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猫に野菜だけを与えてはいけない3つの理由

どんな猫だって、菜食だけで生き続けることは不可能

ベジタリアンの友達に教えてもらって、今はまっているのが、大豆で作った「大豆ミート」。おいしくないというイメージがあったけど、最近のものは本物のお肉と変わりないくらい味が良いので驚きました。脂質が少なくて低カロリーだし、タンパク質は豊富だし、健康にいいのもありがたい。

これだけお肉に近くてヘルシーなら、猫にあげてもいいのでは?と思い、「猫にベジタリアン・フードのみを与えたらどうなるか」を調べてみると…どの専門家もはっきり、「猫は食肉類であり、人間が飼うのなら肉食の食事を与えなければいけない」「猫に菜食を強いるのは、動物虐待」と断言しています。その3大理由は以下のとおり。

理由1…生命維持に必要血液凝固、細胞の生成が困難になる

猫は食事に動物性脂肪が含まれていないと、必須脂肪酸を作ることはできません。他の肉食動物の中には、植物油を必須脂肪酸に変えることができるものもいますが、猫はそうではありません。必須脂肪酸は生命にかかわる大切な栄養素であり、これが無いとさまざまな支障があらわれます。特に困難になるのが、繁殖にかかわる行為、出血した時に血液を凝固させること、細胞の生成などです。

理由2…視力を失う

猫は、肉の主成分であるアミノ酸に含まれる「タウリン」という成分で、物を見るのに必要な目の網膜を作っています。アミノ酸が不足すると他の成分からもタウリンを作ることができる動物もいますが、猫はそうではありません。そのため動物性タンパク質を摂ることができない猫は網膜が急速に衰え、最終的に視力を失います。

理由3…皮膚疾患が起こりやすくなる

多くの動物は、ニンジンなどの植物からビタミンAを作ることができますが、猫はできないので、動物の肝臓や腎臓、魚の脂などから摂る必要があります。脂溶性ビタミンであるビタミンAは、別名「レチノール」と呼ばれ、皮膚の生成などに重要な役割を果たしています(ですから人間用のスキンケア用化粧品にもよく含まれていますよね)。そのためビタミンAが不足した猫は、皮膚疾患が起こりやすくなってしまいます。

「猫まんま」しか与えられてなかった時代の猫たちのタンパク質源は…?

とはいえ「キャットフードが一般的になる前の猫は、ご飯にお味噌汁をかけた“猫まんま”だけで健康に暮らしていたのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。確かに現在のように、栄養のバランスがとれたキャットフードが出現する前、日本の家庭では飼い猫に与えることができるのは“猫まんま”のみでした。猫まんまの主成分はご飯であり、炭水化物は猫にとってあまり栄養にはなりません。

ただし、猫まんまを与えられていた時代の猫は、栄養は不足していましたが、現在の室内飼いの猫にはない“自由”がありました。そう、昔の猫は、タンパク質を含めた栄養の不足分を、自分でネズミなどの小動物を狩ることで補っていたのです。また当時の家のまわりにはネズミだけでなく、ヤモリやトカゲ、虫、小鳥などもたくさんいたでしょう。漁港近くの猫たちは、漁師たちが捨てる小魚や、旅館などで出る魚の粗などの廃物を食べて生活していたと思われます。

もちろん、現在のキャットフードのような、猫のための栄養バランスが計算された食事にはかないませんが、ある程度のタンパク質やビタミン、ミネラルは補給でき、狩りの本能も満たされ、しかもネズミを捕ると飼い主に感謝され可愛がられるので、まさに「一石三鳥」だったのですね。

ちなみに猫まんまにかけられた味噌汁には、鰹節や煮干しの出汁が使われていたので、その匂いで猫は食べ物と認識して食べていたと考えられます。

文/桑原恵美子

参考資料/「キャット・ウォッチング~ネコ好きのための動物行動学~」(デズモンド・モリス著・羽田節子訳/平凡社) 「ねこの秘密」(山根明弘著・文藝春秋) 「犬と猫の栄養成分辞典」(ロイヤルカナン ジャポン編)

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