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大切な猫を亡くした時に染みる絵本「ぼくのお母さん」

大切な愛猫と一緒に過ごす時間は、まるで宝物のようだ。自由気ままに振舞うけれど、人間に対する優しさも持ち合わせていて、ちょうどいい距離感で寄り添ってくれる。猫が与えてくれる幸福感によって、私たち飼い主は明日を生きるエネルギーを得ているように思う。

そんな風に愛猫と過ごす日々がキラキラと輝くほど怖くなるのが、別れの時。当たり前のように寄り添ってくれていた存在がいなくなるということや宝物のような日々が終わるという事実。それを受け入れるのには、果てしない時間がかかる。

「ぼくのお母さん」書影

そんな苦しい気持ちの時に手に取ってみてほしいのが『ぼくのお母さん』(太田真抄子/パレード)だ。本作にはペットロス…いや、宝物ロスになってしまった心を癒してくれる優しさがある。

愛猫がこの世にいなくなってしまった時、飼い主の頭に真っ先に浮かぶのが「自分はあの子を幸せにしてあげられたのだろうか」という問いだろう。例え、生前にどれだけ愛情を注いでいてもその疑問が消えることはなく、「うちの子になれて本当によかったのだろうか…」と考えてしまうものだ。だが、一緒に過ごしてきた時間を愛猫の視点に立って振り返ってみると、その想いが少し変わるかもしれない。

本作は、1匹の猫が空から降りてきて天国へ帰るまでの時間を描いた絵本。天国から降りてきた1匹の猫「ぼく」はひとりの少女からたくさんの愛を貰い、また天国へ帰っていく。その生涯に、飼い主さんは亡くなった愛猫を重ね合わせ、涙してしまう。

ペットロスは、経験した人にしか分からない辛さがある。大切な存在を亡くしたという事実には変わりがないのに、動物を亡くした悲しみは周囲の人から理解されにくい。そんな状況に置かれると、真正面から悲しみに暮れることも難しくなり、どう立ち上がればいいのかも分からなくなってしまう。そんな苦しい心に本作はそっと染みわたり、傷を癒してくれる。

そうした力があるのはきっと、著者・太田さんがペットロスに苦しむ人々を目の当たりにしつつ、本作を完成させたからだろう。現在6匹の愛猫と暮らしているという太田さんは動物病院での勤務経験から本作を制作したという。こうした優しい気持ちによって生み出された作品だからこそ、読者はページをめくるたびに心が癒されていく感覚を味わうのだ。

どんな出会いにも、別れはつきもの。そして、別れの先には新たな出会いがある。そんなことは今までの人生経験上、分かってはいるが、それでも愛猫との別れの先には新たな出会いが見えないと感じてしまう方も多いだろう。しかし、亡き愛猫が「衣替え」をして、また会いに来てくれるかもしれないと思えたら、新たな出会いも悪くないとちょっぴり思えるようになるかもしれない。

悲しみから1歩踏み出し、亡き愛猫との思い出を振り返ること。それは、天国のあの子への1番のプレゼントになるはずだ。

文/古川諭香

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