TOP>ニュース > 猫の世界では『百聞は一見にしかず』でなく『百見は一嗅ぎにしかず』?

  • ニュース

猫の世界では『百聞は一見にしかず』でなく『百見は一嗅ぎにしかず』?

大人も子どもも楽しめる「ねこのことわざえほん」

私たちが暮らしている人間界には、さまざまなことわざがあります。ことわざには先人からの教えとの言える、訓戒や風刺などが詰めこまれており、自分を振り返るきっかけを与えてくれることも。筆者も自分を戒めたい時やつい驕りそうになってしまった時、心に釘を刺すため、ことわざを自身に言い聞かせることがあります。

ところが、教訓めいた意味を含んでいるからこそ、ことわざは難しく感じられがち。普段から好んでことわざの本を読み漁っている…という方は、読書家の中にもあまりいないのではないでしょうか。

ねこのことわざえほん

しかし、猫をモチーフにした「ことわざ本」なら話は別かもしれません。『ねこのことわざえほん』(高橋和枝/ハッピーオウル社)は猫好きさんの心をわくわくさせてくれる、新感覚のことわざ本。作中には猫の習性を詰め込んだ「猫のことわざ」が人のことわざと対比して描かれており、とてもユニークです。

例えば、百回聞くよりも、たった一度でも自分の目で見たほうが確かだという意味が込められている『百聞は一見にしかず』を、猫の世界で同じ意味合いになるように表現しようとすると、『百見は一嗅ぎにしかず』に。この造語的なことわざは単に面白いだけでなく、猫の習性や猫飼いのルールが伝わるように考えられており、思わず感心してしまいました。

私たちは五感の中で視覚から情報を得ることが非常に多いものですが、猫は違います。視覚よりも、聴覚や嗅覚から得られる情報のほうがはるかに多いのです。例えば、猫は他の猫とスキンシップを取る時はにおいを嗅ぎ、相手を識別します。実は、これには深いワケが。一説によれば、猫はお尻のにおいを嗅げば、相手の性別や血縁関係、発情しているかどうかなどが分かるのだそう。人間でいう、名刺交換や自己紹介によく似たものを「においを嗅ぐ」という行為で行っているのです。

こうした習性を持っているからこそ、猫界では「百聞は一見にしかず」は通用せず、「百見は一嗅ぎにしかず」がしっくりくるです。

また、作中で動物を入れ込んだことわざと対比することで、猫の特徴をユーモラスに紹介してもいます。そのひとつが「犬も歩けば棒に当たる」という有名なことわざ。これは、物事をしようとしている者は思いがけない災難にあうものというたとえですが、猫に置き換えると「猫は歩けど猫に当たらず」に。野良猫や愛猫の普段の行動を思い返してみると、たしかにそうだなと思わされ、頬がゆるんでしまいます。

こんな風に猫の習性を学びつつ、ことわざにも詳しくなれる本作は国語と動物学の勉強が同時にできる一石二鳥な作品であるとも言えます。お子さんの知育に役立てるのはもちろん、大人が読んでも楽しめるので、猫好きの友人へのプレゼントにもおすすめです。

ぜひ本作を手に取り、知っていることわざに笑い、知らないことわざや猫の意外な習性を楽しく学んでみてください。

文/古川諭香

愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3)

  • ニュース

ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27)

  • ニュース

雪の降る中、お姫様抱っこで登校しました。 (2.27)

  • ニュース

タヌキは人を化かす!?ただしどうやら猫には勝てない (2.27)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る