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猫の世界でも様々な恋愛が繰り広げられている。ちょっぴり甘酸っぱい『猫の恋』

ちょっぴり甘酸っぱい『猫の恋』を写真で楽しむと…

ときめき、悲しさ、憂い…。様々な感情が入り乱れる恋愛中、私たちは自分の心に翻弄させられてしまう。自分が自分でなくなっていく怖さと面白さ。恋にはそんな不思議な魔力がある。それはもしかしたら人間だけでなく、猫も同じなのかもしれない。『猫の恋』(岩合光昭:写真/石寒太:文/毎日新聞出版社)は、そんな思いを抱かせてくれる文庫本だ。

猫の恋・書影

岩合さんといえば、NHKの人気テレビ番組「世界ネコ歩き」でもおなじみの動物写真家。世界各国を巡り、「いい子だね」と優しく声をかけながらシャッターを切る姿は、世の猫好きさんをほっこりさせている。そして、時には人間だけでなく、テレビ越しの猫さえも岩合さんの声に魅了されることも。猫愛溢れる岩合さんの温かい人柄は、猫たちにも届いているのだ。

岩合さんの作品がたっぷりと楽しめる写真集は数多く発刊されているが、本作は猫の恋にスポットを当てているところがユニーク。作中には、自宅では決して見られない猫たちの恋模様がまざまざと写し出されている。

メスを求めて吠えるように鳴くオスやメスの誘いに戸惑うオスなど、収録されている「恋する猫たち」の姿に、筆者はどこか人間臭いものを感じ、恋愛中の自分も重ね合わせた。誰かを本気で好きになると、私たちは他人の目も気にせず、意中の相手を求める。その姿ははたから見れば不格好に見えたり、嘲笑の対象になったりするころもあるけれど、それでも恋する気持ちは止められない。相手のために必死になってしまう人間の恋模様と猫たちの恋愛にはどこか通ずる部分がある。

近年は完全室内飼いが推奨され、愛猫に不妊手術を行う飼い主さんも増えてきている。可哀想な思いをする命を減らすためにも、望まない妊娠を避けられる不妊手術は大切だ。その事実を再認識するためにも、必死に叫び、相手を求める猫たちのありのままの姿をその目に収めてみてほしい。

動物の交尾はどちらかというと、感情面よりも生殖機能のほうにスポットが当てられやすいものだが、本作に収録されている猫たちを目にすると、恋愛中の猫の心にも目を向けたくなるだろう。各猫のかわいさに身もだえることはもちろん、どんな気持ちでこの猫はこんな行動をとっているのだろう、この恋の結末はどうなるのだろうと妄想しながら読むと、また違った面白さが得られそうだ。

また、写真だけでなく、ユーモラスでちょっぴり切ない猫句(猫を詠んだ俳句)が楽しめるのも本作の醍醐味。味わい深い文が記されていることで、恋する猫たちの気持ちがより感じられる仕組みになっている。言葉遊びが好きな方は各ページを見ながら、ぜひ自分なりの猫句も考えてみてほしい。

猫の世界でも様々な恋愛が繰り広げられている。その事実を知ると、猫という動物がますます身近な生き物であるかのようにも思えてくるはず。うちの愛猫がもし恋をするなら、どんな子を好きになるのだろうか。読後は思わず、そう空想してみたくもなった。

文/古川諭香

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