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家出した夜に出会った野良猫に教えてもらったこと。

家出した夜に出会った野良猫に教えてもらったこと。

子供の頃、一度だけ家出したことがある。

取るものも取らないままの、考え無しの家出だったので、笑えるほどすぐに行き詰ってしまったことをおぼえている。

たしかあれは、小学校高学年のときだ。

家出の理由はもう忘れたが、どうせ下らないことだったに違いない。

夕方に家を飛び出してしまったため、すぐに日暮れとなった。

とりあえずその夜は、近所の公園のベンチで寝ることにしたが、はっきり言って途方に暮れてしまっており「もう家に帰って土下座するか」とか思っていた。

そのときに出会ったのが、1頭の野良猫だった。

寒い夜に出会った野良猫のぬくもりに感謝

この野良猫、恐らく近所の誰がしかに餌付けされていたんだろう。もう大きく成長していたが、かなり人慣れていて物怖じもしない個体だった。

猫はスタスタとこちらに歩み寄り、ベンチに座っていた僕の足に頭をこすりつけてから、膝の上に乗ってきた。

そして、やおら膝をたたんで体重を僕に預けてきたわけだが、数分もするとその暖かさにかなり救われる思いがした。

人気のない公園で、まさかこういう形で暖を摂れるとは思わなかったので、この猫には大変感謝した。

もっとも、猫は僕を励まそうと思って近づいたわけではない。彼らは常に冷静で合理的な生き物だ。

この野良猫にしてみれば「今日はテリトリーに人がいる。もう冷えてきたし、アイツの膝で暖を摂るか」と思ったに過ぎないことだろう。

が、まさしく家出中の僕にとっても、この猫にとっても利害が一致していたのである。

猫の状況把握術は素晴らしい。そう実感した家出体験

結局このまま数時間ほど猫を膝の上に乗せていた記憶がある。

ふと、真夜中の何時か分からないが、この野良猫はふいに僕の膝を蹴って飛び降り、そのまま暗闇に向かって爆走していった。

暗がりの無効に、獲物を見つけていたのかもしれない。それきり戻ることもなかったので、僕もぼちぼち家に帰ろうと考えた。家出にも飽きたし。

それにしてもこの夜の猫との出会いは、良い気づきを僕にくれたものだ。

猫は、自分の置かれた現状の環境の中で、一番自分にとって効率的な行動をとるし、それが人間にとってもメリットが発生することもあることを学べたのだ。

そしてそれを考えれば、わざわざ非効率的な家出をする自分がバカらしくなった。

ちなみに家に戻ると、家族は全員熟睡していた。僕の家出に気づかなかったらしい(基本的にずっと部屋にこもっているので、気づかれもしなかった様子)。「なんじゃそりゃ」と思ったが、これは自分の普段の生活のせいか。

おわりに

ところで僕はこの家出経験をする少し前に、飼っていた鳩や鶏を野良猫にやられた経験をしているので、この時期猫は苦手な動物だった。

しかし、実際に猫と触れ合っているうちに、不思議と嫌な気分はしなかったものである。

もちろん、だからと言って「うちで飼おう」とまでは、まだ割り切れなかったが。

僕が本格的に猫の魅力にやられ、24時間猫のことしか考えられなくなるのは、この家出から15年近く先の話になる。

文/松本ミゾレ

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