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“子猫の泉”で仲間外れにされていた子猫が、幸せをつかむまで

“子猫の泉”で仲間外れにされていた子猫が、幸せをつかむまで

買い物帰りの路地で遭遇した“子猫の泉”

私が、近所で“子猫の泉”に遭遇したのは、今から5年ほど前の、ちょうど今頃のことでした。

野良の子猫

買い物帰りに通った路地のマンションの前に、ポツンと、ものすごくちっちゃい子猫がいるのを見たのです。目が合うとその子はびっくりして、駆け去りました。

ご飯に集まる仔猫たち

その先を見ると、駐車場に止めてあった車の下に、たくさんの子猫がいるではありませんか…!

車の下に集まる仔猫たち

どの子もまだ、本当に小さいのです。親猫の姿は見当たりません。

車の下に集まる仔猫たち2

たぶん、直前に通りかかった人が、なにか食べるものをあげたのでしょう。みんな先を争って食べています。でもよく見ると、右側に一匹だけ、その輪に入れず、遠くから見ている子がいたのです。

仔猫のはっち(わらび)

じっとその食べ物を見つめながら、でもそこから動けずにいるその表情があまりに悲しそうで、不憫で、思わず近寄ったら、あっという間に逃げられてしまいました。

「はっち」と勝手に命名して、夢にまで出て来た

その夜は、布団に入ってもなかなか眠れず、真剣に
「もし、もう一度見かけたらどうするか」
という算段を、頭の中で延々と繰り返していました。

当時、わが家では保護猫・ドーラを2か月前に引き取ったばかり。臆病で警戒心が強く、2カ月間、ずっと引きこもっていて、やっと触らせてくれるようになったところでした。今、新しい猫を入れたらまた引きこもってしまうかもしれないけど、でもあの、すみっこにいた気の弱いコだけでもなんとか、引き取れないだろうか。最初は私の仕事部屋に閉じ込めておいて、少しずつドーラに慣らすとか。

妄想の中でいつのまにかその子に「はっち」という名前までつけていました(はじっこにいた子だから)。そしてそのまま眠ったせいか夢の中ではっちが
「ドーラにーたん、あそんでー」
と追いかけて、ドーラが超迷惑そうに引きこもっている夢を見て、がばっと起きたり。

でもそれっきり、その場所でも近所でも、子猫を見かけることはなかったのです。あまりにひとりで悶々としていたものだから、見かけなくなって
「どこかの保護団体が引き取ってくれたのかも」
と心のどこかでホッとしたり、あの夢のせいか、いっしょに暮してもいないのに喪失感を抱いたり…。どこかで、元気で、誰かにかわいがられて、おなかいっぱいご飯を食べて暮らしていますように…。そう願いながら、この顛末をブログに書いたりしていました。

すると、奇跡のようなことが起こりました。3か月後、ブログのその記事に、見知らぬ方から「その猫を引き取りました」というコメントをいただいたのです。

「名前は「わらび」です。責任を持って終生飼育いたします。」

その方は、“子猫の泉”の近所に住んでいる方で、子猫たちが生まれてからずっと気にしていらしたそうです去勢していない猫たちに餌やりをしている方がおり、あっという間に増えてしまったとのこと。ご近所でもたくさんの方が心配していて、親猫と兄弟猫のTNR(T=TRAP(つかまえる)N=NEUTER(不妊手術する)R=RETURN(元の場所に戻す))を試みていたそうです。そしてその兄弟猫たちの里親探しのため、ネットで地域名と「子猫」で検索していた時に、たまたま私のブログがヒットしたとのこと。

「こちらの記事をみてびっくりしています。
先月頭に、おそらくこの輪に入れていないチビねこを保護し、完全室内監禁の飼い猫にしました。

兄弟の中でもずば抜けて小さく、免疫も低かったため、一匹だけカビまみれでした。わが家にはすでに先住猫がいるのですが、兄弟猫とはぐれたらしく、たった一匹で近くのマンションの下に倒れていたので、やむにやまれず…。

保護した子は当時疥癬を発症しており、動けないわノミだらけだわで、ぐったりしておりました。
病院に連れて行ったところ生存率は10%と言われましたが、今は無事生還、我が家の先輩猫と仲良くばたばた元気に過ごしております。男の子です。
名前は「わらび」です。
まだ少し疥癬が残っており、はげておりますが、すこぶる元気です。

責任を持って終生飼育いたします。
どうかご安心ください。
ブログを見て、どうしてもご報告しておかなくてはと思い、コメントさせていただきました。失礼いたします。」

「わらび」ちゃん。
なんていい名前。
わらびのように、すくすくとのびやかに、たくましく育つように名づけてくださったのでしょう。

仔猫のはっち(わらび)

兄弟猫のはじっこで悲しそうに佇んでいた「はっち」が、元気いっぱいな「わらび」に生まれ変わり、幸せに暮らしている…。涙が出るほど嬉しくて、「ブログをやっていてよかった」と心から思いました。

また私は一人で悶々と心配していただけですが、近所の方々がみんな子猫を心配し、見守り、兄弟猫の保護にも取り組んでくださっていたことがわかったことも、嬉しかった!今でも“子猫の泉”を発見した場所を通るたびに、近くのマンションのどこかにわらびが暮らしているんだな、と思って、幸せな気持ちになります。

文・桑原恵美子

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