2020-04-24 猫は新型コロナウィルスに感染しやすいのか?WHOが調査開始 感染症新型コロナウィルス猫 猫は新型コロナウィルスに感染しやすい?WHOが調査開始 不要不急の外出について全国的に控えるべきという風潮で、日本はかつてない“人の移動の自粛ムード”に染まっている。 理由はもちろん新型コロナウィルスがこれ以上この国で感染拡大しないためである。 日に日に感染者は増える一方だが、ここは踏ん張りどころ。ひとまず緊急事態宣言期間が終わる5月6日まで、宣言が布告されている都府県を中心に、可能な限りの外出自粛に努めたい。 私たちそれぞれの努力が、確実に誰かの命を救うはずだ。 ところで心配なのは、ペットたちにも人間を経由して新型コロナウィルスが感染するという事例がある点だ。 特に猫については3月27日にベルギーで人から猫への感染が発覚し、世界中の猫好きたちを震撼させたばかり。 果たしてこの先、どうなってしまうのか。不安に感じている猫の飼い主さんも多いことだろう。 WHOは事態把握のために調査を開始。中国でも研究結果が開示 「ロイター通信」が4月8日に報じたところによると、WHO(世界保健機関)は新型コロナウィルスについての人とペット間の感染について調査することを決定したとある。 この決定は先ごろ中国で行われた、ワクチン実験のために新型コロナウィルスに感染しやすい動物を見つける際の結果をふまえてのものだという。 ではその実験の結果とは何か? という話になるが、これについて 「Newsweek」日本版でも4月12日に詳しく説明されている。 中国のハルビン獣医研究所が3月30日に発表した論文によると、犬、豚、鶏などは新型コロナウィルスに感染しにくいが、猫やフェレットは感染しやすいという。 香港では既に2例ほど飼い主経由で犬に新型コロナウィルスの陽性反応が出ていたことが分かっている。 一方で猫についてはまだ情報が出揃っていないのが現状。 そうしたなかでのこの発表は、猫と暮らす人にとっては不安で仕方がない。 また、4月1日には武漢ウイルスセンターの研究者らがもう一つ、猫についてのレポートを提示している。 これによると武漢での新型コロナウィルス禍発生後に102頭の猫を検査した結果、全体の14.78%の猫が陽性だったという。 この14.78%という数字は決して少ないものではない。 猫から人への新型コロナウィルス感染はないが、逆はある… 武漢ウィルスセンターの報告ではほかにも、新型コロナ禍によって罹患した人が発生する前には、同じく新型コロナ陽性の猫はいなかったとも主張している。 そのうえで「人が新型コロナウィルス陽性になったときのみ、猫も陽性となる」とも指摘している。 何故そう言い切れるのか。その根拠についても説明がなされている。 武漢ウィルスセンターでは新型コロナウィルス蔓延前から多種多様の動物が研究のために確保されていて、しかもその動物たちの血液も時期別に保存されていたというのだ。 以前発生したSARSの大流行で中国は手痛いダメージを負ったが、その経験が活かされたわけである。 猫においても、新型コロナウィルス蔓延直前の血液をセンターではしっかりと保存しており、蔓延後の感染状況と比較できたとのこと。 まさに備えあれば憂いなしだ。 恐らくWHOはこうしたデータを集約して、さらに確度の高い研究を実践するものと思われる。 まずは新型コロナウィルスへの効果的なワクチンの作成が急務とは言え、猫は私たちにとって大変重要なコンパニオンアニマル。 平行して猫への危険性がどの程度のウィルスなのかも、調査が進むことを期待したい。 おわりに 繰り返しになるが、武漢ウィルスセンターの発表が正しければ、人を経由した猫への新型コロナウィルス罹患率は15%に迫る数字である。 この数字は決して低くない。 先ごろ発生したベルギーでの飼い主経由の猫の陽性反応にしても、実は氷山の一角である可能性も否定できない。 今は日本でも、ペットへの新型コロナウィルス検査は行われていないし、マンパワーが足りないのでその余裕もない。 となるとしばらくの間は「もしも自分が既に陽性だったら」という意識を常に持っておくのも大事だ。 ソーシャルディスタンスという言葉がこのところ毎日耳に入るが、飼い猫に対しても、それを意識したほうがいいのかもしれない……。 文/松本ミゾレ (参考) ロイター通信「ネコは新型コロナに感染しやすいとの研究、WHOは調査を強化」 https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-pets-idJPKCN21R0Y3 Newsweek日本版「猫のコロナ感染率は15%――「人→猫」「猫→人」感染は?」 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/15-32.php \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3) ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27) 雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27) タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする