ

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