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ところで、我が家には妖怪「呼子猫」が出るんだよ。

呼子、その正体は何か?そして我が家に出没する呼子猫!

妖怪の話をしよう。
あなたは呼子(よぶこ)をご存じだろうか。
割と有名な妖怪で、妖怪図鑑なんかにはほぼ必ず収録されている。

それこそ『ゲゲゲの鬼太郎』などにも準レギュラーみたいな扱いで出てくるんだけど、ルックスは案山子にちょっと似ている。
そんな呼子の話を、今日はみなさんに読んでいただきたい。

呼子とはなにか?そして山彦との関係性は?

その昔、鳥取県の山中には呼子という妖怪がいたと伝えられている。
この呼子、山の頂上や斜面から大声を発すると、反響して戻ってくる山彦現象を妖怪のしわざと考えた昔の人によって創作されたものと考えられている。

それがいつの間にか確固たる妖怪として定着し、呼子は反響音を返してくれる存在で、人間をからかっているようなものと思われていたわけだ。

ところが妖怪の世界は複雑で、呼子が声を遠くから“やまびこ”として返してくれるという前提があるのに、山彦(やまびこ)は山彦で妖怪として存在する。
この山彦は犬だか猫だかよく分からない獣の姿をしており、人が山頂で大声を出すと、その声をそっくりそのまま反響させるとされる。
つまり呼子とほとんど同じ性質の妖怪というわけだ。

山彦の場合は呼子ほど有名ではないが、一部では山彦は獣の姿をしていて、呼子は鳥の姿をしているとも噂されている。
まあどちらも音の反響を妖怪にしたものなので、その正体については「存在しない」がもっとも正しいんだけど……この世には不思議なことなど、何もないので。

ところで、我が家には呼子猫が出るんだよ…

さて。
呼子も山彦も存在しないもの。
ところが我が家には、まるでやまびこの反響のような声がこだますることがある。

その正体は、うちで飼っている白猫だ。
彼は今年で5歳になるが大変な甘えん坊で、ちょっとでも気が向いたら僕を呼ぶ。呼び続ける。とにかく呼び続ける。

最初は遠くから「にゃお」と鳴き、やがて少し近づいてまた「にゃお」。
最後にはほとんど真後ろにやってきては「にゃおおおおん」と呼び続けるのだ。まるでやまびこ。

鳴く感覚も3秒か4秒ごとで、相手をしないとキリがない。
仕事をしている最中もおかまいなしで呼子猫になってしまうので、無視するのもかわいそう。だから僕はよく原稿を中断して彼に構っている。

ちなみに、僕を呼びつけることに成功した呼子猫のすることは常に決まっている。
お気に入りの場所まで僕を誘導し、そこでゴロンと転がって撫でてもらう。それだけだ。
だけどこれは大事なコミュニケーション。その都度いっぱい撫でて満足してもらっているのである。

おわりに

そうそう。呼子、山彦と似た存在なのが木霊である。
今回のコラムでも書いてしまったが、反響を「こだまする」と表現することがあるが、その元ネタが木霊だ。

木霊の場合は樹木の精霊がその正体と考えられていたようなので、山の中の反響音一つとっても、呼子、山彦、木霊と3種類もの妖怪のしわざと考えられてきたわけだ。
江戸時代の中頃には、木霊が寝ている山彦を起こすという説もあったようで、もしもこの3妖怪が実在していたら、さぞ仲良しだったことだろう。

文/松本ミゾレ

イラスト/今井美保

東京生まれ。少女マンガ誌でデビュー後いくつかの連載を経て、妖怪マガジン「怪」(角川書店)の「第一回怪大賞・京極夏彦賞」を受賞、妖怪漫画の道へ。イラストや漫画をほそぼそと描きながら暮らしている。

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