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死にたかった私に寄り添ってくれた黒猫のマロン

死にたかった私に寄り添ってくれた黒猫のマロン

もう、あれから8年も経つのか―…。実家で暮らす愛猫のマロンを見るたび、そんな想いがこみあげてきて、なんとも言えない気持ちになる。大きくなってくれて嬉しい気持ちよりも、もっと長生きしてほしいという願いのほうが年々強くなることに、少し寂しさを感じてしまう。

生後2ヶ月の子猫との出会いで心を救われて

マロンは生後2ヶ月くらいの頃、突然、実家の庭に現れた。

もう、あれから8年も経つのか―…。実家で暮らす愛猫のマロンを見るたび、そんな想いがこみあげてきて、なんとも言えない気持ちになる。大きくなってくれて嬉しい気持ちよりも、もっと長生きしてほしいという願いのほうが年々強くなることに、少し寂しさを感じてしまう。 ■生後2ヶ月の子猫との出会いで心を救われて マロンは生後2ヶ月くらいの頃、突然、実家の庭に現れた。 (※写真001) 物心ついた頃から、実家にはずっと猫がいたけれど、当時の筆者は今のような猫バカではなく、どちらかというと、引っ掻かれたり噛まれたりすることが怖いと思っていた。 実家で飼っていた猫はみな、畑にあるビニールハウスに捨てられていた子。不思議なことに、1匹亡くなると次の猫が捨てられるというサイクルがずっと続いていた。 マロンを見た時、筆者と母はとても驚いた。なぜなら、何日か前にちょうど、「黒猫っていいよね。一度、一緒に暮らしてみたい」と話していたばかりだったから。まるで、猫の神様からの贈り物のように思えた。 マロンと出会う少し前、筆者はモラハラが横行する会社に勤めていて、心身ともに限界な状態に。制服に袖を通すと涙が止まらなくなってしまう日々が続き、このままでは自分が壊れてしまうと思い、会社を辞めたばかりだった。周囲の人が普通にできる「働く」ということすら、まともにこなせない自分…。とても情けなく、価値がないようにも思えて、死にたかった。 そんなどうしようもない心に寄り添ってくれたのは人間の家族ではなく、マロンだった。消えたいと願う筆者と誰かに捨てられたマロン。違った傷を抱えた私たちは毎日、寄り添い合った。 (※写真002) 1日中、膝の上にマロンを乗せておしゃべりをしたり、遊んだりする穏やかな時間。それが心に効いた。 いつしか、気づけば噛まれたり引っ掻かれたりするのが怖いと思っていた自分はいなくなり、そういう防御ができるのも成長した証だと受け止められるようになった。家族の誰よりもそばにいてくれたマロンは、死の淵から救ってくれた恩人(猫)だ。 ■猫又になるほど長生きしてほしい マロンとの出会いがあったから、筆者は今の自分があると思う。色々な猫好きさんとの縁ができたことや、無趣味だった自分に「猫」という趣味ができたこと、そして仕事まで与えてくれたこと…。マロンには、感謝してもしきれない恩がある。 (※写真003) だからこそ、猫という動物をもっと幸せにしたいと思う。あの日、人生に絶望し、消えたくてたまらなかった自分を救ってくれた恩返しがしたい。そのためにも、飼い主さんに誤解されて悲しい目に遭う猫が減るよう、人と猫の両方が快適に過ごせる暮らし方を伝えていきたい。「動物愛護」という壮大な言葉では伝えきれない細かな部分を救い上げていけたら…。なでるだけで、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるマロンの姿を見るたび、そんな原点の気持ちを思い出す。 (※写真004) マロンは人生を変えてくれた、大切な愛猫。大げさではなく、この子がいたから、生きてこられた。この、言葉では伝えられない想いが、少しでもマロンに届いたら嬉しい。 これからもマロンらしく、年を重ねていってほしいと思う。未来の責任も負担もすべて筆者にゆだねていいから、猫又になるくらい長く生きてほしい。 文/古川諭香

物心ついた頃から、実家にはずっと猫がいたけれど、当時の筆者は今のような猫バカではなく、どちらかというと、引っ掻かれたり噛まれたりすることが怖いと思っていた。

実家で飼っていた猫はみな、畑にあるビニールハウスに捨てられていた子。不思議なことに、1匹亡くなると次の猫が捨てられるというサイクルがずっと続いていた。

マロンを見た時、筆者と母はとても驚いた。なぜなら、何日か前にちょうど、「黒猫っていいよね。一度、一緒に暮らしてみたい」と話していたばかりだったから。まるで、猫の神様からの贈り物のように思えた。

マロンと出会う少し前、筆者はモラハラが横行する会社に勤めていて、心身ともに限界な状態に。制服に袖を通すと涙が止まらなくなってしまう日々が続き、このままでは自分が壊れてしまうと思い、会社を辞めたばかりだった。周囲の人が普通にできる「働く」ということすら、まともにこなせない自分…。とても情けなく、価値がないようにも思えて、死にたかった。

そんなどうしようもない心に寄り添ってくれたのは人間の家族ではなく、マロンだった。消えたいと願う筆者と誰かに捨てられたマロン。違った傷を抱えた私たちは毎日、寄り添い合った。

マロン002

1日中、膝の上にマロンを乗せておしゃべりをしたり、遊んだりする穏やかな時間。それが心に効いた。

いつしか、気づけば噛まれたり引っ掻かれたりするのが怖いと思っていた自分はいなくなり、そういう防御ができるのも成長した証だと受け止められるようになった。家族の誰よりもそばにいてくれたマロンは、死の淵から救ってくれた恩人(猫)だ。

猫又になるほど長生きしてほしい

マロンとの出会いがあったから、筆者は今の自分があると思う。色々な猫好きさんとの縁ができたことや、無趣味だった自分に「猫」という趣味ができたこと、そして仕事まで与えてくれたこと…。マロンには、感謝してもしきれない恩がある。

マロン003

だからこそ、猫という動物をもっと幸せにしたいと思う。あの日、人生に絶望し、消えたくてたまらなかった自分を救ってくれた恩返しがしたい。そのためにも、飼い主さんに誤解されて悲しい目に遭う猫が減るよう、人と猫の両方が快適に過ごせる暮らし方を伝えていきたい。「動物愛護」という壮大な言葉では伝えきれない細かな部分を救い上げていけたら…。なでるだけで、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるマロンの姿を見るたび、そんな原点の気持ちを思い出す。

マロン004

マロンは人生を変えてくれた、大切な愛猫。大げさではなく、この子がいたから、生きてこられた。この、言葉では伝えられない想いが、少しでもマロンに届いたら嬉しい。

これからもマロンらしく、年を重ねていってほしいと思う。未来の責任も負担もすべて筆者にゆだねていいから、猫又になるくらい長く生きてほしい。

文/古川諭香

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